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<メジャー>Betfredワールドマッチプレー第4日(全9日)

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2020.07.22 Wed.

あっぱれ老獪ウィットロック!

https://www.pdc.tv/news/2020/…

2020年Betfredワールドマッチプレー
ミルトンキーンズ、マーシャルアリーナ
(カッコ内はPDCランキング)
<カッコ内はアベレージ>
7月21日(火) (現地18:00、日本時間翌日02:00)
<一回戦結果>
ディミトリ・バン・デン・バーグ(26)<98.89> 10-5 ネーザン・アスピナル(6)<93.54>

<二回戦結果>
マイケル・スミス(5)<94.99> 14-12 メンサー・スルホビッチ(12)<91.7>
ギャリー・アンダーソン(8)<92.91> 11-8 ジェームス・ウェード(9)<93.96>
サイモン・ウィットロック(16)<98.11> 11-4 マイケル・バン・ガーウェン(1)<90.8>
クリストフ・ラタイスキー(13)<99.69> 12-10 ガブリエル・クレメンズ(40)<96.89>

(勝敗は2018/2019/2020)
7月22日(水) (現地18:00、日本時間翌日02:00)
<二回戦組合せ>
ダリル・ガーニー(7) vs ビンセント・バン・デ・ブート(33)
(-/〇/ー)
ディミトリ・バン・デン・バーグ(26) vs ジョー・カレン(18)
(●●●/〇●/ー)
ピーター・ライト(2) vs グレン・ダラン(15)
(-/●〇〇/〇〇〇)
ダニー・ノッパート(24) vs エイドリアン・ルイス(14)
(-/●/ー)

 フォーマット:
一回戦:ベストオブ19レッグズ
二回戦:ベストオブ21レッグズ
準々決勝:ベストオブ31レッグズ
準決勝:ベストオブ33レッグズ
決勝:ベストオブ35レッグズ
※2レッグ差をつけること

<賞金>
優勝:150,000ポンド
準優勝:70,000ポンド
ベスト4:50,000ポンド
ベスト8:25,000ポンド 
ベスト16:15,000ポンド
ベスト32:10,000ポンド

マイケル・バン・ガーウェンが火曜夜、ミルトンキーンズで行われたBetfredワールドマッチプレー二回戦でサイモン・ウィットロックに4-11で敗れ、砕け散った。

2度ワールドマッチプレー優勝のバン・ガーウェンは3年連続の二回戦敗退を喫した。ウィットロックは2016年以来となるこの世界No.1への勝利をマーシャルアリーナで飾った。

バン・ガーウェンはこの対戦カードで過去15回勝ってきたが、この日は悪いパーフォーマンスのこのオランダ人に対しウィットロックが終始アドバンテージを取り、このトーナメント最大の衝撃を巻き起こした。

「この勝利は天にも昇る気持ちだ。でも僕はいつもベストプレーヤーに勝てると思い続けている。」とウィットロック。

「マイケルは地球上で最高のプレーヤーだけど今日は彼のお休みの日だったので僕が頂いた。」

「僕はマイケルを眼中に置かずただひたすら地元でダーツしているフリをしていた。」

「自分に自信を持ってたしあれこそが唯一の方法だった。もし相手のプレーヤーと戦っていると考えるときっと上手くいかない。」

「経験も重要だ。試合が好きなことも大事、これが年寄りプレーヤーでも続けられる理由だ。」

バン・ガーウェンは序盤から0-5と最悪のスタートで、世界No.3のガーウィン・プライス、現ワールドマッチプレーチャンピオンのロブ・クロスに続き早々にトーナメントから脱落した。

ウィットロックは荒々しく相手方に3レッグ以上近寄らせず、このオーストラリアNo.1はバン・ガーウェンの24本中20本のダブルミスを突いた。

3度のワールドチャンピオンは反撃を積み上げることができないまま、ウィットロックが9ダブルを仕留め驚愕の大勝利をおさめた。

ウィットロックはベスト16でギャリー・アンダーソンと対戦する。このスコットランド人は元ワールドマッチプレーチャンピオン同士となったジェームス・ウェードとの戦いを11-8勝利で駆け抜けた。

2018年優勝のアンダーソンは唯一残る優勝経験者だが、9個の180得点や第9レッグ、第10レッグでの2度の9ダーツトライなどを見せた。

2-3ダウンからアンダーソンは不似合いにダブルミスの続くウェードに対し、8レッグのうち7レッグを奪い9-4リードと主導権を取った。

ウェードも反撃し3レッグ連取でスコアを9-7まで戻したがアンダーソンが2レッグで得意の20ダブルをあがって食い止めた。

「今日もここのところの続きのような試合だった。良くもあり悪くもありだ。」とアンダーソン。

「一分間はいいスローだが次の一分があちこちへ行く。何故だか判らない。」

「ロックダウンの時のオンラインでのプレーは良かった。無観客で何故こんな不可思議なプレーとなるのか考えている。」

「でもそれにしても僕のプレーには十分満足とは言えない。勝利の感触をつかんだので出来ればこれを継続したい。」

2019年準優勝のマイケル・スミスはベスト8入り一番乗りだった。彼はメンサー・スルホビッチとの劇的なタイブレークを14-12で勝利した。

スミスは10個の180得点を繰り出し5-8ダウンから6-9ダウンとしスルホビッチを自身2度目のタイブレークへ持ち込んだ。

タイブレークの4レッグはキープし合いどちらのプレーヤーもマッチを迎えることはなかったが、スミスが決定的なブレークを果たし13-12リードとした。

スルホビッチがただちにブレーク返しを試みたものの、3本のダブルトライは入らず、スミスがタイムリーな110チェックアウトでクリストフ・ラタイスキーとの準々決勝進出を決めた。

「今夜で帰宅するつもりはなかった。このトーナメントで勝ち残るには本当に懸命なファイトが必要だ。」とスミス。

「去年なんかもそうだったけど僕は試合に固執しトップに躍り出る。」

「みんなは僕が自分で苦悩してるのはもうあきらめてるからだろうと思ってるけどそうではない。僕は自分を奮い立たせようとしてるんだ。」

「僕は良く得点力で試合を引っ張るけど今夜は得点が良くなかったのでフィニッシュを決めるしかなかった。この点では僕はそれ程知れ渡っていないけど今夜はそのチャンスを大いに利用できた。」

ポーランドNo.1のラタイスキーはドイツのガブリエル・クレメンズに12-10で勝利した。

一回戦でクロスを破ったクレメンズは9個の180得点を繰り出したものの第1レッグから第18レッグまでずっと劣勢だった。しかし最後のところでブレークし試合を9-9のタイとした。

ここでこのドイツNo.2は85フィニッシュで初めてリードしたがラタイスキーが3レッグ連取し、ワールドマッチプレー2度目の挑戦で初の準々決勝進出を決めた。

この夜は一回戦最後の一試合が行われた。ワールドマッチプレーデビューのディミトリ・バン・デン・バーグがネーザン・アスピナルに衝撃の10-6勝利を収めた。

3個の13ダーツなどでバン・デン・バーグは着実に6-2とリード、さらに103チェックアウト、素晴らしい156チェックアウトでアスピナルの届かないレベルまでリードした。

反撃を築けないまま、アスピナルはワールドマッチプレーで2年連続の一回戦敗退を喫し、バン・デン・バーグは2019/20ワールドチャンピオンシップでの敗退のリベンジを果たした。

「ネーザンのようなプレーヤーを倒すのは凄い仕事だし自分にすごく自信がついた。」とバン・デン・バーグ、彼は二回戦でジョー・カレンと対戦する。

「ここ2,3年のネーザンの業績を見て自分に照らし合わせると、僕にもそうなる可能性があると信じられるようになる。」

「ファンやサポーターに会えないのは残念だけどステージをアットホームに感じる。僕はとてもリラックスできている。」

「もしこのトーナメントの残りもこんなパーフォームが出来るなら僕は誰と当たっても大丈夫だと思っている。」

二回戦は水曜の第5夜で完結、注目すべき一戦では2017年準優勝のピーター・ライトがグレン・ダランと対戦する。

試合の模様は英国ではスカイスポーツ、全世界へはDAZNとRTL7を含むPDCの全世界放映網およびpdctvでライブ放映される。

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