7月23日ワールドマッチプレー第7日、準々決勝(2/2)
テーラー、テンションMAXに!大人同士の凄い対決
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BetVictorワールドマッチプレー
7月22日(金)
<準々決勝結果>
マービン・キング 14-16 フィル・テーラー
ギャリー・アンダーソン 16-13 スティーブ・ビートン
7月23日(土)
<準決勝組合せ>
マイケル・バンガーウェン vs エイドリアン・ルイス
ギャリー・アンダーソン vs フィル・テーラー
7月24日(日)
<決勝組合せ>
バンガーウェン/ルイス vs アンダーソン/テーラー
フォーマット
一回戦:ベストオブ19レッグ
二回戦:ベストオブ25レッグ
準々決勝:ベストオブ31レッグ
準決勝: ベストオブ33レッグ
決勝: ベストオブ35レッグ
フィル・テーラーとギャリー・アンダーソンがブラックプールのウィンターガーデンズで名勝負の準々決勝を、それぞれマービン・キングとスティーブ・ビートンに打ち勝ち、土曜夜のBetVictorワールドマッチプレー準決勝でぶつかり合う。
テーラーはハラハラする金曜夜の対戦で人々を魅了する戦いを見せマービン・キングに16-14で勝利、彼の16度目となるワールドマッチプレータイトル奪還に向けて進撃を続けた。
このストークの伝説は彼の持つ経験と技術を恐ろしく素晴らしい戦いの中で如何なく発揮し、50歳となるキングも満員札止めの観客の前で一貫して彼にプレッシャーを与え続けた。
この15度のチャンピオンがオープニングの10ダーツを皮切りに5-2とリードするとそこから反撃、テーラーが3レッグ続けてダブルミスするとそのチャンスに5-5とイーブンに戻し、さらに7-6、9-7とリードしてしまった。
テーラーはイーブンに戻したがキングは更にテンションをあげ、一歩も引かず13ダーツで13-12とする。ここから55歳の殺人的攻勢が始まった。
テーラーは2個の180得点から9ダーツをうかがい10ダーツでイーブンとすると、124をチェックアウトし一歩リード、更に14ダーツでこのストークのスターは15-13とリードした。
キングも70をインブルフィニッシュし生き残りの望みをつないだが、テーラーは強過ぎ、66を上がり激しい戦いに決着し準決勝へ名乗り出た。
「マービンは恐ろしく強かった。」とテーラー。「ここ3,4年でマービンの一番いいプレーを見た。彼は凄い、僕に絶え間なくプレッシャーを与えてきた。正直な感想だ。」
「不幸中の幸いだった。僕は一歩離れ彼を追いかける立場だった。でもその差はたった1,2レッグだったし124のチェックアウトで流れがこちらに傾いた。」
「終盤に向けて僕はスコアがどう流れているか考えなかった。物凄く集中して自分のスコアしか見ていなかった。だから15レッグ取った時ようやくあと1レッグだけだなと判った。
「ステージでもっと凄かったのは、観客がそれを良く感じ取っていたことで、彼等はいいセンスがあり応援してくれることだ。今晩は彼らにとっても価値のある見ごたえだったと思う。」
「結局勝てたのは良かったけど、余りにもダブルが入らなかった。ゲームの進行が厳しすぎて一生懸命だったのでダブルの調子を崩したようだ。もしダブルが入るなら、このトーナメントにも勝つチャンスがあるけど、まだ時間があるのでもう少し良くしたい。」
キングは、「序盤にダブルをミスし過ぎた。スコアも僕の出来る範囲のずっと下だ。沢山つまらないダーツをした、これよりもっといいダーツをすべきだった。」
一方、世界チャンピオンのアンダーソンは蘇ったビートンの強烈な反撃をかわし、結果的に16-13の勝利をもぎとった。彼は2度目のウィンターガーデンズの準決勝進出を果し、2014年の名勝負の再現となるテーラーとの対戦に挑む。
ビートンは1996年のレイクサイドチャンピオンだ。遡ること幾年、2010年に最初のテレビ放映での準々決勝でイェル・クラーセンとマイケル・スミスに勝利して以来のお目見えだが、序盤にアンダーソンが122、104のチェックアウトなどで攻勢をかけ、6-2とリードした。
このスコットランド人はリードを8-3と伸ばしたが、ビートンは目の醒める135のインブルフィニッシュや素晴らしい反撃で10-8と引き戻した。
アンダーソンは相手のダブルミスでリードを11-8とするが、ビートンは85をインブルで、さらに88を上がり、続いて10ダブルを上がった時には12-12のイーブンとなった。
しかしアンダーソンは必要な時に177得点から6ダブルを決め一歩リードし70を20ダブルで決めて14-12リードとした。続いてビートンの11個目の180得点で先行した第27レッグも取り、3レッグをリードした。
ビートンも8ダブルでレッグを取るもアンダーソンはもう一つ177得点からレッグを確保、最後は20ダブルを決めてベスト4進出を決めた。
「厳しい試合になるとは思ったがその通りだった。正直なところだ。」とアンダーソン。「いいリードが出来たけどスティーブの調子が戻ってきたので僕がダブルミスをし出した。でも彼もいくつかミスをしチャンスをくれたので僕がそれをものにした。」
「スティーブは凄い奴だし冗談も大好きだ。しかし彼はまだいいプレーヤーだね。もし15オールになってたら、スティーブの勝ちだったろう。彼は素晴らしいので僕が勝てたのはラッキーだけだ。」
アンダーソンは、「僕のここの戦績はひどいもので一方フィルは16個目のタイトルを狙っているし、だから彼はプレッシャーを感じてるなじゃいかな。でも楽しみにしてるよ。フィルはいいプレーをしてるし、こんな未だかつてない偉大なプレーヤーと対戦できるのは僕にとって特別な時間だ。」
ビートンは、「本当に素晴らしかった。世界チャンピオンに負けようと全く悔いはない。厳しい試合になるのは判ってたし序盤のスタートが遅かった。終盤に向けて観客を沸かせることができた。」
「僕は1、2度こけたら彼はそのチャンスをものにした。こんなところが彼は世界チャンピオンに相応しい。」
土曜の他の準決勝では現チャンピオンのマイケル・バンガーウェンが2013年のワールドマッチプレー準優勝者、エイドリアン・ルイスと対戦、これにより世界ランキングのトップ4人が決勝進出を賭けて戦うことになった。
スポンサーのBetVictorによると優勝予想は、世界No.1のバンガーウェンは4/7で賭け率トップを維持、アンダーソンが3/1、テーラーが4/1、ルイスが8/1となっている。