5月29日 泣いちゃいそう!
ガルフニュースのインタビューから
フィル・テーラーはセミ・リタイアメントの方向について真剣に考えていることを明らかにした。”The Power”はこの金曜のドバイダーツマスターズの準決勝でギャリー・アンダーソンに敗退したが、その試合前のインタビューで、リタイアの考えを深く巡らしていると発言した。
この16度の世界チャンピオンはここ30年にわたりダーツ界の頂点で、驚くほどに前例のない長寿を保ってきた。テーラーは以前自分のリタイアは55歳でと言っていたが、このストーク-オン-トレントのエースはこの8月で56歳となり、「スローダウン」する時期だと認識していた。
テーラーは来年1月からは「セミ・リタイア」とし、プロツアーのイベントには参加せずメジャーのテレビ放映されるトーナメントに絞ると言う。これは現在レイモンド・バーナベルトが行っているやり方で、参加トーナメントを厳選して体の消耗を抑えることが狙いだ。
テーラーがガルフ・ニュースに伝えたところによると、「PDC議長のバリー・ハーンからあと2,3年続けて欲しいと言われている。僕はこの8月で56歳になり、活動を抑制する時期にきた。僕はセミ・リタイアだ。」
「この1月にボブ・グレン(テーラーのマネジャー)とミーティングし、予定を精選する予定だ。今年も徐々に煮詰まってきており、カレンダーを見ながら、休養をいれたりいろいろしている。」
「僕はもう30年近くこうやって走り続けてきた。僕は彼がスケジュールが。。と言いだした時、黙れと言わなければならない。試合に駆けつけるのに26時間も空の便に掛けたり、ワールド・マッチプレーの練習に7日間も掛けたり、その後オーストラリアへ行ったりする。こんな代償を払っている。」と付け加えた。
テーラーは現在PDCショウキンランキングで世界3位となっており、彼のプロツアー参加が散発的となっている現状では、再び世界No.1に返り咲くチャンスは事実上不可能といわれている。にもかかわらず、”The Power”は17度目の世界チャンピオンタイトルの奪取に、未だしにもの狂いという。
リタイアを考える時多くのプロスポーツマンはややがっかりするだろうが、テーラーは、この過程を楽しんでいるようにも見える。「僕はリタイアを楽しみにしている。僕は多分6ヶ月間眠ったままだと思う。そうする位の疲れが溜まっている。残りの人生も常に働くだろうけどね。」
テーラーはここ10年ほどリタイアが差し迫っているとさかんに話していたが、その殆どがその後撤回されてきた。彼はまだ以前の通り、勝利に貪欲に見え、2014年のワールド・マッチプレー以降途絶えた、メージャーのテレビ放映されるタイトルを熱望している。
しかし、トッププレーヤーに課された疲弊しきるスケジュールは、常にトップを維持するには疑いなく負担になる。一方、彼は未だトーナメントのトップの一人を形成しており、彼の経歴を中断してしまうことは予想しずらい。
”The Power"のサポーターには疑いもなく戸惑う時期がきている。