【アレンジ基礎】なぜ32なのか
今日はアレンジの話です
こんにちは。
アレンジというと耳が痛くなる方もいるのではないでしょうか。
スティールの世界でアレンジにうるさい人がいて、アレンジを間違えただけで怒られた経験がある方もいるかもしれません。
アレンジは勝つのに必要なものであって、プレーするのに必要なものではありませんので、間違えるあなたは全く悪くありません。
でも、勝率は下がるかもしれませんね。
アレンジに手間取ると数本のダーツを無駄にします。その数本で勝負が決まることもあります。特に上級者ほど数本の差は大きいので、アレンジは理解しておく必要があります。
アレンジの話はわかると結構おもしろいですし、ソフトダーツでも役に立ちます。
ここでは少しずつアレンジの話を書いていければと思います。
今日の話はダブルの話です。
なぜ32なのか
スティールのゲームを見ていると、最初のダブルで32を選択する場面は結構あります。
アレンジ表で32を最後に打つアレンジは多いですし、52残りでも、バーストを恐れずに20を打って32残りにする選手も多いです。(そのための60に入れてしまってバーストする選手もたまに見ます)
じゃあなぜ32という半端な数なのか。
まずは、そのダブルが得意だからです。
そのダブルをよく練習しているからです。
だから40が得意な選手は優先的に40を作ります。
52からどこを打つかでその選手がどこを得意としている選手かがわかります。
ちなみに私はリーグのダブルスの時に52から16を打って戻ったときもあります。
ダブルスパートナーが36を得意にしているからです。
じゃあなぜ32を得意にしている人が多いのか。
32はいいダブルなんです。
何がいいかというと、
内側のシングルに外しても、アレンジすることなく次のダブルを打つことができます。
D16を内側に外せば、D8へ。D8を内側に外せばD4へ。このままD1まで続きます。
D20を内側に外せば、D10へ。D10を内側に外せばD5へ。この次は1本アレンジが必要になりますが、ここまでで決めてしまわないと苦しい勝負になるでしょうから、これくらい続けばいいのです。
このように、D17とかD13とかを出たとこ勝負で打つのでなく、D16とかD20とかの偶数のダブルを自分で作れば、たとえ内側に外しても続いてフィニッシュのチャンスが続く、すなわち、その後の保険がかけられるということです。
アレンジとは自分の思い通りの数字に引き込むこと
また、32を作れるのであれば、D16、D8、D4、D2、D1を優先して練習しておけばいいことになります。40に関しても、D20、D10、D5の練習を優先させればいいわけです。
自分の得意なダブルを持っておいて、その数字に引き込んでいければ最高です。
そのために、中盤で打ち分けて数字を整えながら、終盤で自分の形に引き込み、フィニッシュまで持って行く。
自分の思い通りの策がはまったときの快感、これがアレンジの醍醐味ではないでしょうか。
アレンジというと難しく感じる方も多いので、まずは一つだけ覚えておいてください。
クラブの下級生にはこれだけ教えます。
とにかく残り点を小さくしてから40か32を作ること。
40は一番大きく最初に出やすい(50以外の)ダブル
32は一番保険をかけやすいダブルです。
なお、31以下になってしまった場合には16、8、4のいずれかの数を作るようにしてみてください。
最初は60以下の数字から、シングルを使って、自分の好きなダブルを引き込めるようになりましょう。
その次はトリプルダブルで上がる形を覚えるところに入ります。
その話は、また今度。
それではまた。