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子供から100円を頂くという事

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葛藤。

開催2週間前までずっと悩んでいました。「まちカフェ」でダーツを体験してもらうのに、お客様からお金を取るべきか否か。市役所としても、NPO団体としても、活動資金を得る為にお金を徴収する事は問題なかったんです。

ただ、せっかくダーツを約7000人の方に知ってもらうお披露目の場として、射幸心を煽るようなダーツブースで、小さな子供からも100円を徴収するという行為は、様々な面でマイナスにしかならないのではないかという考えとの葛藤です。

その件でミーティング中には幾度となく討論もしました。また、ミーティング以外でも、ダーツを投げない人達からヒヤリングもさせてもらいました。もちろん準備するのにもそれなりにお金がかかりますし、その討論をしている会議室だってタダではありませんからね。

その結果、無料にする事によっておこる弊害も多くあるという事も見えてきました。

無料というイメージがつくと、お店に行った時に100円を入れる行為が高いと感じてしまう、つまりダーツ自体の価値を下げるという事。イベント当日、無料にする事によって行列になりすぎ、本気で投げたい人も投げられなくなる場合があると言う事。逆に無料だと、親御さんが、何か(勧誘とか)あるんじゃないかと思って不安を感じる人がいるという事。など。

さまざまな理由はありましたが、一番の決め手は、出費ばかりの奉仕活動では、全国に同じようなダーツを布教してくれる団体が絶対に増えないという事。

結果、お客様から100円を頂く事にしました。

では、その100円を高く感じさせない為に、いかに付加価値をつけていくか、そしていかにお客様に満足してもらうか、ラスト2週間はそこに注力を注ぎましたね。100円を入れる箱ですら楽しんでもらえるくらいに。

感謝。

結局「まちカフェ」でのダーツブースは、ワンポイントレッスン(虎の巻付き)&1ゲーム100円で開催。100円で景品が貰えるとはいえ、3投で100円ですから決して安くは無いですよね。それでも、開始の10時から終了の16時まで、列は途切れる事なく、多くの方にダーツを楽しんで頂けました。

結果的にそれだけのお客様が来てくれたという事は、ダーツのダークな大人のイメージは、ブースの見た目の可愛さなどで取っ払えたのかと思います。その可愛さのせいなのか、ただ客層がそうだったのか、理由はわかりませんが、ブースに来てくれる子は小学校低学年の女の子が多かったんですよね。

その中には列に並びなおして2回も3回も挑戦してくれる子もいて、本当に目をキラキラさせて楽しんでいるんですよ。その様子に親御さんはあきれているのかと思いきや、凄く嬉しそうに子供の様子を見守っていて。話しかけたスタッフによると、「何をやらせても上手くいかず長続きしないうちの子が、何度も挑戦して夢中になっている姿を見て感動している。ダーツスクールにも参加させてみたい。」と。

その言葉を聞いた瞬間、レッドブルを飲まなくても空を飛べそうな気がしましたね。

私自身、生涯スポーツとしてのダーツにチカラを入れすぎていたのかもしれません。まず「ダーツに触れてもらう」という布教活動については、スポーツでも、エンタメでも、どちらでも良いのだと思います。そして商売の基本ですが、100円を徴収しても、それ以上の価値を与える事が出来たなら、誰も文句は言わないんですよね。100円で子供が笑顔になり、夢中になれるものがみつかるのであれば、安いものだったのかもしれません。

あとはこの子達が、安全にダーツをやれるような環境を作っていくという、次なるミッションを遂行していきます。今週末の日曜日も、町田中央公民館にて、親子ダーツ向けの「町田ダーツCLUB」を開催。あなたの周りに興味がある親子などがいましたら是非♪(^^)

まちだーつの子供向け初心者ソフトダーツ教室
「まちだダーツCLUB」
12月11日(日)13時30分~16時30分
町田市生涯学習センター/学習室5/定員10名
参加費:1人1回500円

参加希望&お問合せは下記メールへ宜しくお願いします。
nagashima215@gmail.com

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