6月9日 PDCダーツのルール
どなたかのDRAルール翻訳分です。また時間を見てレビューします
はじめに
Darts Regulation Authority( 以下=DRA) とはイギリスに所在する公益法人であり、ダーツが世界中でスポーツとして機能するための ルール作りを目的とするものである。
本文章は、原文の要約であり最終的にはDRA Official Rule Book(英文)に従うものとする。
1. 全てのプレーヤーはダーツの品格を貶める行為を行ってはならない。
2. 全てのプレーヤーはDRA ルールに従うものとし、もし従わない場合は罰則を科せられるものとする。
3. DRA ルールに則って開催されている大会において、大会主催者から退場を命じられた場合は、即座に従うものとする。
4. 全てのプレーヤーはダーツイベントの際に、出来る限り報道関係者・大会主催者・メディアに協力するものとする。
5. 全てのプレーヤーは試合前・試合中・試合後を通してスポーツマンシップに則った行動をすることとする。
6. 観戦客が問題行動を起こした場合は、その観戦客を招待したプレーヤーの責任とする。
はじめに
マナーについて
【大会運営について】
1. プレーヤーは、自身のダーツを使用するものとする。各ダーツは、長さ30.5cm 以内、重さ50g以内とする。
2. 大会主催者は、トーナメントにおいてプレーヤーのシード権を決定する権利を有するものとする。
3. DRA ルール以外に、各大会における追加のルールがある場合は、エントリーフォーム・プログラム等に明記された上で、
それに従うものとする。
4. 大会主催者は大会中・大会後にかかわらず、競技規則に従わないプレーヤーを失格にすることが出来ることとする。
5. 競技規則にない問題が発生した場合は、DRA 評議会において検討し最終決定を下すものとする。
【スローについて】
6. 身体的な障害があり、補助を必要とする場合以外は立った姿勢でスローすることとする。
7. 全てのダーツは、上手から1 本ずつ投げるものとする。
8. もしプレーヤーが3 投する前に、ボードに刺さったダーツに触れてしまった場合、そのラウンドは終了するものとする。
9. プレーヤーが抜く前に落ちてしまったダーツはカウントされないものとし、また投げなおすことも出来ないものとする。
【スタートとフィニッシュについて】
10. レフリーからゲームショットを宣告され、プレーヤーがボードからダーツを抜いてしまうまでは、フィニッシュは認められない
ものとする。
11. マーカー又はレフリーはプレーヤーに対して残り点数以外の情報を与えることは出来ないこととする。(アレンジを教えない等)
12. レフリーはスタート・フィニッシュに関して最終決定件を持つこととする。
【スコアについて】
13. プレーヤーが抜くまでボードに刺さっていたダーツのみスコアをカウントするものとする。
14. プレーヤーはマーカー又はレフリーがスコアをコールするまで抜くことが出来ないものとする。
15. 抜いてしまった後のスコアに関するクレームは受け付けられないものとする。
16. 残りスコアは、プレーヤー・レフリーからはっきりとわかるように目線の高さに掲示することとする。
【ボードについて】
17. すべてのボードはブルッスルタイプとする。
18. 全てのワイヤーはボードに対して平行に隙間がなく設置されていなければならない。
19. ボードは床から173cmの高さに固定設置するものとする。
20. 20 のセグメントは黒色とし、ボードの頂点に配置することとする。
21. ボード又はボードの設置に対するクレームは、試合前及び試合中のみ受け付けることとする。
22. ボードの変更はオフィシャルによってのみ行うことが出来ることとする。
【照明について】
23. トーナメントにおいて、全てのダーツボードに対して適切な位置に、最低100 ワットの照明を設置することとする。
24. ファイナルステージにおいては、ダーツボードに対して適切な位置に、最低100 ワットの照明を2つ設置することとする。
25. 全ての照明は、プレーヤーがオーキに立った位置からまぶしくないように設置することとする。(スクリーンでカバーする等)
26. ファイナルステージにおいて、イルミネーション等の追加照明を設置する場合は、試合中にボード上に影が出来ないかレフリーが
判断した上で設置することが出来る。
【オーキと競技エリアについて】
27. ボードの垂直線下から2.37m に、高さ38mm・横幅610mm のオーキを設置することとする。
28. ブルの中心とオーキの床に接する点までの距離は2.93mとする。
29. 競技エリアは、オーキを中心として横幅1525mm 以上、後幅1220mm 以上とする。
30. プレーヤーは相手プレーヤーがまだオーキの位置にいる間は、オーキの位置についてはいけない。
31. オーキの幅よりも外から投げる場合は、オーキの仮想線上から踏み出してはならない。
32. 30・31のルールを破った場合、レフリーから警告を受け、そのダーツはノースコアとする。
33. ステージとテレビ中継トーナメントにおいては、大会前にオーキならびに競技エリアのチェックを大会主催者とプレーヤー代表が
行うものとし、開始後の変更はみとめられない。
34. テレビ中継トーナメントにおいては、オーキの最低両サイド各30cm、後90cm を除外区域とする。(待機不可エリア)
その際ははっきりとわかるようにマークをつけることとする。
35. プレーヤーはボードからダーツを抜いた後、除外区域を通らないように戻ってくることとする。
36. テレビ中継トーナメントにおいては、決勝ステージに第二レフリーをつけるものとする。第二レフリーはスコア以外はレフリーと
同じ権力を持ち、主にレフリーの目の届かない除外区域やマナーの監視をするものとする。
【トーナメント方式について】
37. 特別に定めない限り、トーナメントはシングルエリミネーションで行うものとする。
38. 特別なイベントや、複数によるプレーオフの場合はラウンドロビンを用いる場合もある。
39. 大会主催者は、事前予告なし大会日程の変更、場所の変更、中止を決定することが出来る。
40. 全ての競技規則に関する最終決定件は大会主催者にあるものとする。
【エントリーについて】
41. エントリーフィーは、主催者の了承なしには返金不可とする。
42. 全てのエントリーは締め切り前に、書面にて全ての要項を正確に記入し、エントリーフィーと一緒に提出するものとする。
43. 主催者は、大会前・大会中・大会後を問わず、理由を明記した上でプレーヤーを失格にすることが出来る。
【ドローについて】
44. 大会主催者は当日デフォルトが出ようとも、一度組んだドローを変更することは出来ない。
45. ドロー表は会場の適切な場所に掲示することとする。
【オーダーオブプレイについて】
46. コークによって先行を決めることが望ましい。
47. 先行を間違えてスタートしてしまった場合、途中で中止し正しい順番で再度スタートすることとする。
48. もし間違えてスタートして、そのレッグが終了してしまった場合はそのレッグは有効となる。次のレッグは本来の順番に戻して
スタートするものとする。
49. 試合に勝利したプレーヤーは即座にコントロールに報告に行くこととする。
【トーナメントルールについて】
50. トーナメントにおいて、全てのプレーヤーは大会主催者ならびにオフィシャルの監視の下に試合を行うものとする。
51. レフリー・マーカー・記録係・プレーヤー以外は、競技エリアに入ることが出来ない。
52. レフリー・マーカー・スコア入力係以外は、プレーヤーの前にいることは出来ない。
53. ステージ上では、プレー中になるべく動かないようにすることとする。また、喫煙・飲酒は禁止とする。
54. 決勝ステージではオフィシャルの指示に従い、プレーヤー・オフィシャル・観客・テレビカメラの妨げとなる位置で待機しない
ようにすることとする。
55. プレー中は、投げている選手以外は静かにすることとする。
56. 55を守らなかった選手には、まずレフリーによって警告が与えられ、それでも守らなかった場合は失格となる。
57. プレー中の選手は、レフリーに残り点数を聞くことが出来る。しかしアレンジをたずねることは出来ない。
58. 問題が起こったらその場でオフィシャルを呼ぶこととする。進行後のクレームは受け付けられないものとする。
59. 試合中に他人に不快感を与える言葉を使ったり、ジェスチャーをしたりした場合は、ダーツの品格を貶める行為を行ったとみなす。
【服装について】
60. ジーンズ・デニムやコーデュロイ素材でできたズボン・スカート(ジーンズスタイル)や、ジャージは着用することは出来ない。
またスポーツシューズについても医師の診断書なしでは着用することは出来ない。
61. 宗教上の理由・医師の診断以外で帽子を着用することは出来ない。その場合も事前の大会主催者の了承を得ることとする。
62. 大会主催者の了承なしに、選手紹介・試合中・表彰式において上着を着てはならないものとする。
63. 大会主催者は、不適切な服装を発見した場合、試合・表彰式・インタビューが始まる前に服装を着替えさせることが出来る。
64. 大会主催者に従わないプレーヤーは失格となり、DRA の罰則委員会に報告されることとする。
【喫煙について】
65. ステージ上では喫煙は禁止とする。
66. テレビ中継・ビデオ録画中はステージ外においても喫煙は禁止とする。
67. 65・66に従わなかった場合は失格とし、DRA の罰則委員会に報告されることとする。
68. DRA 及び大会主催者は、ダーツのスポーツ化を推進するために、その他全ての試合においても喫煙を禁止する権利を有する
ものとする。
【飲酒について】
69. ステージ上では飲酒は禁止とする。
70. プレーヤー・オフィシャルは、テレビ中継・ビデオ録画中はステージ外においても飲酒は禁止とする。
71. 69・70に従わなかった場合は失格とし、DRA の罰則委員会に報告されることとする。
72. DRA 及び大会主催者は、ダーツのスポーツ化を推進するために、その他全ての試合においても飲酒を禁止する権利を
有するものとする。
【アンチドーピングについて】
73. DRA はダーツのスポーツ化のもとに、アンチドーピング制度を採用するものとする。
その規則はイギリスアンチドーピングルールに従うものとする。