5月28日 ドバイの大どんでん返し
ドバイDuty Freeダーツマスターズ決勝
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ギャリー・アンダーソンが金曜のダーツワールドシリーズの決勝で4-8の劣勢からどんでん返し、11-9で勝利してマイケル・バンガーウェンの3年間にわたるドバイDuty Freeダーツマスターズの君臨に終止符を打った。
現チャンピオンのバンガーウェンはドバイDuty Freeテニススタジアムというユニークな屋外トーナメントで、現チャンピオンに対しレッグカウントを大きくリードした際、4連続タイトル獲得という偉業に順調に滑り出していたかに見えた。
このオランダ人はまず12ダーツで始まり、さらに11ダーツ、12ダーツ、115チェックアウトと続けこのスコットランド人に対し7-4アップとなった。更に現世界チャンピオンの8本のダブルミスをとらえ、8-4と4レッグのリードとした。
しかし、ここからアンダーソンは大いに反撃、12ダーツを連続させ、68、76をフィニッシュして4レッグを連取、8-8のイーブンに戻す。
続く2レッグはお互いに分け合い、次にアンダーソンがバンガーウェンのダブルミスのチャンスに12ダブルを決め初めてリードした。さらに現チャンピオンのバンガーウェンが6本のダブルミスをするとスコットランド人は5ダブルを決め勝利をもぎとった。
「素晴らしい勝利だった。」とアンダーソン。彼は風の動きと戦うため、試合直前にダーツセットを23グラムから25グラムに替えていた。「激闘だった、マイケルは終盤に疲れを見せていた。彼は霧の中で足を踏み外したようでいくつかダブルをミスしていた。」
「マイケルとプレーするのが好きだ。彼は僕の好きなタイプのゲームをしてくれるし、マイケルのようなプレーヤーは試合を面白くしてくれる。僕も反撃の機会を貰ったし、互角だった。」
「ここに参加するのは二度目だけど、ほんとうに素晴らしいところだ。これでこれからのワールドシリーズも戦う準備ができた。昨年ここへきた時はどうしたものか判らなかった。でも多くを学び、今回はちょっと重いセットにした。すごく効果があった。」
アンダーソンは準決勝でテーラーを11-7で破り、ワールドシリーズのダーツサーキットで初めて決勝進出を果たした。
両者は序盤から12レッグまでを分け合い、第13レッグで現世界チャンピオンがはじめてブレークしてスコアを7-6とし、これを含めて5連続でレッグをものにして10-6とリードを拡げた。彼は6個の180得点と55%のダブル率で勝利した。
バンガーウェンはデーブ・チズナルとの準決勝では観客が喝采した132チェックアウトでの(インブルフィニッシュx2、16ダブル)を含む5つの100超えのチェックアウトや、10ダーツ、7つの180得点など満載で素晴らしいダーツを続けた。
チズナルもこの素晴らしい激闘でよく戦い、140フィニッシュや4つの180得点などを見せたものの、バンガーウェンの凄すぎて強過ぎるダーツの饗宴を目立たせただけで、最終的にはチズナルのダブルミスがこのオランダ人に勝利をもたらした。
「ちょっと自分にがっかりした。」とバンガーウェン。「接戦だったけど、自分に腹が立つ。ギャリーは今晩は僕より良かった。」
「ちょっとダブルミスが多すぎた。うんざりだ。僕が自滅した感じだ。4本のミスがなければ9-6のリードが出来たはずだ。致命的だった。」
「あんなにダブルミスが多ければ勝てるはずはない。ギャリーはいいところで僕にプレッシャーを掛けてきた。彼の素晴らしい作戦勝ちだ。ギャリー・アンダーソンやフィル・テーラー相手ではミスは許されない。」
テーラーは一年前に決勝進出していたが、今回は準決勝で姿を消した。対戦相手のアンダーソンの後半の攻勢はいかにも一週間前のBetwayプレミアリーグでの同じ対戦に対する仕返しのように見えた。
「ギャリーは凄く良かった。フィニッシュもいいし、だから彼は勝てた。」とテーラー。「チャンスもあったけど生かせなかった。でも楽しめたし、ここが好きなので来年も是非帰ってこれることを期待したい。」
「試合には厳しいステージだ。屋外でとても暑いし。でもここでプレーできるならどこでも出来るようになる。」
チズナルもワールドシリーズへ回帰して準決勝まで進んだ。2014年のドバイでも同じく準決勝へ進出していた。
次のPDCワールドシリーズオブダーツのイベントは6月17日~19日のオークランドダーツマスターズとなり、トラストアリーナで開催される。
2016年ドバイDuty Freeダーツマスターズ
5月27日(金)
<準決勝結果>
マイケル・バンガーウェン 11-7 デーブ・チズナル
ギャリー・アンダーソン 11-7 フィル・テーラー
ベストオブ21レッグ
<決勝結果>
マイケル・バンガーウェン 9-11 ギャリー・アンダーソン
ベストオブ21レッグ