懐かしのM3
少し前の話なのですが、私のSNSに知らない人からダイレクトメッセージが入りまして……、変な内容だったら即捨てだったのですが、割とちゃんとした文面だったので読んでみたのであります。
そしたら、その内容は「Empire Darts」M3ダーツ用のシャフトを売っている国内ショップを知りませんか?というものでした。
懐かしいですね、M3。
最近ダーツをはじめた人だと、聞いたことも無いでしょう。
というか、昔からやっていた人でも、よほどのマニアじゃないと知らないかな〜って感じのドイツのマイナーなバレルブランドです。
数年前まで新宿にあったダートスタイルさんに扱いがあったことは憶えていますが、そちらが廃業された後は、国内で販売されているという話を聞いたことがありません。
そんな訳で残念ながら、送信者さんのご希望に沿えられる返答はできなかったのですが、海外通販使うとか、個人輸入する方法はありますからね、恐らくなんとかなるでしょう。
このバレルの一番の特徴は、
「チップ側・シャフト側の両端に凸形のネジ」が
付いていることです」
一般的なソフトダーツのバレルは両端に
凹形のネジが切られていますから真逆です。
チップ側だけなら4BAタイプのバレルがありますが、
シャフト側も凸形ネジというのはM3だけの特徴です。
この「M3」っていうのは、ネジの規格名でありまして、
ザックリ言うと「3mmの太さのネジ」という意味です。
M3シャフトの実際のネジの太さは約2.4mmです。
それに対して、2BA規格のシャフト径は約4mmです。
この差は、どれだけバレルとシャフトを細くできるかに
直結します。
まあね、グルーピングを突き詰めれば「バレルは細いに越したことはない」ってことになる訳ですが、実際にはとても細いバレルが投げやすいのか、とか、一定の重量を確保するには長くする必要があるとか、逆の制限もいろいろ出てきます。
なにより、今回来たメールが象徴していますが、パーツが手に入りづらいという大きな問題もありますので、よほどこれらの状況が好転しないことには、M3バレルが陽の目を見ることは難しそうですね。