<メジャー>ワールドチャンピオンシップ、大激戦の準々決勝
準決勝はスコットランド同士、オランダ同士
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2016/2017William Hillワールドダーツチャンピオンシップ
<準々決勝>
<カッコ内は賞金ランキング>
<12月30日(金)結果>
午後セッション(1pm)
ジェームス・ウェード(6) 3-5 ピーター・ライト(3)
ギャリー・アンダーソン(2) 5-3 デーブ・チズナル(7)
夕刻セッション(7pm)
マイケル・バンガーウェン(1) 5-1 ダリル・ガーニー(24)
レイモンド・バーナベルト(12) 5-3 フィル・テーラー(4)
<1月1日(日)組合せ>
ギャリー・アンダーソン(2) vs ピーター・ライト(3)
マイケル・バンガーウェン(1) vs レイモンド・バーナベルト(12)
<1月2日(月)組合せ>
アンダーソン/ライト vs バンガーウェン/バーナベルト
フォーマット:
準々決勝=ベストオブ9セット
準決勝=ベストオブ11セット
決勝=ベストオブ13セット
ギャリー・アンダーソンは金曜、ロンドン、アレキサンドラパレスでデーブ・チズナルとの劇的な準々決勝に勝ち、William Hillワールドダーツチャンピオンシップタイトル防衛への進軍を続けた。同日、レイモンド・バーナベルトがフィル・テーラーを崩し去り、マイケル・バンガーウェン、ピーター・ライトも準決勝へ進出した。
アンダーソンは、昨年エイドリアン・ルイスとの対戦での記録(34個の180得点)を1つ下回る33個の180得点という異常なハイレベルの試合に勝ち、3年連続でシドワデル杯を掲げるのにまた一歩近づいた。
チズナルもバーナベルトが2007年ワールドチャンピオンシップ決勝で出した記録(1人で一試合22個の180得点)に並んだもののアンダーソンの準決勝進出の勢いを止めることができなかった。
この第2シードは、二人で14個の180得点が集中した最初の2セットをリード、これに対しチズナルも反撃してイーブンとした。
このセントヘレンズのエースはアレキサンドラパレスでの準々決勝は初お目見え。彼はセットカウント3-3からの第7セットをレッグカウント2-0とリードしセットとなる4本のダブルトライするがミス、アンダーソンが3レッグを巻き返してこのセットを奪取、結果、アンダーソンが猛反撃による5-3で勝利した。
この勝利でアンダーソンのアレキサンドラパレスでの連勝は16試合となり、これまでの記録2009年~2011年フィル・テーラーによる15連勝、2011年~2013年エイドリアン・ルイスによる15連勝を抜いた。さらに歴代3人目となるワールドチャンピオンシップ3連勝をかけたチャレンジが続く。
「これが素晴らしい観客が特別に見られる試合だ。」とアンダーソン。彼はアベレージ106、ハイフィニッシュは124,121、104を出しライトとベスト4でぶつかる。
「第7セットは大ピンチだった。その後の大反撃は歴史に残る。僕はまだ生き残っておりまだ戦っている。僕のプレーに大満足している。」
「ピーターとの試合を楽しみにしている。その試合も今日の試合くらい濃い内容だといいね。」
第3シードのライトは2014年マイケル・バンガーウェンと対決し準優勝となったのに続き、2度目の決勝進出まであと1試合にこぎつけた。彼はジェームス・ウェードを5-3で下したが決着は素晴らしい134チェックアウトだった。
このスコットランドのエースも130、121、100の素晴らしいフィニッシュを見せアベレージも4試合連続で100越えとし今回はほぼ105に近かった。彼はウェードの闘争的ダーツを防御し切った。ウェードも途中144、155と立て続けのハイフィニッシュを見せ、一時セットカウント2-1とリードした。
ライトはこのダブルによるウェードの攻撃から回復、3セットを連取して記念すべき勝利へ差を拡げた。
「今日のプレーにはとても満足している。」とライト。彼はこの試合合計で22個の180得点のうち10個を叩き出していた。
「僕は最後に134チェックアウトをする必要があった。ジェームスはいつでも直ぐに追いついて来るからね。彼はトッププレーヤーに間違いなく、彼とのこの試合に勝ててとても嬉しい。」
「準決勝にはもっと気合を入れていく。もし今日のようなプレーが出来れば、どんな結果が出るかは誰も予測できない。」
世界No.1のバンガーウェンは火を噴き、2つの170フィニッシュなどで試合に君臨し北アイルランドのダリル・ガーニーを5-1で下して2度目のワールドチャンピオンシップタイトルに向け進軍を続けた。
このオランダの衝撃はアベレージ103.08に達し、ライトと同様、準決勝到達までの4試合全てで100越えのアベレージとなった。この試合はセットカウント1-1から4セットを連取する強さを見せた。
「まだ褒められるべき何もない。」とバンガーウェン。彼はこの165万ポンドのトーナメントのオッズで4/7という驚異的一番人気にある。
「僕は勝つためにここにやって来た。一段それに近づいただけだ。ダリルはきょうは負け犬だったけど、時々厳しく迫ってきた。」
「このワールドチャンピオンシップは何か特別だ。ウォークオンの時、まだ尻をぶつけて挨拶してくれるし僕もエキサイトする。準決勝には準備万端だ。」
バンガーウェンはオランダの同国人、バーナベルトと準決勝で当たる。この5度のワールドチャンピオンは2007年決勝で破って以来初めて、フィル・テーラーをワールドチャンピオンシップで破った。
バーナベルトは第4セットで167、120フィニッシュを連発し3-1とリード、テーラーは続く2セットを連取してイーブンに戻した。
このオランダ人は第7セットを3レッグ連取でとったが、第8セットはレッグカウント1-2から反撃、テーラーの17度目のワールドチャンピオンシップタイトルへの期待を次年に持ち越させた。
「ここまでの戦いぶりをとても誇りに思っている。」とバーナベルト。彼のバンガーウェンとの新年対決は3年連続のアレキサンドラパレス準決勝となる。
「すごく快調というわけではなかったしフィルはもう少し来ると思ってた。しかし僕はプレッシャーを掛け、特に最終セットにプレッシャーを強くした。」
バーナベルトが昨年このトーナメントでのベスト16でバンガーウェンを倒したのは誰も良く知っているところで、この日曜にアンダーソン対ライトの対決の後再び顔を合わせることとなった。決勝は月曜日だ。
バンガーウェンのWilliam Hillでのオッズは4/7で断トツ一番人気、続いて現チャンピオン、ギャリー・アンダーソンが11/4で二番人気、テレビ放映で初めての優勝を目指すライトは8/1に上昇しバーナベルトは10/1で部外となっている。
バンガーウェンが準決勝でバーナベルトに勝つオッズは1/6、バーナベルトが昨年の通り勝つオッズは4/1でアンダーソンが勝つオッズは2/5、ライトは2/1となっている。