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<メジャー>ワールドチャンピオンシップ、12月29日 準々決勝

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2017.12.30 Sat.

安定だがエネルギーが懸念のフィルテーラー

https://www.pdc.tv/news/2017/…

William Hillワールドダーツチャンピオンシップ
ロンドン、アレキサンドラパレス
12月29日(金)午後セッション
<準々決勝結果>
ジャーミー・ルイス 5-0 ダレン・ウェブスター
ロブ・クロス 5-4 ディミトリ・バン・デン・バーグ

12月29日(金)夕刻セッション
<準々決勝結果>
マイケル・バン・ガーウェン 5-4 レイモンド・バン・バーナベルト
フィル・テーラー 5-3 ギャリー・アンダーソン

12月30日(土)
<準決勝組合せ>
ジャーミー・ルイス vs フィル・テーラー
マイケル・バン・ガーウェン vs ロブ・クロス

1月1日(月)
<決勝組合せ>
ルイス/テーラー vs バン・ガーウェン/クロス

フォーマット:
準々決勝=ベストオブ9セット
準決勝=ベストオブ11セット
決勝=ベストオブ13セット
※全セットともベストオブ5レッグ
プレリミナリーラウンド以外はタイブレークを適用する。この場合どの試合も最終セットに至った場合2レッグ差をつけ勝利とする。最終セットで5-5となった場合はサドンデスレッグを行う。

フィル・テーラーは金曜の準々決勝でギャリー・アンダーソンを排除し17度目で最期のWiliam Hillワールドダーツチャンピオンシップタイトル獲得まであと2勝を残すのみとなった。マイケル・バン・ガーウェンもハラハラする試合を勝ち、ロブ・クロスとジャーミー・ルイスもベスト4へ進出した。

アレキサンドラパレスではドラマチックな準々決勝が行われ、引退直前のスター、テーラーがまた一つ勝利し輝かしい経歴を塗り替えてヘッドラインを賑わした。

テーラーは安定感が持ち味で早々にアンダーソンに4-1とリード、2度のワールドチャンピオンでここ3年連続決勝へ進出したスコットランド人も素晴らしい努力を見せたものの、さすがこの差は大き過ぎた。

この伝説の57歳は組合せでは決勝でバン・ガーウェンとぶつかる。その現チャンピオンは同国のレイモンド・バン・バーナベルトと抜きつ抜かれつの激戦を5-4で勝利していた。

16度のワールドチャンピオンテーラーは、アベレージ102、12個の180得点や、更に126チェックアウトなど重要なところでフィニッシュを決めて2015年決勝の再現となったアンダーソンを退け、未だベストな状況でその経歴を終えようとしている。

テーラーは序盤に6レッグを取ってダメージを加え4-1のアドバンテージを取ると、アンダーソンにもようやく火がつき2セットを連取したもののひっくり返すには至らなかった。

「苦悶していた。僕のエネルギーレベルが底をつきそうだった。でも彼にプレッシャーを掛け続けなければいけないと思った。」とテーラー。彼は次に決勝進出を賭けてジャーミー・ルイスと対戦する。

「僕にはプレッシャーはなく相手方が感じるだろう。ギャリーにはそれを感じた。彼は賞金ランキングの関係からワールドチャンピオンシップの防衛側だった。僕は彼を引きずり下ろすことも出来るしかなりプレッシャーを感じてたと思う。」

「この世界は最高のフィーリングだしこれを終えると2~3週間は心残りとなるが、こうやってもう30年もやってきた。」

「最高に素晴らしいし大好きだ。」

ルイスがテーラーの次の対戦相手で、この若きウェールズ人はダレン・ウェブスターに5-0のホワイトウォッシュで勝利、プレリミナリーラウンドから準決勝へ進出した史上最初のプレーヤーとなった。

ルイスはディミトリ・バン・デン・バーグがワールドユースチャンピオンシップで優勝、このためPDPA予選からの出場枠が1つ増え3位決定戦でようやく勝ち出場できたのだったが、そのチャンスを本当に特別な躍進に結び付けた。

「信じられない」とルイス。彼はこのトーナメントから少なくとも85,000ポンドを獲得した。「何とかいいところまで行ければいいと出場したが、準決勝進出なんて夢が現実になった。」

「まだ改善できる余地があるけど、今はいい流れなので他のプレーヤー同様のプレーはできる。」

「ほとんど接戦だけど、僕は幸運にも必要な時に必要なショットが出来ていた。」

バン・ガーウェンとバン・バーナベルトの対戦は12か月前のように記録的なアベレージや高得点の応酬というものではなかったが、同じく劇的で現チャンピオンが継続的にくぎ付けにされていた。

バン・ガーウェンはアベレージ103に対しバン・バーナベルトは98だったが、スタッツの示すところと異なりドラマはもっと明白に現れ、世界No.1が4-1リードとするダブルを外すと5度のワールドチャンピオンがするすると3-3とイーブンに戻してしまった。

この試合で18個のブレークが飛び交い何が起きても不思議でない状況で、バン・ガーウェンがマッチとなるダーツをミスするとバン・バーナベルトがイーブンに戻し、次にはより熟練者が最終セットの大事なところで3本の16ダブルを外し敗着の苦悩を見せた。

「序盤は余りいい感触がなかった、レイモンドがいいプレーを見せ僕がちょっと苦悩していた。」とバン・ガーウェン。

「みんな準々決勝を夢見るだけだし僕等は素晴らしいレベルのアベレージで必要な時にビッグフィニッシュもしていると思い直した。」

元電気工で彗星のロブ・クロスのワールドチャンピオンシップデビュー戦はベスト4まで続くことになった。彼はプロデビュー年に世界ランク20位まで駆け上り、9セットの熱戦の末ディミトリ・バン・デン・バーグを退けた。

クロスは4-1リードで試合を試合するとワールドユースチャンピオン、バン・デン・バーグもいくつか衝撃的なダーツで嵐のように押し寄せ4-4のイーブンに戻してしまった。

しかしクロスは最終セットで落ち着きを取り戻し勝利、準決勝へ進出した。彼は次に10月のヨーロピアンチャンピオンシップ決勝の再現となるバン・ガーウェンと対戦する。

「正直、ベストプレーヤーが負けた。」と度量の大きいクロス。「何が起きたか判らないけど、気だるさを感じ自分に閉じこもってしまった。十分にはできなかった。」

「僕はうまくなかった。理由はともあれディミトリは僕をプッシュし続けた。彼は素晴らしい。」

スポンサーのWilliam Hillによるとバン・バーウェンの優勝オッズは8/15、テーラーは3/1、クロス8/1、ルイス12/1でルイスのスタート時は500/1だった。

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