<メジャー>全BDOプレーヤー敗退も大接戦!
グランドスラム、ベスト16(2/2)
http://www.pdc.tv/news/articl…
2016年SINGHA Beerグランドスラムオブダーツ
11月17日(木)
<二回戦(2/2)結果>
ジャーミー・ヒューズ 9-10 クリス・ドービー
ベニト・バン・デ・パス 2-10 ジェームス・ウェード
ギャリー・アンダーソン 10-9 ダニー・ノッパート
レイモンド・バーナベルト 10-7 グレン・デュラン
<フォーマット>
二回戦 ベストオブ19レッグ
準々決勝 ベストオブ31レッグ
準決勝 ベストオブ31レッグ
決勝 ベストオブ31レッグ
ギャリー・アンダーソンが木曜、ダニー・ノッパートにあわや敗退かという場面をかろうじて生き残り、SINGHA Beerグランドスラムオブダーツのベスト8へ進出した。 レイモンド・バーナベルト、ジェームス・ウェード、クリス・ドービーもウォルバーハンプトンでのベスト8へ進出した。
オランダの新人、ノッパートはグランドスラム初出場ながらグループステージを勝ち抜く素晴らしさを見せ、彼の素晴らしいダーツはPDCワールドチャンピオンのアンダーソンに対して、あわや大金星の大番狂わせかと思わせた。
このスコットランド人は序盤に3-2とリードしたが、ノッパートは凄い10ダーツでイーブンとすると更に164チェックアウトでリードしてしまった。続いて13ダーツなどで5-3とリードを拡げる。
ノッパートはリードを6-4としダブルは殆ど1本で決める非のうちどころのないフィニッシュを続けた。そこでアンダーソンはさらに一段調子をあげ、5レッグを連取してゲームをひっくり返した。
ノッパートも107フィニッシュで返し、さらに2レッグを奪って試合は最終レッグへもつれ込んだ。ここでアンダーソンは超一流を見せ180得点から100をチェックアウトし勝利をもぎ取った。
「9-6となった時にきっちりフィニッシュすべきだった。最終レッグで再び試合をごちゃごちゃにするところだったけどもぎとった。」とアンダーソン。「ダニーはいいプレーしてたけど、僕はひどかった。」
「僕はスローにも悩んでいた。僕はもう少しダーツが立ち上がるようにしたいけど、ダーツは真っ直ぐ刺さっていた。めがねを掛けることが良かったかどうかは判らないし僕のスローも思いとちょっと違う。でも勝つことができた。」
2012年のグランドスラムチャンピオン、バーナベルトはBDOのNo.1、グレン・デュランに10-7で勝利し彼の希望を潰えた。バーナベルトは2度目のウォルブズシビックでの優勝を目指し続けることとなった。
バーナベルトは3レッグで爆発し8-5とリード、アドバンテージを維持することができた。彼は土曜に準々決勝でギャリー・アンダーソンと対戦する。
「グレンはグループ試合で凄くいいプレーをしてたので、厳しい試合になることは判っていた。彼は超一流のプレーヤーなので僕は予断を許さなかった。」とバーナベルト。
「リズムをつかむことが難しいゲームだったけど、最後はアベレージ98で52%のダブル率だったようで、それにはハッピーだ。」
「ギャリーはワールドチャンピオンだし世界No.2なので土曜はまた違った試合になるだろう。僕はどう対応したらいいか判っているし、もっといいリズムで投げられるだろう。」
2010年のグランドスラム準優勝者、ジェームス・ウェードはオランダのベニト・バン・デ・パスに10-2で勝利し準々決勝進出を決めた。土曜の準々決勝には新進気鋭の若手、クリス・ドービーと対戦する。
ウェードは容赦なくバン・デ・パスのダブルミスを突き3レッグを奪取、さらに14ダーツや96チェックアウトで7-0とリードした。
この左利きは衝撃的な160チェックアウトでリードを8レッグとすると、バン・デ・パスも20ダブルで一矢を報いたが、ウェードは90をチェックアウトし9-1のリードとした。
バン・デ・パスはウェードのマッチダーツのミスに第11レッグを取るが、ウェードは次レッグを決めてベスト8進出を果した。
「いい出来ばえだった。カリカリときれいにね。ベニトの本調子が出なかったことにも感謝だ。」とウェード。
「ここまでは思ったよりいい調子で来ている。いつも勝とうとしているけど、1,2レッグもっと早く決着すべきだろう。容赦ない攻撃を試みて9-1だったので、いい勝利だったと思う。」
若手のドービーはジャーミー・ヒューズとのサドンデスの決闘で生き残り、テレビ放映のイベントで初めて準々決勝進出を果した。この試合では地元、ヒューズは5-9ダウンから反撃、スリリングな最終レッグに持ち込んだ。
BDOのNo.3、ヒューズはオープニングからの4レッグを分け合い、116をチェックアウトして4-3と拮抗していたが、ノーザンバーランド出身のドービーは10ダーツなどで9-5とし勝利まであと一歩と近づいた。
ヒューズは72チェックアウト、13ダーツなどで生き残りをかけ、ドービーが続く2レッグでマッチとなるダーツを合計6本外すとイーブンに戻し、最終レッグにもつれ込んだ。
ヒューズは3つの140得点から先にダブルフィニシュに到達したが、彼もマッチとなるダーツを5本もミス、ドービーに180得点から12ダブルを決められる。ドービーの経歴で一番大きい勝利となった。
「9-6とリードしながら、万一負けていたら壊滅的なショックを受けていただろう。」とドービー。「僕がマッチダーツをミスしてジャーミーがイーブンに戻した物凄く厳しい局面だった。観客の応援を受けプレッシャーは満杯となりそれが助けとなった。」
「有り難いことに180得点で落ち着き、12ダブルが入った。ジャーミーからは常にプレッシャーを受けていた。素晴らしい試合だった。僕にとって物凄い経験となった。」
「僕はまだツアーに参加して2年目で慣れるのが先だけど、僕の堅実さが発揮できれば相手は面食らうことになるだろう。僕の自信は空よりも高いし、ステージで試合をする毎にそれが僕の世界になっていく。」
準々決勝は金曜夜から始まり、金曜は組合せの上半分からの2試合が行われ、現チャンピオンのマイケル・バンガーウェンがブレンダン・ドランと対戦、6度のチャンピオン、フィル・テーラーがピーター・ライトと対戦する。
準々決勝に向けて、バンガーウェンが4/7で一番人気となっている。
アンダーソンは7/2で二番人気、続いてテーラー6/1、ウェード10/1、ライト14/1、バーナベルト16/1、ドービー50/1、ドラン150/1と続いている。