NEWS

<メジャー>ワールドグランプリ第1日(一回戦)

0
10
2017.10.03 Tue.

現チャンピオンのMVG敗退、大波乱の幕開け

https://www.pdc.tv/news/2017/…

2017年Unibetワールドグランプリ
ダブリン、シティウェストホテル
10月1日(日)
<一回戦結果>
アラン・ノリス 2-1 ジャスティン・パイプ
ジョー・カレン 2-1 ダレン・ウェブスター
スティーブ・ビートン 2-0 ロブ・クロス
ロバート・ソーントン 2-1 キム・ハイブレクト
レイモンド・バン・バーナベルト 2-0 カイル・アンダーソン
ダリル・ガーニー 2-1 エイドリアン・ルイス
ジョン・ヘンダーソン 2-1 マイケル・バン・ガーウェン
デーブ・チズナル 2-0 イェル・クラーセン

フォーマット:
ダブルイン、ダブルアウト
ベストオブ3セット、ベストオブ5レッグ/セット

現Unibetワールドグランプリチャンピオン、マイケル・バン・ガーウェンが今年のワールドグランプリ一回戦でノックアウトとなった。ジョン・ヘンダーソンがこの日曜のダブリンで、自身の経歴で最大と思われる勝利を収めた。

バン・ガーウェンはシティウェストホテルでのダブルスタートのトーナメントでここのところ5回中3回のタイトルを獲得していたが、ヘンダーソンとの最終レッグまでもつれ込んだ劇的な接戦で、2009年のデビュー以来初の一回戦敗退を喫した。

このスコットランド人はワールドチャンピオンのスロースタートを攻め、第1セットを2-0とリード、バン・ガーウェンは2-2と追いついたが、最終レッグで6本のスタートダブルをミスしたバン・ガーウェンを再び攻め10ダブルで奪った。

バン・ガーウェンは第2セットを特段の反撃もなしにあっさりと取りセットをイーブンにしたが、第3セットはブレークをつかめず、試合はサドンデスレッグへ。

ヘンダーソンは120スタート、140スコアでリードすると、バン・ガーウェンも96得点で返したものの、スコットランド人は20ダブルを決めて大勝利をおさめた。

「これは僕のテレビ放映トーナメントで最大の勝利だと思う。」とハントリー出身のヘンダーソン。

「僕はこの週末のプレーヤーズチャンピオンシップで凄くいいプレーが出来たので調子は凄くいい。でもマイケルを相手にすれば普通負け犬になってしまう。彼は時の人だ。」

「マイケルがこんな風にプレーするのは滅多にないし、だからこういう結果になれば飛び上がってびっくりする。一回戦突破できて嬉しい。」

「マイケルは凄い反撃をしようとしてたのは知っていたけど、結果、僕はラッキーだった。今夜は僕の夜となったし楽しむつもりだ。努力してようやくうまくできた。出来ればもっと進撃したい。」

ヘンダーソンは火曜、次の二回戦でアラン・ノリスと対戦する。ノリスは1セットダウンからジャスティン・パイプを2-1で下し2年連続でワールドグランプリのベスト16進出となった。

パイプは第1セットを170チェックアウトなどで3-1で取ったが、ノリスは第2セットで104チェックアウト、101チェックアウト、102チェックアウトを並べ2連続の12ダーツで3-2で奪い返した。

ノリスは最終セットも連続して160スタート、レッグカウントを2-0とし、パイプも反撃を見せるものの、残り81をインブルフィニッシュして、このヨービル生まれのエースは二回戦へ進出した。

2013年ワールドグランプリ準優勝のデーブ・チズナルはオープニングの夜で一番印象に残るプレーを見せ、ダブルスタートのフォーマットでアベレージ101、6個のダブルはほぼ1本で決めていた。

チズナルは第1セットを1-2ダウンから101チェックアウト、80チェックアウトで反撃、最終レッグでクラーセンがダブルでもたつく間に奪い取ってしまった。第2セットはクラーセンの反撃もなく、2つの12ダーツを糧にすんなり勝利を決めた。

「本当に嬉しい、こんないいプレーが出来たことは素晴らしいことだ。」とチズナル。彼はこの試合6個の180得点を叩き出していた。「スタートのダブルをいくつかミスしたけど、フィニッシュは滅茶良かった。」

「イェルを倒すにはいいダーツをしなければならなかったけど、今夜はそれができた。今夜勝ててとても嬉しいし、火曜も出場できる。僕はここが好きだ。」

チズナルは次に2015年ワールドグランプリチャンピオン、ロバート・ソーントンと二回戦で対戦する。このスコットランド人は1セットダウンからキム・ハイブレクトに2-1で勝利していた。

このベルギー人はオープニングセットを難なく取ったが、ソーントンは第2セットを3-1で取りイーブンとすると最終セットではパワーを見せ157チェックアウトなどで2-0とリードした。

ハイブレクトもここで反撃し、試合をイーブンの振出しに戻し、40を残してソーントンを待っていたが、ソーントンが3本目で20ダブルをあがり、勝利を決めてしまった。

「僕は一回戦はいつも自分に難しい試合にしてしまっていたけど、勝ち残れて嬉しい。」とソーントン。「キムは頑強なプレーヤーの一人だけど、今日はいくつかスタートのダブルをミスしていたので僕がそのチャンスをものにした。」

「僕はここにいい思い出があるので、また二回戦へ進めたことは素晴らしい。」

レイモンド・バン・バーナベルトは素晴らしいダーツでカイル・アンダーソンをストレートで下し、ダブリンでの3度目となる決勝進出を目指して進撃を開始した。このオーストラリア人は一回戦のハードルを2度にわたって最終レッグで打ち負かされている。

アンダーソンは第1セットを103チェックアウトなどで2-0とリードしたが、バン・バーナベルトは反撃してイーブンに戻し、オークランドダーツマスターズチャンピオンが2本の上がりのダブルミスをものにした。

バン・バーナベルトはさらに第2セットを76チェックアウトを20ダブルで決め、セットアップショットで165をあがって2-1とするとアンダーソンは追いついたものの、このオランダ人は100をチェックアウトし火曜のスティーブ・ビートンとの対戦へ進出した。

「組合せは厳しく余りハッピーじゃないけど、二回戦へ進出できて驚きだ。今夜は二人ともとてもいいプレーをしてたからね。」とバン・バーナベルト。

「カイルのスタートは凄く良くて素晴らしい103フィニッシュだったけど、僕も着いていってうまく第1セットが取れたし、その調子を守って勝てた。気分は最高だしスティーブとの対戦が楽しみだ。」

「彼は素晴らしく僕たち二人ともここ数年頑張っている。僕たちは二匹の恐竜のようだ。彼との対戦は名勝負になる。」

2004年ダブリンでのベスト4、ビートンはダブリンデビュー戦のロブ・クロスにストレートで勝利、ここ5年で初めてのワールドグランプリベスト16入りした。

この元レイクサイドチャンピオンは第1セットでクロスが第2レッグでのクロスのダブルミスを突くなど難なく取り、第2セットも13ダーツを皮切りに押し切った。

クロスは今年デビュー年だが既にプレーヤーズチャンピオンシップで3勝するなど一大彗星となっているが、第1レッグを14ダーツでさらに第3レッグで177得点から2-1とリードしたもののダブルミスでセットを取れず、ビートンが追いついてさらに最終レッグで20ダブルを決めてしまった。

「ここの3日で僕は序盤敗退を喫していたので自信はなかった。でも結果、この試合に勝って抜けられ、天にも昇る気分だ。」とビートン。

「第1セットは少しいらいらし、きついフォーマットだなと感じた。もしロブがもう少し良ければ違った展開だったろう。ロブは今夜がどうして悪くなったか直ぐに学ぶだろうし僕は戦いを続ける。」

「今年はいいプレーが出来てるし結果も着いてくるだろうことは知っている。ロブはこのフォーマットの試合は初めてだし、僕のスタートが良ければ彼の上を行けるだろうと思ってた。」

ダリル・ガーニーは2010年ワールドグランプリ準優勝のエイドリアン・ルイスを2-1で下し火曜、ジョー・カレンと対戦する。

この北アイルランドのエースは第1セットで観客が喝采した132チェックアウトをインブル2本で決め、さらに第2レッグは16ダブルをあがるなど3-0で取ると、ルイスは第2セットを最終レッグで77をあがって奪い返し、試合を振出しに戻した。

しかしガーニーは第3セットを2-0とリード、最後は9ダブルをあがって勝利を決めた。

「僕がベストなダーツをすればエイドリアンに勝てるだろうと思っていた。」とガーニー。「僕はどんな試合でも全力を尽くすのでそのうちテレビ放映のトーナメントでも勝てると思う。今週もスイッチが入れば誰にでも勝てるだろう。みんなもそうだろうけどね。」

「次の試合ではジョー・カレンが絶対僕に勝つだろうと思われてる。戦歴からは彼は大きく勝ち越してるからね。でも彼とはまだテレビ放映でやったことがないし、その場面では僕の方が上だと思う。」

カレンはダレン・ウェブスターと対戦、1セットのダウンから反撃し、ウェブスターのマッチとなるダーツミスを生き延び、試合は最終セットに入った。

ウェブスターは第2セットで1レッグダウンから2-1リードとし、勝利が決められる残り147チェックアウトで18ダブルをミス、カレンがこのレッグを取りさらに20ダブルでセットを奪取して試合は振出しに戻った。

第3セットも最終レッグまで行きカレンが152スタート、最後は16ダブルをあがって反撃を完了した。

一回戦は月曜で完了し、8試合が予定されている。ここにはデビュー戦のリチャード・ノースのマーク・ウェブスターとの対戦カードがある。ウェブスターはギャリー・アンダーソンの交替で出場が決まった。この2016年の準優勝者は妻、レイチェルの第二子出産が差し迫っており急きょ欠場となった。

世界No.3のピーター・ライトはステファン・バンティングと、一方2度のワールドグランプリ優勝のジェームス・ウェードはスティーブ・ウェストと、メンサー・スルホビックはイアン・ホワイトと対戦する。

元準優勝のマービン・キングはデビュー戦のロニー・ハイブレクトと、ベニト・バン・デ・パスはクリスト・レイズと、サイモン・ウィットロックはクリスチャン・キストと、マイケル・スミスはガーウィン・プライスと対戦する。

Unibetワールドグランプリはスカイスポーツでライブ放映され、PDCネットワークでも全世界へ放映される。

0
10

LATEST NEWS

HOME

NEWS

<メジャー>ワールドグランプリ第1日(一回戦)