重量・重心可変バレル
タングステンのパーツとポリマーのパーツの組み合わせで16通りの重量と重心バランス
前回の本欄にて、DMC「Batras」の話を少しばかりさせて頂きましたが、ちょうど前後してユニコーンからも重量・重心を可変できる新機構「Core Transfer Technology」を搭載した「ULTRACORE ONE」が発売になったので、さっそく入手してみました。
ユニコーンらしさ全開のストレートバレルで、カットはダブルリングとシングルリングのコンビネーション。約51mmの長さはいかにも海外ウケしそうなバレルですな。
重量は17g~26gで、パッケージも最初からコンバージョンポイントが装着された状態で販売されており、どちらかと言えばスティール寄りな商品みたいです。(本家HPでもスティールチップのページに掲載され、ソフトチップのページには載ってないですね)
どれくらい重心移動するの?
さて、そんな新機能の「Core Transfer Technology」ですが、実際のところ重心はどれくらい変化するのかな?
ってことで「最も前重心」vs「最も後重心」と思われるセッティングの差を比べてみました。(写真参照)
ざっくりですが、だいたい刻み一個分ってかんじですかね〜。外形を変えずに内部機構のみで操れる重心変化は、ユーザー側の願望より少なめであるのが実際なようです。
もっとも私みたいな鈍感な人間じゃなくて、鋭敏な感覚でシビアなバランス感覚をお持ちのユーザーも多いかと思いますし、そんな方々に嬉しい機能であることは間違いありません。
ちょっと気になるのは、スイングした時に中で「カタカタ」とパーツが動くことですね。メイドインジャパンだったらこんなコトなかったんじゃないかとか考えてしまいますが…。
あと、チップ交換の時には気を付けないと中のパーツがバラバラと床にこぼれ落ちます。スティール使用では問題無いでしょうが、ソフトチップで使用している時には要注意です。
まぁ、このあたりは是非改良して頂きたいところです。
<おまけ>
実は昔から存在した重量・重心可変バレル
古くからのプレーヤーの方ならご存知かもしれませんが、今回のULTRACORE ONEやbatrasシリーズより前から重量・重心可変バレルは存在しています。
GodsAim Darts 「ONE-FOUR」は、私の不勉強で発売が何年前なのか詳しいコトはちょっとわからないのですが、少なくとも8年前には世に送り出されています。
2種類の重量パーツとスプリングの組み合わせで何通りものセッティングを可能としています。
スプリングの利用によりカタカタ感が無く、また内部パーツを保護する蓋のようなパーツが用意されているのでチップ交換の際にもパーツが落ちる心配が無いなど、なかなか良く出来た機構だと思います。
「故きを温めて新しきを知る」
これからもアッ!と驚くようなアイディア溢れるバレルが出てきて欲しいモノです。