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【DartsBar.01】Corcovado【中野坂上駅】

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2018.01.19 Fri.

中野坂上駅

~あなたが決意することは成就する~
どうやらキリストの言葉だそうだが、言い換えれば「やろうと思えばできる」である。
すこし歳をとってしまったのか、やればできると思えることも少なくなってきたような気がする。
身の程を知るというか、わきまえるというか、大人になるということはこういうことなのかと思うと悲壮感になってしまうが、
まだまだ出来ることをやろうと、私も、だいたい同じような年代の皆様も思っていることだろう。
仕事や人生で色々あった時、プレイヤーならばダーツがある。ダーツがあれば入りやすいところがある。

……そうだ、ダーツバーにいこう。

地下鉄丸ノ内線と大江戸線が通っていて、新宿から丸ノ内線であっという間についてしまった。
高層ビルが立ち並び、都会的な印象を持ちやすいが、ビルの足元ではたくさんの商店が並び、なんとなく懐かしさもほんの少し残っている、とてもいい所だ。
オフィス街なので、ランチの時間はあちこちのご飯屋さんに行列ができていて、夜になれば、小さな飲み屋さんなどもにぎやかになっている。たくさん人がいる印象は昼間にしかないが、夜は夜でなかなか面白いところでもある。
なぜ「中野坂上」という名前なのか、調べてみたけれども確かなことはわからなかった。
しかし、ここはきっと坂の上で、昔は広く坂の下なんかを見下ろせる場所だったのかもしれない。

中野坂上にはダーツバーが二つあると記憶しているが、今回はそのうちのひとつに行くことにした。
個人的にではあるが、大変お世話になったお店があった。
お店の名前は「corcovado(コルコバード)」
名前で真っ先に思い浮かんだのは「コルコバードの丘のキリスト像」であった。
もちろんお店のシンボルもキリスト像。オリジナルのTシャツなんかもあって、お客様のとの結束感も感じる。
お客様を、仲間を大切にするお店という感じが肌レベルで感じられる。小さいけれど、とても素敵なお店だ。

中野坂上の交差点から少し入ったところで、入りやすい立地である。
緑色の看板が迎えてくれ、意外にわかりやすい。
地下一階へゆっくり下りていくと、秘密基地に入っていくような感覚がある。
ソフトダーツは2台、ハードボードもカウンターの方に常設が1面ある。
ダーツバーの持つ独特の雰囲気というか、少し薄暗いながらも温かい印象というか、そういうものを感じている。
今回ははじめていくところではなく、もともとお世話になっていたお店なので、勝手を知っているのですんなり入ることができた。しかしダーツバー経験がない人などは緊張して入りにくく感じることもあるかもしれないが、
秘密基地に忍び込むような気持ちでドアを開ければいいだろう。

席数はざっくりと見積もっても15くらいだろうか。ハウスなどのイベントの時などはたくさん人がはいるので、それ以上の場合が多い。
木下店長がいつも迎えてくれるカウンターであるが、私はそこから少し離れたソファ席に腰を掛けてしまった。
あまり人がいない時間帯は広くスペースを使わせてくれ、ゆったり過ごす事が出来る。
カウンターに張り付くというよりは、ソファ席に腰かけ、お店全体を楽しむことができる。
たまに寝てしまうこともある。もちろん私の場合はたたき起こされるだろうが、初めての方ならやさしく起こしてくれるだろう。

私はお酒が大好きなので、とりあえず最初に生ビールを当たり前のように頼んで飲んだ。まさに悪い癖である。
仕事が終わった解放感というのだろうか、夜が始まる合図とでもいえばいいだろうか。やる気スイッチのような類である。
割と早い時間につくことができたので、お店では私と顔見知りの常連さんくらいなものだった。もっと投げている人がいるイメージだが、少ない時はそれはそれで投げやすい。
ノンアルコールの方も多い。真剣にダーツに打ち込むためにお酒を控える方を私も見習いたいものだが、
何も考えずに「天野君何飲む?」に「じゃあ、生で」と言ってしまっていた。悪い癖である。
ここのお店はハード常設である。ハードのリーグにも各種参加しており、ハードを投げる人も多い。
「ハードやってみたいんだけど、投げられる場所がない」という初心者の方々のお話をよく聞くが、実は意外と投げられるお店は多い。もちろんダーツバー初心者で入りにくいという理由なだけで、一度飛び込んでしまえばいくらだって探すことができる。むしろお店の方から歓迎なんてところも多いのに、うまく需要と供給が合わないものだと悲しくなってくる。
はじめて何かする、挑戦するということは絶対に億劫なことである。それにともなうリスクも考えてしまう。
しかし、一度飛び込んでしまえば、それまでの憂いなんてなかったもののようになる。
一瞬の決断と勇気だけで、世界は変わる。

私は顔見知りの常連さんとハードでダーツを楽しんだ。
私のように、アレンジがわからない、そもそもダーツが下手だって、こうやっていつも優しく迎えてくれる。
わからないことは教えてくれる。特に初心者の方々ほど、一人で投げ込むのも大切だが、こういうところに飛び込んでみてほしいなと改めて感じているうちに、

……おなかがすいてきた。

メニューを見ていて、気になってしまった。
「鳥を炒めたヤツ」
なんとストレートなネーミングだろうか。センスを感ぜざるを得ない。
こいつをいただこう。すぐにオーダーする。待っている時間もハードボードでダーツに興じ、ゆったり時間を感じることが出来る。
香ばしい照り焼きのようなにおいが店内に立ち込め、私と対戦相手にまとわりつき、急にダーツが入らなくなる。
「定食にする?」などと聞かれるのも、男やもめ暮らしの私を思いやってのことだろう。
定食にはせず、あらためてビールをたのんだ。……私の悪い癖がまたでた。

ダーツバーは他の飲食店形態にはない、良さがある。
チェーン店で急いで食べる食事や、コンビニで買い、家でチンして食べるご飯よりも、
「どこで、誰と、誰が作った、何をたべるのか」という大切な事を認識させてくれる。
どこで何を食ってもおんなじだという人は試してみてほしい。誰かと食べるだけでご飯の味は変わる。
作り手が目の前にいる。こんなに安心できるものはない。

明日に備え早く帰って休まないとと思いながら、楽しい時間とおいしい料理とお酒で動けなくなった。
おなかがいっぱいになり、ソファで動けず危うく終電を逃すところであった。
「ダーツバーなんて」という人ほど、是非、体験してもらいたい。
ダーツバーはオープンです。一人で投げる投げ場などでは体験できないダーツがそこにはあります。
体験すれば、ダーツ人生だけじゃなく、人生そのものを変えてしまうかもしれないけど……。

Corcovado(コルコバード)
03-5330-0777
東京都中野区中央1-40-6 味正ビルB1

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