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【258日目】

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2017.05.27 Sat.

樋口選手の挑戦

さてみなさんご存知かとは思うが、明日現地時間の2時ごろから樋口選手が初めての世界大会出場を果たす。

予選では見事、浅田選手に勝利しているしこの前のPDCチャレンジの予選でも浅田選手を100オーバーのスタッツで勝利して見事ファイナルを決めた。

僕は彼が初めてのヨーロッパ遠征ということもあるらしく、彼の希望で前日から一緒に行動しているが、気合も十分でやってくれるだろうと思っている。

世界大会ということもあり、どの選手も楽には勝たせてくれないことだろうが最近の調子を見る限り彼も劣ってはいない。

遠征の疲れもここ二日で取れているだろうと思うし、問題ない。

今日は会場の下見をして、初めての舞台に心躍らせて明日は爆発させてくれるだろう。

試合を楽しむということ

彼のように僕は日本代表として大会に出場した経験はないので彼の気持ちはわからないが、僕もこちらの大会に参加している身なのでその時に感じることはある。

楽しんだもの勝ち。

ただ勘違いしてほしくないのはそれと同時に戦う心も持っている。

ここでいう楽しさとは、初めての経験をすることや自分の限界値が上がることを言う。

もちろん試合に出る際には優勝を目指しているが、大きな目標とともに小さな目標設定もしている。

目標設定というのは何かを目指すうえで非常に大切なことだし、モチベーションになる。

例えばその大会の大きな目標は「年間で一回は優勝」だが中くらいの目標は「年間でBEST8」だし、小さな目標は「何時でも脱力して投げ終える」など、その時によって違う。

どの大きさの目標でも達成できるとうれしいものだし、また新しい目標設定ができる。
こちらに来て試合の臨み方も少し変わったのかもしれない。
日本にいたころはやみくもに「勝つ」だけを考えてきた
だが今は明確な目標を達成することが一つの楽しみである。

浅田選手を越えてこそ

ここ最近のダーツの歴史は間違いなく浅田選手が築き上げたものだと言っても過言ではないだろう。

彼はイギリスでも有名なプレイヤーだし、同じホテルには数多くのプレイヤーが泊まっているがその中からも

「アサダはどうした?」との声も上がる。

もちろん樋口選手にはまずは一勝してもらいたい。

ただ日本人選手として浅田選手の2014年の世界大会ベスト16を超えてもらいたいと切実に願う。

浅田選手を二度も破ってきた樋口選手は現実的に狙える実力は備えているし、明日は存分にそのポテンシャルを発揮するだろう。

そして浅田選手の戦歴によって日本人選手が認められてきているのだなと改めて実感した。

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