8月19日全盛期のテーラーが蘇った!
シドニーダーツマスターズ準々決勝
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Ladbrokesシドニーダーツマスターズ
8月19日(金)
<準々決勝結果>
エイドリアン・ルイス 5-10 デーブ・チズナル
リース・マシューソン 4-10 ピーター・ライト
ギャリー・アンダーソン 2-10 フィル・テーラー
マイケル・バンガーウェン 10-6 カイル・アンダーソン
ベストオブ19レッグ
8月20日(土)
<準決勝組合せ>
フィル・テーラー vs デーブ・チズナル
マイケル・バンガーウェン vs ピーター・ライト
ベストオブ21レッグ
フィル・テーラーが金曜日にワールドシリーズでの新記録となるアベレージ112.41を出し素晴らしいダーツでギャリー・アンダーソンに10-2で勝利、Ladbrokesシドニーダーツマスターズ連覇に向けて進撃を続けた。 マイケル・バンガーウェン、ピーター・ライト、デーブ・チズナルも勝ち上がりザ・スターでの準決勝へ進んだ。
テーラーはシドニーダーツマスターズの四連覇への進撃は続き、一回戦のオーストラリア若手コーリー・カドビーへの勝利の後、素晴らしいダーツで世界チャンピオンも倒した。
アンダーソンもオープニングの2レッグでは分け合ったものの、16度の世界チャンピオンによる恐ろしいほどのダーツになす術もなく立て続けに8レッグを召し上げられた。
テーラーは11ダーツ2つで3-1とリードすると、彼は第5レッグで5本のダブルをミス、しかしこれがこのゲームで唯一外したダブルで、続いては16ダブル、129チェックアウト、115チェックアウト、127チェックアウトであっという間に9-1とリードした。
第11レッグでアンダーソンが10ダブルを決めようやく一矢を報い、更に第12レッグで180得点をしたものの、テーラーも2つの180得点から11ダーツで上がり、あっさり勝利してしまった。
この勝利でテーラーのオーストラリアでの不敗記録は2013年から22試合となり(シドニーでの優勝3回、パースダーツマスターズでの優勝2回)土曜の最終夜へ進出した。
「勝ち上がることができ満足だ。もっと接戦になるかと思ったけど、彼にプレッシャーを与え続けなければならなかったし、それがギャリーに付け入る隙を与えなかった。」とテーラー。
「今日のチェックアウトは僕のダーツ歴の中でもベストに入るものだった。物凄くリラックスしていたしプレッシャは全くなかった。楽しくて居心地が良かった。」
「入る時もあれば入らない時もある。今夜は入り過ぎ全くチャンスを与えなかったので少しギャリーのことを心配した。優勝のため全てを出し切るつもりだ。」
テーラーは次にデーブ・チズナルと対戦する。チズナルは7つの180得点などで2度の世界チャンピオン、エイドリアン・ルイスを10-5で破った。またこの勝利は今年のワールドシリーズで3度目のエイドリアンに対する勝利となった。
チズナルは中盤の5レッグで爆発し4-3から一挙に9-3とダメージを与え、ルイスも3個の180得点と11ダーツで応戦したが、このセントヘレンのプレーヤーは86をチェックアウトし勝利した。
「この結果に満足している。」とチズナル。「ちょっと難しい試合かなと思ったけどエイドリアンが彼のダーツが出来ていなかったので、勝てるかなと思った。」
「エイドリアンは彼の出来るプレーが出せなかったけど、僕はいいプレーができた。180得点も沢山でたしダブルも良かった。9-3になった時、僕はいい位置にいるなと思った。彼も少し反撃してきたけど、86の上がりは嬉しかった。」
世界No.1のマイケル・バンガーウェンはカイル・アンダーソンの2つの160チェックアウトをはねつけ緊張感のある試合を10-6で勝利した。これでこのトーナメントでのオーストラリアの期待は潰えた。
バンガーウェンは180得点から開始、オープニングから3レッグを抵抗もなく奪ったがアンダーソンも160チェックアウトなどでイーブンに戻した。
バンガーウェンは8ダブルを仕留め再びリードするも、アンダーソンは再び160チェックアウトでザ・スターの観客を沸かせ、その後2レッグを分け合い5-5のイーブンとなった。
しかしバンガーウェンは6個目の180得点からリードを奪い更に相手先攻をブレークし、20ダブルを決めると8-5とリードを拡げた。
アンダーソンも5個目の180得点から11ダーツで反撃したが、バンガーウェンのベスト4への推進力を防ぐことができず、バンガーウェンはアベレージ104で勝利した。
「今日のようなパーフォーマンスができて本当に嬉しい。」とバンガーウェン。彼は次にピーター・ライトと対戦する。「僕が3-0とリードした時、今夜は早く終わるかなと思ったけど、集中しなければならない場面となった。でもプロとしての見せ場も出せたと思う。」
「特別なギアを備えたので、調子のいい時は本当にいいダーツができる。素晴らしいトーナメントだけど、以前はオーストラリアでは僕の出来るダーツを披露して来れなかった。だからこの土曜にはみんなに僕のベストのダーツを見せるつもりだ。」
彼は「カイルは物凄い才能がある。いいプレーヤーで将来性も十分だ。でも彼はまだ勉強中だ。彼はどんどん危険な存在になってくるだろうし、今夜もそれが垣間見えた。」
一方、ライトは特にフィニッシュが良く、16度のダブルトライのうち10本を決め、オーストラリアのリース・マシューソンに10-4で勝利した。マシューソンは一回戦でジェームス・ウェードを破っていたがこの夜は世界No.5に対し、再び英雄となることは出来なかった。
ライトはオープニングから121フィニッシュ、さらに続けて3レッグの相手先攻をブレークして2-0から5-1とした。
ビクトリア州に住むマシューソンはタスマニアからオーストラリア本土に移住してきたが、続く5レッグのうち3レッグを奪いその差を7-4とした。しかしライトは彼の反撃をここで素晴らしい156チェックアウトで食い止めた。
ライトは更に16ダブルを仕留め9-4とリード、最後はマシューソンと共に180得点から8ダブルで決め今年初めてのワールドシリーズ準決勝へ進んだ。
「リースはステージでとても良く、いいパーフォーマンスだった。彼は再びいいプレーヤーだと改めて認識させられた。」とライト。「今夜はこれで十分だけど凄くいい訳ではなかった。優勝のためにレベルの違うダーツをする。」
「観客は素晴らしかった。彼等は僕のために歌ってくれた。出来れば土曜も彼らに喜んで貰いたい。」
Ladbrokesシドニーダーツマスターズは土曜夜にザ・スターにて準決勝、決勝が行われ完結する。