6月4日 PDCワールドカップオブダーツ 二回戦
ワールドカップは何が起きるかわからない!
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オーストラリアとカナダがこの日曜のBetwayワールドカップオブダーツでダブルスによる決定戦により準々決勝へ進出が決まった。イングランド、オランダ、スコットランドがこのフランクフルトで同じく準々決勝へ進出した。
2012年の準優勝チーム、オーストラリアはデンマークのパー・ローセンがシングルスでカイル・アンダーソンを4-2で破り、試合はダブルスによる決定戦へもつれ込む争いとなった。
しかし、元ヨーロピアンチャンピオンシップの優勝者、サイモン・ウィットロックは、シングルスでは20歳の新人ダニエル・ジェンセンに101チェックアウトなどで4-3で勝利しており、決定戦のダブルスでも4レッグともダブルを決めるなど、4-0のホワイトウォッシュで勝利した。
ウィットロックの2つの180得点や76、104のフィニッシュがオーストラリアをベスト8へ導いたといえる。
「きつい戦いだった。もっと楽だと予想してたけど彼等は凄いいいプレーをしてきた。」とウィットロック。「僕が勝てたのもラッキーだった。カイルが負けたのはアンラッキーだったけど、僕らはいいダブルスペアだ。」
「滅茶苦茶頑張ったよ。僕もワールドカップはトップ4かトップ5に復帰したいし、今夜はダブルスがすごく良かった。」
オーストラリアはこれで日曜午後の準々決勝で2度のチャンピオンチーム、オランダと対戦する。オランダの二回戦では、マイケル・バンガーウェンがフィリピンのエース、ギルバート・ウラングを4-2で、レイモンド・バーナベルトがアレックス・タラガオを4-2で下した。バーナベルトは同日ベストアベレージとなる101.75を出していた。
「ゲームに勝つために十分戦った。勝つことが一番大事だ。」とバンガーウェン。「彼等も幾つかいいフィニッシュしたし、いいプレーだった。今僕達はオーストラリアに照準を合わせている。」
「明日の試合に進出できたし準備は万端だ。本当に優勝したい。短い試合で何が起きても不思議ではない。僕らの強みはシングルスだけど、過去にも見せたようにダブルスも素晴らしいペアだ。」
カナダも第5シードのウェールズを破る素晴らしいどんでん返しで、2010年以来初めて準々決勝へ進出した。
3度の世界チャンピオン、ジョン・パートとパートナーのケン・マクネイルはマーク・ウェブスター、ガーウィン・プライス組のウェールズを2-1で下し、フランクフルトのアイススポーツハレに集まった満員の観客を沸かせた。
パートがウェブスターに4-2で初戦を飾ると、プライスは素晴らしい10ダーツなど4-0のホワイトウォッシュでマクネイルを退け、試合はダブルスの決定戦にもつれ込んだ。
パートは一流の161チェックアウトで同国を3-1リードとすると、ウェールズは第5レッグをキープし希望をつないだが、カナダの誇るダーツ界きってのプレーヤーはタイミングよく180得点から76をフィニッシュした。
「言葉にならない。ジョンとプレーが出来、楽しめたことが素晴らしい。」とマクネイル。「ジョンは3度の世界チャンピオンで相応しいダーツをしていた。」
「僕は彼に確信を持った。彼は伝説で僕の一番の友だ。ホテルの部屋も同じだし一緒に練習し、ゲームの中で大きな実験をしている。」
「ジョンは偉大な司令官だ、僕の今週末の目標は彼をスカイスポーツTVのコメンテーター室へ返さずプレーし続けること。彼はプレーしたいはず。」
パートは、「ウェールズはこれまでのところ世界の4本の指に入るダーツ国だ。だからワールドカップで彼らに追いつき倒したことは特別な思いだ。チャンスがあると判ったしそれを達成できた。」
カナダは次に準々決勝で北アイルランドと対戦する。北アイルランドのダリル・ガーニーとブレンダン・ドランはアイルランドのウィリアム・オコーナー、ミック・マクゴーワン組を2-0で退けている。
ガーニーは強烈な展開でオコーナーを4-1で退け、ドランはマクゴーワンに1-2のダウンから4-2で勝利、この元準決勝進出国はベスト8へ進出した。
現チャンピオン国、イングランドは1レッグも落とさず中国を退けた。フィル・テーラーはユアンジュン・リューを下し、エイドリアン・ルイスはウェンジー・シーを退けオーストリアの待つ準々決勝へ進出した。
「僕らは仕事を成し遂げたけど簡単じゃなかった。彼等にとってはこんなチャンスは滅多にないし、楽しめたんじゃないかな。」とルイス。彼はテーラーと共に2012年、2013年、2015年と優勝している。
「明日は大事な一日だ。きちっとできるか確かめるつもりだ。いい実験ができたし、いいチャンスが巡ってくると思う。このタイトルをまた獲得できたら特別な喜びだ。」
第8シードのオーストリアはシンガポールに2-0で勝利した。メンサー・スルホビックはポール・リムに対しアベレージ101の4-2で勝利、一方ジョン・ロドリゲスもハリス・リムに同スコアで勝利した。
2015年の準優勝国、スコットランドはいくつか緊張する場面を克服しノルウェーに2-0で勝利した。ギャリー・アンダーソンはコール・デッカーに2度のダウンからイーブンへ戻し160のチェックアウトで勝利した。一方、ロバート・ソーントンはロバート・ワーグナーに0-1のダウンから反撃し4-1で勝利した。
「ギャリーが160を上がって僕のプレッシャーを取り除いてくれた。僕が勝てば抜けられる元気が出た。」とソーントン。「僕らは情熱とプライドを持ってプレーしている。いいチームになってきた。」
「ベストチームが明日は勝つだろう。僕達はプレーして楽しめることを期待している。」
2013年の準優勝国、ベルギーもハンガリーを下しベスト8へ進出した。キム・ハイブレクトはナンドー・ベゼグに対しアベレージ100、4-1のスコアで勝利し、兄のロニーはパトリク・コバクスに対し1レッグダウンから同じスコアで勝利した。
この25万ポンドのトーナメントは、日曜に午後セッションで準々決勝が、夕刻セッションに準決勝と決勝が行われ終了する。
Betwayワールドカップオブダーツ
6月4日(土)
<二回戦結果>
午後セッション
ベルギー 2-0 ハンガリー
北アイルランド 2-0 アイルランド
ウェールズ 1-2 カナダ
オーストリア 2-0 シンガポール
夕刻セッション
スコットランド 2-0 ノルウェー
オーストラリア 2-1 デンマーク
イングランド 2-0 中国
オランダ 2-0 フィリピン
6月5日(日)
午後セッション
<準々決勝組合せ>
カナダ vs 北アイルランド
イングランド vs オーストリア
スコットランド vs ベルギー
オーストラリア vs オランダ
夕刻セッション
<準決勝組合せ>
イングランド/オーストリア vs カナダ/北アイルランド
スコットランド/ベルギー vs オーストラリア/オランダ
<決勝>
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