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<メジャー>UKオープン第2日(五回戦、六回戦)

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2019.03.03 Sun.

ビッグステージには異彩な顔ぶれ、勝敗のゆくえ大混迷で高配当

https://www.pdc.tv/news/2019/…

2019年Ladbrokes UKオープン
バトリンズ、マインヘッドリゾート
3月2日(土)午後セッション(英国12:30、日本21:30)
<五回戦結果>(ベスト32)
ジェームス・ウェード(9)<91.5> 10-7 マックス・ホップ(30)<95.7>
マイケル・スミス(6)<98.3> 10-9 ダリル・ガーニー(5)<97.5>
ディミトリ・バン・デン・バーグ(33)<97.4> 10-9 メンサー・スルホビック(8)<97.5>
ロブ・クロス(2)<97.09> 10-5 マービン・キング(18)<93.84>
ナーザン・アスピナル(33)<97.8> 10-2 メーダーズ・ラズマ(117)<92.1>
サイモン・ウィットロック(10)<88.3> 10-8 ガブリエル・クレメンズ(59)<87.8>
ジョシュ・ペイン(54)<98.5> 10-7 ジェイミー・ルイス(26)<88.3>
ガーウィン・プライス(7)<101.4> 10-7 ジェイミー・ヒューズ(104)<97.7>
スティーブ・ビートン(22)<96.6> 10-8 キーガン・ブラウン(38)<92.9>
クリストフ・ラタイスキー(53)<99.3> 10-7 ジョニー・クレイトン(15)<93.7>
サイモン・スティーブンソン(68)<90.4> 10-6 キム・ハイブレクト(23)<84.2>
ジャーメイン・ワッティメナ(24)<93.7> 10-8 ルーク・ウッドハウス(75)<91.8>
スティーブ・レノン(36)<98.7> 10-8 ミッキー・マンセル(63)<91.7>
デーブ・チズナル(11)<96.1> 10-5 マーティン・シンドラー(48)<90.8>
ロス・スミス(66)<95.9> 10-5 スティーブ・ウェスト(20)<91.5>
クリスト・レイズ(32)<84.0> 10-7 リチャード・ノース(39)<83.0>

3月2日(土)夕刻セッション(英国19:00、日本04:00)
<六回戦結果>(ベスト16)
ナーザン・アスピナル(33)<90.54> 10-8 スティーブ・レノン(36)<92.24>
ロス・スミス(66)<96.68> 10-7 ジェームス・ウェード(9)<91.51>
サイモン・スティーブンソン(68)<90.73> 10-9 デーブ・チズナル(11)<90.13>
ガーウィン・プライス(7)<104.57> 10-3 クリストフ・ラタイスキー(53)<95.02>
スティーブ・ビートン(22)<85.96> 10-8 ディミトリ・バン・デン・バーグ(33)<85.11>
マイケル・スミス(6)<101.56> 10-3 ジャーメイン・ワッティメナ(24)<85.6>
ロブ・クロス(2)<93.52> 10-6 クリスト・レイズ(32)<83.8>
ジョシュ・ペイン(54)<91.57> 10-7 サイモン・ウィットロック(10)<92.52>

3月3日(日)午後セッション(英国12:45、日本21:45)
<準々決勝組合せ>
ロブ・クロス(2) vs ジョシュ・ペイン(54)
(●●/〇〇)
マイケル・スミス(6) vs スティーブ・ビートン(22)
(-/〇●〇〇)
サイモン・スティーブンソン(68) vs ガーウィン・プライス(7)
(-/ー)
ナーザン・アスピナル(33) vs ロス・スミス(66)
(-/ー)

優勝でのブックメーカー配当:
1.マイケル・スミス=10倍
2.ロブ・クロス=12倍
3.ガーウィン・プライス=22倍
4.ナーザン・アスピナル=125倍
5.スティーブ・ビートン=250倍
6.ジョシュ・ペイン=400倍
7.ロス・スミス=750倍
8.サイモン・スティーブンソン=1000倍

3月3日(土)夕刻セッション(英国19:00、日本04:00)
<準決勝>
<決勝>

フォーマット:
一回戦~三回戦=ベストオブ11レッグズ(6先)
四回戦~準々決勝=ベストオブ19レッグズ(10先)
準決勝、決勝=ベストオブ21レッグズ(11先)

賞金:
優勝=100,000ポンド
準優勝=40,000ポンド
ベスト4=20,000ポンド
ベスト8=12,500ポンド
ベスト16=7,500ポンド
ベスト32=4,000ポンド
ベスト64=2,000ポンド
ベスト96=1,000ポンド
合計450,000ポンド

ガーウィン・プライス、ロブ・クロス、マイケル・スミスらが土曜、バトリンズ、マインヘッドリゾートで開催の2019年Ladbrokes UKオープンの準々決勝進出が決まった。

元チャンピオンのマイケル・バン・ガーウェン、ギャリー・アンダーソン、ピーター・ライトなどが崩れ去った劇的な初日に続き、この日は五回戦、六回戦が2セッションに分かれて開催された。

当初の159プレーヤーからたった8プレーヤーだけが残る中、絶好調で唯一100越えアベレージのパーフォーマンスを見せたプライスはジェイミー・ヒューズ、クリストフ・ラタイスキーを倒していた。

2017年準優勝のプライスはジェイミー・ヒューズに10-7で勝利し、さらにアベレージ104.57という衝撃的なフォームでラタイスキーを10-3で葬り去った。

ラタイスキーは昨年11月にマインヘッドで開催されたプレーヤーズチャンピオンシップ、ファイナルズのメインステージでプライスをひっくり返していたが、このポーランドNo.1の夢よもう一度の期待はプライスによりあえなく萎んだ。プライスは145チェックアウト、117チェックアウトなどで一気に5-0リードと進んでいた。

そこからもプライスは3つの100越えのフィニッシュを繰り出し最後は容赦ない144チェックアウトなど力でフィニッシュ、彼はPDCトーナメントの連続不敗記録を17試合へと伸ばした。

「恐ろしく絶好調が続いている、僕は本当にいいプレーが出来ている。日曜もこの得点力が衰えなければ最期まで勝ち続けるだろう。」とグランドスラムオブダーツチャンピオンのプライス。

「トップの有力プレーヤーが脱落する前でも僕が優勝すると信じていた。自信に満ち溢れているし僕の人生で最高のプレーが出来ている。」

「きのうはさほどいいプレーをしていたと思わないけどクリストフとの試合は本当にいいプレーが出来た。明日もあのプレーを繰り出して出来れば優勝したい。」

プライスは日曜午後の準々決勝で世界No.68のサイモン・スティーブンソンと対戦する。スティーブンソンは準々決勝に残ったプレーヤーでは最下位のランキングだが、六回戦ではデーブ・チズナルに4-8ダウンから反撃し劇的な10-9での勝利を収めていた。

自信に満ち溢れたチズナルは2012年以来初めてとなるUKオープン準々決勝進出がほぼ確実と思われていたが、スティーブンソンが信じられない決心を込めた大反撃を披露した。

地元観客の大声援を受け、隣町のデボン州出身のスティーブンソンは150チェックアウト、104チェックアウト、128チェックアウトと100越えチェックアウトを3連発、一気に8-8レベルへ持ち込み会場を大いに沸かせた。

両者はキープを続け試合は最終レッグへ、ここでもスティーブンソンが強いところを見せ残り82をあがって記念すべき勝利を決めた。

「準々決勝へ出られるなんて信じられない。死を迎え埋められると思ったけどチャンスの時しがみついてもぎ取った。」とスティーブンソン。彼は午後セッションでベルギーのNo.1、キム・ハイブレクトも退けていた。

「僕は出来るだけ静かにして居残ろうとしていた、でもここまで勝つなんて本当に信じられない。」

「観客の応援が本当に押し上げてくれた。今週ずっと素晴らしい雰囲気で明日もとても楽しみにしている。僕がどこまで行くか誰も予想できないね。」

ロス・スミスが2度のUKオープンチャンピオン、ジェームス・ウェードを10-7で破ったのでUKオープントロフィには新しい名前が刻まれることが確実となった。

スミスは4-3とリード、この世界No.66は素晴らしいフィニッシュを糧にウェードを引き離すアクセルを踏んで8-4リードとした。

2008年、2011年優勝のウェードは反撃し127チェックアウトをインブルで決めるなど8-7まで詰め寄った。

しかし、スミスは集中し13ダーツ、14ダーツと火を噴いて自身初めてのテレビ放映イベントでのベスト8入りを果たした。

「この試合を勝ち抜くには精神的強さが必要だった。これで日曜にトロフィに僕の名を刻まない理由がなくなった。」とスミス、彼は五回戦ではスティーブ・ウェストを10-5で退けていた。

「頭数を揃えるために僕は来てるのではない。ここで確かなものを達成しにきてるんだ。安定性も増しいい感じだし、少しだけ幸運が必要なだけだ。」

「試合に愛着が戻ってきており以前より格段に楽しんでいる。僕の心の持ち方が数年前と比べ完全に変化し、ビッグステージに登ることがとても幸せだ。」

スミスは次にナーザン・アスピナルと対戦する。アスピナルはスティーブ・レノンに3-7と劣勢だったがひっくり返し10-8で勝利、テレビ放映の準々決勝には2度目のお目見えだ。

アイルランドの人気者、レノンは8-3リードなるダブルをミス、すぐにワールドチャンピオンシップベスト4入りしたアスピナルに試合の主導権を渡してしまった。

アスピナルはこの日午後の五回戦でラトビアのメーダーズ・ラズマを10-2で下していたが、この試合後半の8レッグのうち7レッグをもぎ取り、プレミアリーグ代替要員同士の戦いを征した。

スティーブ・ビートンはこの日キーガン・ブラウンとディミトリ・バン・デン・バーグの若手2人に勝利、2004年以来の準々決勝進出を決めた。

ビートンは金曜の四回戦で現チャンピオン、ギャリー・アンダーソンをノックアウトしたが、この55歳はその勢いでブラウンにも10-8で勝利した。

今回唯一残るUKオープン連続出場のビートンは2年連続のワールドユースチャンピオン、バン・デン・バーグにオープニングレッグと最終レッグの両方を102チェックアウトとし激戦を10-8で勝利した。

ビートンは準々決勝でスミスと対戦、スミスは腫物の痛みを抱えながら再びダリル・ガーニーに10-9で勝利、六回戦は20分足らずでジャーメイン・ワッティメナを10-3で退けた。

ワールドチャンピオンシップとプレミアリーグで準優勝のスミスは156チェックアウト、112チェックアウトなどで一気に6-0とリード、ワッティメナはこのセントヘレンズのプレーヤーを阻止するには力不足だった。

このトーナメントに残る最後のオランダ人のワッティメナはホワイトウォッシュを避けたもののスミスは力で初めてのUKオープン準々決勝進出を決め、初めてのテレビ放映のランキングタイトル獲得を狙っている。

元ワールドチャンピオンのクロスは100,000ポンドの優勝賞金獲得を狙い続けており、バン・ガーウェンを打ち負かしたマービン・キングとスペインのクリスト・レイズに順当勝ちした。

クロスは準々決勝でジョシュ・ペインと対戦する。ペインはジェイミー・ルイスとサイモン・ウィットロックに素晴らしい勝利をあげていた。

このダーツの祭典の最終日となる日曜も英国内へはITV4で、さらにPDC国際放送もとpdctv-HDで全世界へ放送される。

各回戦の完了時点でメインステージ上で次の回戦の組合せ抽選が行われる。これはUKオープン独特のユニークなフォーマットだ。

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