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子供に適した的までの距離を考える

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小学生が使うサッカーボールが4号サイズであるように。

車椅子ダーツのブルの高さは通常より40cm低い133cm。ハードもソフトもこれが正式な高さで、さらに子供用ダーツも同様らしいです。ただ困ったことに、子供用のソフトダーツの距離に関してはどこにも記載が無いんです。

車椅子ダーツの場合は大人が投げるので、的からスローラインの距離は通常と同じでも異論はないですが、子供の場合はカラダの全てのパーツが小さいので必ずしもそうじゃないと思うんですよね。

なので、大きく分けて3パターン考えてみました。
※メイン画像参照(小数点以下四捨五入)

①は、角度そのまま高さ40cm低くしたもの
②は、高さそのまま距離だけを子供用にしたもの
③は、高さは40cm低いが距離は大人用のもの
A・B・Cは、①②③を大人サイズに変えたもの

そして下記が小学生の平均身長。

6歳(小1)男:115.9/女:116.3
7歳(小2)男:121.1/女:121.8
8歳(小3)男:127.3/女:125.6
9歳(小4)男:133.1/女:134.0
10歳(小5)男:137.5/女:139.0
11歳(小6)男:145.0/女:145.7

20歳 男:170.9/女:157.8

つまり173cmのブルより少し低い170cmが成人男性の平均身長だと考えた場合、133cmより少し低い130cm以下の子は、子供用で投げるべきなのかもしれません。また140cm代の成人女性もいる事を考えれば、正式なブルの高さから30cmくらい低い身長は許容範囲なのかなと。

実際に何百人と子供達のスローをみてきましたが、130cm未満の子供のカラダでは、正式な③の距離だとかなり難易度が高いです。これ大人変換すると317cmの距離ですからね(笑)正規のスローラインより2歩くらい後ろです。

もちろん正式な距離でも投げられる子であればそれに越したことはありません。それがベストです。ただ①の距離だとめっちゃキレイなのに、③の距離だと力んでしまいコントロール出来ないという子の方が断然多いです。

それよりもどうなんだろうなと感じるのは②の角度。まあ普通にお店に設置しているダーツマシンで、子供が無理なく届く距離に立てばこうなってしまうわけですが、大人換算すると「B」となり、例えるならブルの高さがダーツマシンのモニター中央くらいになりますからね。この角度で投げていても、大人になったらまた1からフォームの作り直しだろうなと。

だとしたら、お店のダーツマシンで投げる場合は、無理にでも正式ルールの「A」で投げるべきかと思います。成長するにつれて楽になるだけですからね。

ちなみに我々が行う、町田公民館でのダーツクラブでは、現状130cm未満の子供達ばかりで、幸い高さが自由に変えられるダーツスタンドだったので、現状①のサイズで行っています。

ただ今回このコラムを書く為にいろいろと算数をしてはっきりしましたが、この子供用の規定は4年生~6年生の期間に、徐々に正規の高さや距離へシフトチェンジしていき、中学生になる頃には大人と同じステージでデビューできるように育てていかなければいけませんね。(^^)

そして、先日小学校で行ったクラブ活動みたいに、対象が4~6年生ならば、もう最初から大人と同じ「A」でいくべきでしょう。

と、さんざん持論を語ってきましたが、正規ルールの「A」と、133cmという高さ以外の数値は、私が勝手に考えたもので正式な距離ではありません。ご注意ください。もし正式なものを知っている人がいたら是非教えていただければ幸いです。(^^)

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