これを考える発想力が凄い!

お暑うございますな。
8月も中旬、家から一歩たりと出たくないのですが、引き篭もり老人にならないよう、頑張って投げに出掛ける日々です。(笑)
さて、今回も例によって面白いガジェットを知ってしまったので、ご紹介します。
TJ Dartsさんが発売されている「チップ埋め込みウェイト」です。
従来からバレルの「重量」を変える、もしくは「重心」を変えるツールとして、Joker Driverさんのアジャストメントウェイトとか、ディークラフトさんのバレルエクステンションなど多くの商品が発売されてきましたが、そのほとんどが『バレルのグリップエンド側』に取り付けるタイプでした。
『バレルのフロントエンド側』に取り付けるタイプの商品は、ちょっと思い出せないし、まあ同じ2BAなので既存商品をグリップエンドでなくフロントエンドに取り付ければ使えるワケではありますが、実際にそうやって使っている人の存在は聞いたことが無いですよね。(笑)
そんな中で、これまで見過ごされてきていたフロントエンド部を開拓した商品がコレです。
これね、ただ商品写真(左)を見ただけだと、どうやって使うのかわからないですよね。
そこで登場するのが写真(右)のチップです。
因みに今回はプレミアムリップポイントを購入しましたが、同様にフィットポイントも発売されています。
パッケージをよく読むと「プレミアムリップポイント穴」って書いてありますよね。
「穴」ここがミソです。
はい、チップ後部に穴が開いています。
ここにウェイトを差し込んで一体化させるんです。
「カタカタ」とバレル内で動かないようになっているんですね。
ちょっと聞いた話では、このチップの穴は一本ずつ手作業で穴を空けているとか……。
ホントなんですかね?
そう言えば、私が購入したパッケージにはユルくてウェイトがすっぽ抜けるようなモノは入っていませんでしたが、逆に少し穴がきつくて、根本まで押し込むには少し力が必要となるケースがありました。
この辺りのバラツキは、できれば改善されるとうれしいですね。
では、実際にどれだけ変化するのか試しましょう。
まずは通常のプレミアムリップポイントです。
重さは0.23gです
そしてこちらがウェイトを付けた状態のチップ。
重さは1.21gでした。まあ、0.02gは誤差の範囲ですね。
次は、重心バランスの変化を見てみます。
ターゲット社の重心測定ツール「Centre of Gravity Tool」を使って、
実際のバランスがどのように変化するかを実測してみます。
今回使用したバレルは、D-CRAFT社のDARTS TRACER 90 GALEで、ターゲット社のK-FLEXを付けています。
まずは通常のプレミアムリップポイントを付けた重心。
そしてこちらがウェイトを付けた状態での重心。
ざっくり1mmほど重心が前に移動していますね。
正直なお話、今回の「チップ埋め込みウェイト」は、比較的交換の頻度が高いチップに取り付けるということで、チップ交換の際にガジェット着脱の手間が発生する所が難点と言えます。
(もっとも、昔みたいにバキバキ折れるワケじゃないので許容範囲内とも思いますが…)
ただ「重量の変化」と共に「前重心への変化」を求める方には、これまでに無いガジェットであります。
気になる方は試してみられては如何か。