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【リーグノススメ】

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2018.02.02 Fri.

リーグ戦は最高にいいものだ

リーグ戦は最高にいいものだ。
対戦する緊張感、仲間との連帯感、ライバルへの対抗意識、新しいお店との出会い。
枚挙に暇がないほどの、たくさんの感情が溢れ出すのがリーグ戦だと思う。
以前【ダーツバーノススメ】で書かせていただいた内容を増幅するほどの魅力がリーグ戦にはある。
ダーツをするならば、ダーツバーへ行くともっと楽しめる可能性が大きくなる。
そしてリーグ戦に参加するようになると、もっともっとダーツもダーツバーも楽しくなってくるに違いない。

どちらかというと私のコラムは、初心者の方や一人で黙々とダーツをされている方に向けて書かれているもので、読んだ方の中では「知ってるよ、そんなこと」という方が多いかもしれない。ダーツが好きで、ダーツのある生活をしている人には、割と当たり前のことが多いのかもしれない。しかし私たちが思っているより、認知されていないという現実もある。
意外と閉鎖的のように思われ、ダーツバーに行けないという人がたくさんいる。
だがしかし、そんなことはないと胸を張って言える。それを紹介していきたいと思い、日々ダーツバーを放浪している。
逆に、ダーツバーの良さに気が付けない方も、夜のダーティーなイメージだけがダーツバーではない。むしろそういうイメージは偏見で、ほとんど現実のダーツバーではない。ずっと飲んでダーツしてないんじゃないかと思う事や、自分の思ったようにダーツが出来ないという事で選ばれない可能性もある。そんなことはない。ダーツバーというところは、ダーツが好きか、ダーツに精通している人がいる所だ。そんなどんちゃん騒ぎを連日連夜行っているわけがない。
ダーツの良さというものをご存じの方々にも、再認識していただきたいとも思っている。
逆に新しい発見がどこかにあるのかもしれないし、私自身ももっとダーツを楽しみたくて、新しい発見や出会いが楽しくて、こうやってダーツバーを徘徊しているのだろうなと、自分で思っているところがある。
なによりダーツバーというコンテンツの魅力にとりつかれてしまっているのは、私自身なのかもしれない。

今回は、お店の紹介ではなく、リーグ戦について書こうと思っている。
リーグ戦は、ダーツバーにおいて切っても切れない存在であるし、プレイヤーにとっても身近な試合の場である。

リーグ戦というものがある

ダーツバーやダーツにとって切っても切れないもの、それは「リーグ戦」である。
大方、1チーム3,4人から、多いところだと10数人というところまである。
リーグ戦というものはどういうものかというと、簡単に言ってしまえば、各メジャースポーツのそれと同じである。
野球の「セ・リーグとパ・リーグ」サッカーの「Jリーグ」そういうものと一緒で、ある一定の期間、まぁ1年ではないが数カ月おきにシーズンが変わり、競い合っていく。もちろん優勝や昇格降格が存在することもある。
もちろん強さによってディビジョン分けされているので、極端に強いチームとばかりあたるとはかぎらない。
「J1、J2、J3、JFL」という日本のサッカーのリーグを思い浮かべていただければわかりやすい。
リーグも統一されているものばかりではなく、数も多い。地域限定のリーグもたくさん存在する。と思えば、あちこち遠征があるリーグもある。それもリーグの楽しみの一つで、普段は行かないような、生活圏にないダーツバーにも足を運ぶことになり、新しい出会いが待っている。
ソフトダーツ、ハードダーツ、もちろんどちらもある。どちらだけでもいいだろうし、両方でるのもいい。普段ソフトしかしないプレイヤーも、ハードダーツのリーグでカルチャーショックを受けることもあるかもしれない。しかしそれぞれに醍醐味というものがある。
たくさんリーグに出ている人だと、ほとんど毎日リーグのなにかしらの試合がある状態になることもある。
それはそれでダーツを、その方のスタイルで、思う存分楽しんでいるといえる。

リーグ戦に出たい場合は、チームを作り、どこかのお店に相談するといい。もしくは既存のチームに参加することだろうか。
お店によってはいくつもチームを抱え、これ以上難しいという場合もあるが、ほとんどは快く引き受けてくれるだろう。
もちろんお店との関係性が一番大切だ。チームがお店に迷惑をかけないというのが前提になるため、キャプテンとオーナーもしくは店長の人間関係の良さに左右されることが多いだろう。
ダーツバーといい人間関係を作る方法は簡単だ。
ちゃんと定期的に来るお客様で、お店にも他のお客様にも迷惑な事をしない、お店のルールを守ってくれる人だったら、おそらくダーツバー側は大歓迎である。
もちろん、ダーツバーに通っていて、そのチームがリーグに加盟していれば、目の前でリーグ戦を見ることが出来る。
その時間ばかりは、一緒に飲んでいるあいつが、急に真剣にダーツを投げている可能性もある。
もしかするとスタッフから「リーグに出てみない?」なんて声がかかるかもしれない。

リーグ戦に出るといいこと

リーグ戦に出るといいことがある。簡単に説明していきたい。

まず、自分がまず行かないであろうと思われる所にあるダーツバーに行けるということである。
大体において、自宅と職場など日常生活しているエリアやその間を移動するくらいで、その間にどこかいいところはないかと探すことが多いと思う。自宅そばのダーツバー、職場からすぐのダーツバー、もしくは定期の範囲内で降りられる駅にあるダーツバーなどである。大体はそういうところをホームショップに設定し投げることが多いはずだ。チームもホームショップのところに所属することが多いだろう。知り合いの紹介でメンバーを探しているチームに所属し、というパターンもあるが、大体の人はチームに入った瞬間にホームショップになるということもある。
リーグ戦はホームアンドアウェイ方式をとられることが多いので、実際アウェイ戦が必ず存在する。
アウェイ戦は同じディヴィジョンか、同じエリアという事になるので、割と移動がある。
これがストレスだという方もいると思うが、外に出るという事はいいことだと私は考える。
たとえばプロを目指している、もしくはプロだという方は、身近で試合の緊張感が感じることができる。上達や次のレベルに上がるためには必要なことだろう。とにかく実戦や経験値を積むことでうまくなっていくことが出来る可能性がある。

誰かに紹介してもらう必要なく、他のお店に行けることもいい。
何となく入りずらい印象があるからこそ、リーグを言い訳に、いろんなお店に入ることが出来る。
試合当日は「○○リーグで来ました」というだけですんなり入れるだろう。気に行ったお店があったらまた行けばいい。一度でも入ったことがあれば、気持ちも楽だし、お店のスタッフもおぼえていてくれるかもしれない。というより、私もスタッフやダーツバーを経験したのでわかるが「スタッフはほとんど覚えている」気兼ねする必要はどこにもない。
そもそもダーツバースタッフは接客のプロである。バーテンダーである。余程の変化(たとえばロン毛をいきなり坊主とか、顔を整形したとか)がない限りは、どんな人でも一度お店に入った人を覚えているものである。

チームメンバーと試合をするという事で、芽生える「何か」があるという事もいいことだ。
ダーツは基本は個人競技である。もちろんダブルス、トリオス、ガロンなど複数人でするレグや、
さまざまなフォーマットで試合があるのももちろんだが、チーム全体としてその試合に勝つ負けるというのが重要である。
1ラウンド、言ってしまえばその一本に、自分だけでなく仲間たちの気持ちも乗るので、
「責任感」を感じることもある。勝った時の「達成感」もいい。一人より二人、二人よりチームで、喜びも増幅される。
長くチームにいると、絆のようなものも芽生え、お互いを親友だと思うようになってくることがあるかもしれない。
アドバイスや指示がなくとも、ダーツの攻め方や試合運びを察して、うまく連携をとれるようになるだろう。
こういうのもリーグの良さである。

大切なもの

……私は一人で通いだしたお店で毎日過ごすようになっていた。
そんな中「リーグメンバーにならないか」と誘われた。
リーグメンバーは、その店のオーナーとスタッフ数名しかしらない。他のメンバーは「はじめまして」だった。
とっつきにくそうな、いかにもイカツイ感じのメンバーだったが、時間と試合を重ねて、仲良くなれた。ダーツを通して、仲間意識が生まれてきた。
お互いがお互いを認め合い、頼り、信じて、チームでダーツをやってきた。
アウェイで試合をすると、相手のチームやお店に顔を覚えられ、相手チームにライバルなんかもいた。
毎日が楽しくなった。少しでもうまくなろう。勝つために。時間を見つけては練習をして、試合の日を毎週楽しみにして……私の世界はダーツを中心に回っていたと思う。
社会に何かいいことをしているわけではない。人に褒められるようなことは何もない。他の人にしてみたら「所詮、ダーツ」かもしれない。ダーツを知らない人に否定的に言われることも多かったが、私の耳には届かなかった。
当時の私には何物にも代えがたい、大切なものだった。とにかくダーツをしていて楽しくて仕方がなかった。
一人では絶対に味わえない、形容しようのない気持ちだった。ダーツをするうえで、一度でいいから経験してほしいものはリーグ戦だ。
現在も私は、参加しているリーグが3つある。つまり週に3回くらい試合があるという幸せな状態である。

かつてアインシュタインはこういった。
「失敗したことない人物とは、新たなものに挑戦したことのない人物だ」
一人で投げる日々もいいだろうが、せっかくダーツをしているのだから、ダーツにかかわるコンテンツすべて楽しめばいい。ビッグトーナメントも定期的に開催されていることもある。リーグメンバーで集まって出ることも何度か経験している。
失敗することもあるかもしれないが、それは新しいものに挑戦した証拠だと、過去の偉人は語っている。

ダーツバー、そしてダーツのリーグは人生を豊かにしてくれるものだと信じている。
せっかくダーツをしているのだから、目の前のドアを開けてダーツバーに入ってみればいいだろう。
ダーツしているからこそ、ダーツをしていなければ、感じることが出来ない気持ちがあなたを満たし、
人生を豊かにしてくれる出会いの連続で、幸せな気持ちになると信じているし、また、願っている。

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