＜メジャー＞ワールドマッチプレー最終日（決勝）
同年対決は猛反撃を振り切ったロブ・クロスに軍配
https://www.pdc.tv/news/2019/…
ワールドマッチプレー
ブラックプール、ウィンターガーデンズ
７月２８日（日）
＜決勝組合せ＞
ロブ・クロス＜９５．１６＞ １８－１３ マイケル・スミス＜９５．９１＞
フォーマット：
決勝：ベストオブ３５レッグズ
賞金：
優勝＝１５０，０００ポンド
準優勝＝７０，０００ポンド
ベスト４＝５０，０００ポンド
ベスト８＝２５，０００ポンド
二回戦敗退＝１５，０００ポンド
一回戦敗退＝１０，０００ポンド
合計 ７００，０００ポンド
ロブ・クロスが日曜夜、ブラックプールのウィンターガーデンズで開催された２０１９Betfredワールドマッチプレー決勝でマイケル・スミスの猛反撃を振り切り１８－１３で勝利、栄冠を勝ち取った。
クロスは２０１８年ワールドチャンピオンシップ優勝というおとぎ話を引き継ぎ２つ目のテレビ放映ランキングタイトルを獲得、フィル・テーラー杯と１５０，０００ポンドの支払いを手に入れた。
準決勝でもダリル・ガーニーに対し８レッグ連取で逆転し１７－１５で勝っており、決勝の序盤でもその勢いのまま９レッグを連取、栄冠の途中までこぎつけた。
彼は連続の７２チェックアウトでスタート、さらにコンビネーションで８１フィニッシュの１２ダーツ、続く３レッグでのスミスのダブルミスに乗じた奪取などで差を拡げた。
セントヘレンズのスミスは序盤６レッグで続けて９本のダブルをミス、しかしようやく第１０レッグでレンジを見つけ８４フィニッシュした。
ここからスミスは４レッグのうち３レッグを奪い差を縮めたがクロスは集中力を切らさず７３フィニッシュ、１１５チェックアウト、さらに相手の５本のダブルミスを取るなど１２－４リードとした。
２０１９年ワールドチャンピオンシップ準優勝のスミスは１２ダーツ、１３ダーツ、１２ダーツと素晴らしい反撃を見せ１２－７と差を縮めたがクロスも第２０レッグでは最後の１本で１６ダブルを仕留めていた。
スミスはウィンターガーデンズ満員の観客を魅了し１１ダーツなどで続く３レッグも連取し１３－１０とさらに差を縮めた。また第２４レッグでクロスが１１０チェックアウトすると第２５レッグはセントヘレンズのスミスが２５０点差の劣勢から１８ダブルを仕留め奪取した。
ここから２レッグは分け合うとクロスが６本のダブルをミス、スミスが１５－１３とその差僅か２レッグまで追い込み、このイベントの歴史で最大となる反撃を完成させるかに思わせた。
しかしヘイスティングのエースは再び集中しまたまた７２のコンビネーションフィニッシュと１６ダブルをあがり栄冠まであと１レッグとし、最後は４ダブルを仕留めタイトルに到達した。
「驚くばかりだ。」とクロス、「言葉を失ってしまう。このタイトルを勝てて本当に嬉しい。」
「初日からここが大好きだったし僕にとって本当に特別だ。このトーナメント全てが驚くばかりでこのトロフィを掲げて退出できることですべて完了だ。」
「奇妙な試合だった。序盤から遥かに飛ばし終盤に向かいスイッチが切れた。１７－１３となった１６ダブルが僕に勝利を見せてくれた。」
「マイケルはここ一週間偉大ともいえるプレーを続けたが今夜はダブルに苦しんでいたようでそれが僕をより鋭くしてくれた。彼の反撃は素晴らしかったけど僕は平静を保った。」
「観客も素晴らしかった。昨日は僕を応援してくれたし今日はマイケルを応援していた。」
クロスは２０１９年にUKオープンとプレミアリーグで決勝へ進出していたが、このワールドマッチプレーの栄冠でブリスベンダーツマスターズ優勝以来の１２か月の無冠を終了した。
「僕は今年は悪いプレーをしていないしようやく昼寝状態を脱した。」「今年は２つの決勝を負けておりプレッシャーがあった。だから今日勝てたのはとても大きい。」
「今年後半に向け僕はもっと果敢にならなければいけない。今自信も出てきたしもっと良くなる感じだ。安定を保てたらの話だけど。」
元プレミアリーグとワールドチャンピオンシップ準優勝のスミスは、「今夜は僕のダブルに見捨てられた。一生懸命追いかけたけど良くならなかった。」
「９－０ダウンの時でもまだ勝つと信じて戦った。でも９－０ダウンのツケは払わなければいけない。僕は戦えることは見せられたけど、少し反撃の後僕のダブルはまた消えてしまった。」
「得点も良くなかったしフィニッシュもひどかった。でもロブはちゃんと仕事してたし勝っただけのことはある。また決勝に出て準優勝だ。でもそれで留まるつもりはない。」
この元ワールドユースチャンピオンは、「決勝で負けるより一回戦で負けた方がよかった。もっと傷が少なかった。」
「もやもやが溜まった。決勝へ出続けるけど「ほぼ優勝近くの人」にはなりたくない。勝利者の一人になりたい。」
決勝では１８０得点が１３個あり、このトーナメントでの１８０得点の記録が塗り替えられた。過去の記録では２０１５年イベントで３２３個だったが今回３３０個で上回った。
１８０得点の記録更新でBetfredから３２，０００ポンドが英国パーキンソン病対策財団へ寄付される。
