＜メジャー＞ワールドグランプリ第２日（一回戦）
ウィットロックの弟子、ノースはデビュー戦勝利
https://www.pdc.tv/news/2017/…
２０１７年Unibetワールドグランプリ
ダブリン、シティウェストホテル
１０月２日（月）
＜一回戦結果＞
ベニト・バン・デ・パス ２－１ クリスト・レイズ
マービン・キング ２－０ ロニー・ハイブレクト
スティーブ・ウェスト ２－０ ジェームス・ウェード
サイモン・ウィットロック ２－１ クリスチャン・キスト
メンサー・スルホビック ２－１ イアン・ホワイト
ガーウィン・プライス ２－１ マイケル・スミス
リチャード・ノース ２－０ マーク・ウェブスター
ピーター・ライト ２－１ ステファン・バンティング
一回戦フォーマット：
ダブルイン、ダブルアウト
ベストオブ３セット、ベストオブ５レッグ/セット
１０月３日（火）
＜二回戦組合せ＞
デーブ・チズナル ｖｓ ロバート・ソーントン
ダリル・ガーニー ｖｓ ジョー・カレン
ジョン・ヘンダーソン ｖｓ アラン・ノリス
レイモンド・バン・バーナベルト ｖｓ スティーブ・ビートン
１０月３日（火）
＜二回戦組合せ＞
ガーウィン・プライス ｖｓ ベニト・バン・デ・パス
メンサー・スルホビック ｖｓ スティーブ・ウェスト
リチャード・ノース ｖｓ サイモン・ウィットロック
ピーター・ライト ｖｓ マービン・キング
二回戦フォーマット：
ダブルイン、ダブルアウト
ベストオブ５セット、ベストオブ５レッグ/セット
ピーター・ライト、サイモン・ウィットロックが月曜のUnibetワールドグランプリでの劇的な一回戦をようやく勝ち抜いた。リチャード・ノースが夢のダブリンへのデビューを果たした。
世界No.３のライトは日曜にマイケル・バン・ガーウェンが敗退し、期待されたギャリー・アンダーソンが欠場となったため、スポンサーのUnibetによると新しいオッズでは人気No.１となった。
しかし、バンティングがライトの反撃をかわしてオープニングセットを３－１で取り脅かた。相手のスコットランド人も第２セットを取り返して試合は最終セットへ持ち込まれた。
バンティングは２－１とリードしマッチとなる２本の１６ダブルトライしたがミス、ライトが緊張の中１１ダブルを決めてサドンデスレッグへ突入、ライトは１７７得点を糧に２０ダブルをあがり、爆発的な反撃を完成させた。
「大接戦だったが勝つことを信じていた。」とライト。「ステファンとは今まで大勝負を何度も経験したが、いつも大接戦で今日もそうだった。」
「一回戦を通過できてただ嬉しいけどまだ戦線の真っただ中にいる。短期決戦はいつも神経を使うけど特にダブルスタートだしね。」
ライトは二回戦でマービン・キングと当たる。この２０１２年ワールドグランプリ準優勝者はストレートでロニー・ハイブレクトに勝利してきた。ハイブレクトはダブルスタート試合にデビュー戦だった。
このベルギー人はオープニングセットで０－２ダウンから反撃し最終レッグへもつれ込んだ。ここでキングがセットを取り、第２セットはキングが１レッグダウンから反撃の３－１で勝利、ベスト１６へ進出した。
「ここが大好きだしいい勝利だった。」とキング。「第１セットは難儀だった。いいダブルに位置できたしそれに懸命に集中した。第２セットはいい仕事ができた。」
「このトーナメントの前に懸命に練習したので今週はいいダーツになりそうだ。」
サイモン・ウィットロックも相手のマッチダーツのミスに救われ、ライト同様の道をたどった。彼はクリスチャン・キストとサドンデスレッグへもつれ込み、最後は１０８を上がってベスト１６入りできた。
キストは第１セットを３－２で取り、第２セットはキストが１つのレッグでスタートダブルを１４本ミスする中、相手のオーストラリア人が３－１で奪い返した。
ウィットロックは最終セットの第１レッグを１５３チェックアウトし、レッグカウントは２－１のキストリードとなった。
オーストラリア人は１６ダブルを上がり試合を維持しサドンデスレッグへ突入した。ここで彼は１８０得点するもキストが先に２０ダブルトライ、これのミスを突いてオーストラリア人が１６ダブルで１０８チェックアウトし勝利した。
「余りエネルギーを出せなかったけど１０８チェックアウトできてラッキーだった。」とウィットロック。「凄い試合で最高だった。このトーナメントが好きだ。」
「大きなチャンスだけど今は目前の一試合に集中していく。余り先のことは考えられない。そうでないとトラブってしまう。だからまず二回戦、どうなるか。」
新進気鋭のノースはビッグステージへ夢のデビューを果たしマーク・ウェブスターにストレートで勝利した。ウェブスターは第２子の父親となるギャリー・アンダーソンが出場辞退したので急きょ日曜に参加した。
ハンプシャー出身のノースはこの１月のQスクールで勝利しPDCツアーカードを獲得しプロとなったばかりだが、彼の経歴で一番の躍進を見せた。
彼はオープニングセットの第２レッグで１４５チェックアウトを見せるなど、大きな抵抗もなく獲得、第２セットは１レッグダウンから反撃し勝利した。
「ギャリーと対戦を予想して準備してきたけど、マークに交替となったのでちょっとびっくりした。僕が準備したのが空振りになってしまった。」とノース。「いくつかのダブルをねじ込んで大事な時にいい得点ができた。それが勝因となった。」
「１月にツアーカードを獲得した時テレビ放映のイベントの準々決勝まで出られるよう努力しようと思った。それが実現しそうだ。でも僕の予想以上だ。」
ノースは水曜の二回戦でサイモン・ウィットロックと対戦する。このオーストラリア人が２７歳のノースにフルタイムのプロとなるよう勧めた人物だ。
「もしサイモンの助言がなかったら僕はここに居なかった。」とノース。「彼が僕が今やっていることに自信を持たせてくれた。僕はそれに十分な技量があり伸ばすべきだと。だからサイモンとはやりにくい。」
「僕たちはこの試合前に一緒に練習したし互いに二回戦で当たることを知っていた。互いのゲームも良く知っている。でも余り関係ないかも。」
「プロツアーでは彼を２度破っているけど、余り意味ないかも。彼はテレビ放映のプレーヤーだからね。彼には十分な経験があり、僕は楽しむだけだ。面白い試合になるだろうし白熱した試合になると思う。」
ガーウィン・プライスは２０１５年ワールドグランプリの再現となる元ワールドユースチャンピオン、マイケル・スミスと対戦、２－１で勝利して前回敗北のリベンジを果たした。
プライスはオープニングセットで１レッグダウンから105チェックアウト、８６チェックアウト、２０ダブルと３－１で奪うと、第２セットは立場が逆転しスミスが７２チェックアウト、９２チェックアウトでセットカウントをイーブンとした。
このウェールズのエースは第３セットで８８チェックアウト、２０ダブルで２－０とリードし、スミスも９８チェックアウトで反撃したがプライスは１８０得点から２０ダブルをあがり二回戦進出を決めた。
「ちょっと緊張したかな。」とプライス。彼は次にベニト・バン・デ・パスと対戦する。「第１セットをリードしたが第２セット中盤から訳がわからなくなった。でも何とか勝ち上がることができた。」
「ダブルスタートは悪くはなかったけど、得点が思うようにいかなかった。次戦には良くしておきたい。」
「しかし、全体には嬉しい。ここから頑張って行きたい。昨年はベニトが僕を倒していたけど水曜は何が起こるかわからない。」
バン・デ・パスは新進気鋭のスペインのスター、クリスト・レイズとの３セットにわたる試合を２－１で征し、シティウェストホテルでベスト１６進出を果たした。
バン・デ・パスは第１セットを２－１とリードするとレイズは１レッグを取り返し最終レッグへ、しかしオランダの若手は相手の１５５チェックアウトでの１９ダブルミスを突き、１４４をチェックアウトしてセットを奪った。
レイズも第２セットを１０４フィニッシュなど３－１で取ったものの、バン・デ・パスは第３セットの２レッグを先取、続いて１０ダブルを入れて勝利した。
「すごくきつかったけど今は幸せだ。」とバン・デ・パス。「第１セットの１４４チェックアウトは凄いいい上がりだったので第１セットはいいとして、第２セットはひどかった。直さなきゃいけない。」
「僕にとってどの試合も新しい試合で今は二回戦が楽しみで水曜はもっといいプレーをしたい。」
スティーブ・ウェストのUnibetワールドグランプリでの大物食いは続き、月曜夜の一回戦でも２度のチャンピオン、ジェームス・ウェードを２－０で打ち負かした。
このエセックスのプレーヤー、ウェストは去年シティウェストホテルの一回戦で、１１度のチャンピオン、フィル・テーラーを破っていたが今回も３つの１００越えのフィニッシュを見せ、両セットとも３－１でベスト１６入りを決めた。
ウェードは両セットとも１３ダーツなどでリードしたが、相手は第１セットで１０１チェックアウトと１１４チェックアウト、第２セットで１０１チェックアウトを見せ進出した。
「またしても僕にとって凄く大きな勝利だ、このイベントが大好きだ。」とウェスト。「ジェームスとの対戦はいつもトリッキーだけどいつものジェームスじゃなかった。」
「僕は凄くいい記憶があるけど、ここからも築き上げたい。今は平たんだけど今から次の試合に照準を合わせていくところだ。まあどうなるか。」
先月のチャンピオンズリーグオブダーツ優勝のメンサー・スルホビックは１セットダウンからイアン・ホワイトに２－１で勝利、スティーブ・ウェストとの二回戦へ進出した。
ホワイトはオープニングセットを１６０フィニッシュ、８４、７１フィニッシュと続け３－１て取ると、第２セットは０－２ダウンから最終レッグへもつれ込んだ。しかしスルホビックが１０ダブルを決めて決着は最終セットへ持ち込まれた。
そこで、このオーストリア人は２０ダブルあがり、１４ダーツと続け２－０とリード、さらに最後は２０ダブルを決め勝利した。
「嬉しい。」とスルホビック。「１４ダブルのスタートがうまく行かなかったけど、勝つことができたし、次の試合はもっと集中してもっといいプレーをすると思う。」
Unibwetワールドグランプリの二回戦は歌謡に４試合が行われ、垂涎の組合せとなる元ワールドチャンピオン、レイモンド・バン・バーナベルト対スティーブ・ビートンの試合も含まれている。
日曜にマイケル・バン・ガーウェンをノックアウトしたジョン・ヘンダーソンはアラン・ノリスと、デーブ・チズナルは２０１５年ワールドグランプリチャンピオン、ロバート・ソーントンと、北アイルランドのダリル・ガーニーはジョー・カレンと対戦する。
月曜の勝者は水曜の二回戦へ回り、シティウェストホテルで１００，０００ポンドの優勝賞金を目指し戦いは続く。
