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7月17日ワールドマッチプレー第2日、一回戦(2/3)

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2016.07.18 Mon.

ジェームス・ウェードが初めて一回戦で沈没

http://www.pdc.tv/news/articl…

ジェームス・ウェードが日曜の夜、ブラックプールの試合で素晴らしいマービン・キングの攻勢により5-10で敗退、輝かしい彼の経験としては初めてBetVictorワールドマッチプレーの一回戦で消え去ることとなった。世界チャンピオンのギャリー・アンダーソンは初出場のアラン・ノリスを置き去りにした。

左利きのウェードは2007年ワールドマッチプレーチャンピオンだが、6度の決勝進出を含め過去10年間でのウィンターガーデンへのお目見えでは少なくとも準々決勝進出は外さなかった。

しかし、今回は2009年ベスト4のマービン・キングの素晴らしいパーフォーマンスに世界No.6はノックアウトされ気絶したまま置き去りとなった。オッズも驚愕させられた。

キングはウェードがダブルをミスしたオープニングの2レッグで襲い掛かると、第3レッグでは82をインブルフィニッシュし3-0とリード、ウェードも20ダブルで1レッグを返すもキングは120、100と立て続けにハイオフし6-1とリードを拡げた。

ウェードは続く3レッグのうち2レッグを奪取するもキングに火が付き素晴らしい10ダーツ、左利きは引き続き戦闘意欲を見せるがブレークに至らず、このノーフォークのプレーヤーは集中して15のダブルトライから10を決め勝利した。

「ジェームスは素晴らしいプレーヤーだけど今夜は彼の絶好調じゃなかったね。」とキング。彼はレイモンド・バーナベルトかブレンダン・ドランの勝者と対戦が決まった。「勝ったことは嬉しいけどジェームスが不調でそれを両手で受け止めて次のラウンドに進めた。」

「気分は上々、ダーツも良くコントロールできたと思う。フィニッシングも素晴らしいけど一年を通してこんなダーツが出来ていたのに結果が出なかった。これを機会に僕のダーツが出来ればいいと思ってる。」

ウェードは、「ゲーム全体でマービンの方がずっと良かったし僕がいいプレーをしなかった。僕が対応しなかった。彼は僕を眼中におかずいい仕事をした。」と認める。

「十分に自信をもって臨んだけどいいプレーが出来ていなかった。」

世界チャンピオンのアンダーソンは第2シードだが、アラン・ノリスを10-1で吹き飛ばした。この初出場者はオープニングレッグこそ104チェックアウトで取ったもののこれで全てだった。

アンダーソンは10レッグを連取、中には139チェックアウト、108チェックアウト、4つの14ダーツなど二回戦進出の実力を見せ付けた。彼はアベレージ101に達し、二回戦ではテリー・ジェンキンスと対戦する。

「アランは昔から良く知っているし凄くいいプレーヤーだ。しかし彼はいくつか大事なチェックアウトをミスしてたけどこれもこのゲームだ。全ては予定通りにはいかないものさ。」とアンダーソン。

「僕な楽しめてるし今はいいところにいる。まだ上手くいくだろうけどこのタイトルは勝ちたい。テリーは僕にとって厄介な存在だけど彼を尊敬すらしている。彼は格調高いプレーヤーでとても隙がない。」

2013年の準優勝者、エイドリアン・ルイスは4-5ダウンから終盤7レッグの6レッグを取り10-6で勝利、マーク・ウェブスターを突き崩した。彼の二回戦はウェールズ人のガーウィン・プライスへのリベンジで、昨年のウィンターガーデンズではエイドリアンは彼によって進出を拒まれた。

ルイスはオープニングの2レッグの95、121をチェックアウトした一方ウェブスターは116チェックアウトを含む3連続レッグを奪取しリードする。彼はまた90をインブルフィニッシュ、20ダブルなどを決めリードは3-2、4-3、5-4と推移した。

しかし世界No.4のルイスは第10レッグで追いつき更にウェブスターが4本のダブルミスを責め6-5とリード、第12レッグで左利きが抵抗を見せたが彼はそこからの4レッグの攻めに抗しきれず敗退となった。

「タフなゲームだったので一回戦を勝利できて嬉しい。」とルイス。「始めからの12レッグは素晴らしい攻防だった。その後はマークの息が切れてきたので最後の2,3レッグは殆ど抵抗を感じなかった。」

「あと20パーセントは改善できると思う。もっといいダーツが出来るのは判ってるし、それを取り戻すだけだ。リベンジといっても平等で僕は彼についていく。それには気を使わないで欲しい。」

感情的なウェブスターは後に最近の彼のプレーに見られる燃え尽き病の兆候が試合後半に何なりと影響したと語ったが、「エイドリアンとの最後の4レッグまでそんなに影響はなかったし、彼に戦いを続けさせた。」という。

「エイドリアンは素晴らしいプレーヤーで僕を倒した。タフな厳しい戦いで僕も苦しんだ。自分のふがいなさに怒っている。僕のゲームがしたい。8ヶ月間くらいはいいダーツだったけど、その後の2ヶ月は最低だ。でも一生懸命やっていく。」

第5シードのピーター・ライトは若手ジョー・カレンに10-5で勝利した。カレンも4年目にして初めてのワールドマッチプレーで107、124チェックアウトなどを見せたが、12ヶ月前にベスト4だったこのスコットランド人を押し留めるには至らなかった。

「いいゲームだったけど僕はもっと出せるはずだ。」とライト。彼は次にイアン・ホワイトと対戦する。「神経質になったけどそれはメジャートーナメントの一回戦ではいつものこと。」

「僕はスローのいろいろを変えているけどそれが僕の思うようには行かなかった。今スペシャリストを連れている。悪いパーフォーマンスではなかったけど、ここからもっと改善していく。」

「ジョーは最近見せている素晴らしいダーツをステージで見せていなかった。彼は新たな拠り所を見つけたようだ。彼は素晴らしいプレーヤーだ。彼は再び浮上してくるだろうけど、今のところは僕が天敵だ。」

ライトは、「イアンも素晴らしいプレーヤーだし彼のことは尊敬している。最高の試合になると思う。」

この日の序盤に、プライスはキム・ハイブレクトとの対戦で3つの100越えのチェックアウトを見せ10-8で勝利しブラックプールの二回戦へ進出した。

このウェールズのエースは2015年にセンセーショナルなデビューを果たし、準々決勝まで進出した。彼はこのベルギー人に勝利し、再び質の高いウィンターガーデンズの勝利を楽しんだ。

この試合はシーソーゲームとなり、3度にわたってリードする側が変った。プライスが11ダーツ、145チェックアウトし4-3とリードすると、ハイブレクトも124、153をチェックアウトし6-4とリードした。

プライスが8-7とすると、続くレッグでハイブレクトが126をチェックアウトしてイーブンに持ち込むがここまで。彼は続く2レッグでダブルをミスしてこのウェールズ人に勝利をさらわれてしまった。

「僕は去年ここでいいダーツができたのでここに来るといい事が起きると思ってた。ありがたいことに一回戦を勝ち抜けた。」とプライス。彼は2014年にプロ転向したばかりだ。「僕はどの試合でも負け犬なので全力を出していくだけ。」

「スタートが良かったのでリードされても、一生懸命がっかりせず続けようと思った。試合はアップダウンだったけど、偶然僕がリードを取れた。試合に勝てて嬉しいけど次のゲームに備えて改善が必要だ。」

「毎週こういうプレーヤーと対戦して勝つことも出てくると、自信も沸いてくるし、ゲーム中に自信が必要なことも判る。みんあ才能はあるので2%上をいく必要がある。もしそれが発揮できればゲームは一層容易になる。」

オーストリアのメンサー・スルホビックもプライスが昨年のブラックプールでベスト8となったように、ステファン・バンティングに10-8で勝利して二回戦へ進出、水曜日にフィル・テーラーかロビー・グリーンの勝者と対戦する。

この試合もいい試合でバンティングは102越えのアベレージだったが、このセントヘレンズのエースはオープニングレッグを取った時しかリードできなかった。スルホビックは134を上がって4-2とリードし、大事なところでの96チェックアウト、5つの180得点などで一回戦を切り抜けた。

「ステファンは世界チャンピオンだしどうやったら勝てるかわからなかった。でも凄く幸せだ。」とスルホビック。彼は初めて世界ランキング16位以上が見えてきた。「僕は次の試合に焦点を当てており今はそれしかない。」

2度のワールドマッチプレーの準優勝者、テリー・ジェンキンスは一回戦をジャスティン・パイプと対戦、ジャスティンの32個のダブルミスで10-7で勝利した。

パイプは第1レッグを160チェックアウトで開始し、11ダーツなどで4-2とリード、更に12ダーツで6-5とリードしたが、ジェンキンスも66、90を上がって8-6とリードした。

「これは格闘技だったけど最終的には僕が優った。」とこの52歳。「ジャスティンがハイオフをするや否や、僕もしっかりプレーしだした。僕は自分のプレーをしたというより、彼のリズムに乗っかっていたと思う。」

「僕は彼のいくつかのミスに頼って結果的に勝つことができた。しかしあれは厳しい激戦だった。今はリラックスできており次の試合はもっと楽だと思う。以前はここでいいプレーができており、ベストプレーヤーのプレーについて行く。」

ストークのイアン・ホワイトは8個の180得点など素晴らしいダーツでワールドマッチプレー初出場のダリル・ガーニーを10-2で下した。

ホワイトが3-0と勢いづいてリードした後、北アイルランドのガーニーは2レッグ連続で奪いその差を3-2として彼の挑戦に火をつけた。

ホワイトは続く2レッグで180得点を出し彼のリードを続けると続くレッグでガーニーのダブルミスに乗じリードを7-2と拡げた。さらに第11、12、レッグでの180得点による14ダーツで、この元ベスト8は強力なパーフォーマンスを完了した。

「僕は接近戦を予想していたけどダリルが凄くダブルをミスし、僕がチャンスを貰った。」とホワイト。「多分僕には経験があったからだと思う。でも僕はスコアも良かったし僕のゲームが出来ていた。気分も上々だ。」

「彼がいくつかチャンスをくれたので心地よい勝利ができた。今までここでの一回戦負けはしたことがない。」

一回戦は残り4試合を月曜夕刻セッションで完了し、15度のワールドマッチプレーチャンピオンのフィル・テーラーがロビー・グリーンと対戦する。

5度の世界チャンピオン、レイモンド・バーナベルトはブレンダン・ドランと、元レイクサイドチャンピオンのイェル・クラーセンはスティーブ・ビートンと、マイケル・スミスはサイモン・ウィットロックとそれぞれ対戦する。

BetVictorワールドマッチプレー
7月16日(土)
<午後セッション、一回戦結果>
ステファン・バンティング   8-10 メンサー・スルホビック
キム・ハイブレクト      8-10 ガーウィン・プライス
テリー・ジェンキンス     10-7 ジャスティン・パイプ
イアン・ホワイト       10-2 ダリル・ガーニー

<夕刻セッション、一回戦結果>
ジェームス・ウェード    5-10 マービン・キング
エイドリアン・ルイス    10-6 マーク・ウェブスター
ギャリー・アンダーソン   10-1 アラン・ノリス
ピーター・ライト      10-5 ジョー・カレン

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