<メジャー>Unibetマスターズ最終日
世界トップクラスのプレーが目白押し
http://www.pdc.tv/news/articl…
2017Unibetマスターズ
<1月29日(日)午後 準々決勝結果>
フィル・テーラー 10-5 ピーター・ライト
ギャリー・アンダーソン 10-6 レイモンド・バン・バーナベルト
エイドリアン・ルイス 10-6 ロバート・ソーントン
マイケル・バン・ガーウェン 10-4 メンサー・スルホビック
<1月29日(日)夕刻 準決勝結果>
ギャリー・アンダーソン 11-9 フィル・テーラー
マイケル・バン・ガーウェン 11-5 エイドリアン・ルイス
<1月29日(日)夕刻 決勝結果>
マイケル・バン・ガーウェン 11-7 ギャリー・アンダーソン
フォーマット:
一回戦=ベストオブ19レッグズ
準々決勝=ベストオブ19レッグズ
準決勝=ベストオブ21レッグズ
決勝=ベストオブ21レッグズ
マイケル・バン・ガーウェンが日曜夜、ミルトンキーンズでギャリー・アンダーソンを11-7で下し3連続でUnibetマスターズタイトルを獲得、彼の信じられないような優勝街道が続いている。
世界No.1のバン・ガーウェンは昨年10月中旬より負けなしで、1月2日にアンダーソンに勝ったワールドチャンピオンシップ優勝の流れを受け、再びこのスコットランド人に決勝で勝利した。
この優勝によりバン・ガーウェンはアリーナMKで3度連続6万ポンド賞金とマスターズタイトルを獲得した。彼は土曜にサイモン・ウィットロックを、日曜の最終日にメンサー・スルホビック、エイドリアン・ルイス、アンダーソンを立て続けに破ってきた。
このオランダ人は、世界No.2のアンダーソとこの2年間で7度目となるテレビ放映での決勝戦を戦い、再びベストパーフォーマンスを見せつけた。
バン・ガーウェンは決勝のオープニングレッグを177得点、107チェックアウトでスタートし、続いて2個の180得点から12ダーツで第2レッグも取ったが、アンダーソンは第3レッグを返した。
続くレッグをワールドチャンピオンは96、87と上がるとアンダーソンも116、106と上がり、両者とも11ダーツで譲らず。
その後バン・ガーウェンは5レッグのうち3レッグを取りスコアを9-6とし、アンダーソンも第16レッグを取ったもののダブルミスからギャップを埋めるチャンスを逸し、相手のトップシードは80、121のチェックアウトで勝利を決めた。
「最高の気分だ、この優勝の意義は大きいしどのタイトルも特別だ。」とバン・ガーウェン。彼の決勝でのアベレージは109.42に達した。「優勝が大好きだ。僕の足跡がすごく嬉しいし凄く価値がある。」
「僕は素晴らしい出来栄えだった、ギャリーは強いからね。もし指先ほどのチャンスを与えようものなら腕までもぎ取られてしまう。僕は常に彼が大反撃してくることを考えている。彼は最後まで闘うプレーヤーだ。」
「ギャリーは素晴らしいプレーヤーでいつも素晴らしいゲームを演出してくれる。勝つためにはアベレージも105~110は出さなきゃいけないし、今回それが出来た。」
「僕としては素晴らしい週末となった。みんないいプレーをしていた。素晴らしいトーナメントだった。まだ凄いプレッシャーを感じている。全てのトーナメントで僕が出来るところを証明したいので、今回も再び勝てて嬉しい。」
アンダーソンもずっと好調を続け、初めてのマスターズ決勝へ進出してきた。準々決勝では170チェックアウトなど強さを見せたレイモンド・バン・バーナベルトに対しアベレージ106、準決勝では素晴らしい反撃でアベレージ102とし、フィル・テーラーを11-9で下してきた。
テーラーは9-7とリードしたものの、アンダーソンは97、91、84と立て続けに4レッグをもぎ取り決勝へ進出した。そこで2016年ワールドグランプリ、2017年ワールドチャンピオンシップ優勝と好調を続けるバン・ガーウェンの優勝にさえぎられた。
「マイケルは素晴らしい。」とアンダーソン。「いつかこうなるとは思っていたけど、僕もまだダーツをやってるしまだ世界トップと角を突き合わせている。だから幸せだ。」
「マイケルは9-7とリードした時9-8とすべきだった。9-9となってたら風景も変わってたろうけど、僕がごちゃごちゃし、彼がやるべきことをやって試合を完了してしまった。」
「そんなに実力が離れている訳ではないし、僕が彼にチャンスを与えてしまったのが敗因。今後はきちんとしないとね。」
2013年マスターズ優勝のテーラーは公表したとおり今年がPDCサーキットで戦う最期の年だが、マイケル・スミス、ピーター・ライトへの勝利で始動し準決勝へ進出した。しかしこの世界トップ16のイベントでは2度目の優勝は出来なかった。
ルイスもミルトンキーンズでキム・ハイブレクト、ロバート・ソーントンに勝ちベスト4進出を果したがダブルのミスがたたりバン・ガーウェンに敗退した。
「自分自身にがっかりした。彼に十分なプレッシャーを掛けられなかった。」とルイス。「早いうちから僕がダブルのミスを犯していた。世界No.1を相手にミスをすればたちまちトラブルになる。」
「ちゃんとあれらのダブルを決めて、こん棒で痛めつけておけば、彼といえどもそんなに自由にはプレーできない。世界No.1に負け優勝できなかったけど、ベスト4までこれたことは、本当にいいプレーをして来れたからだと思う。」
「始めの1,2戦ではフィニッシュが凄く良かったのでマイケルに対しても序盤ではチャンスがあった。今年は大事な年でいい年にしたい。」
今回のUnibetマスターズはPDCのトップスターが素晴らしいダーツで新しいダーツシーズンの幕開けを告げた。ここでは15試合で163個の180得点、全員でのアベレージは99にも達した。
次のPDCイベントはこの木曜にニューキャッスル、メトロラジオアリーナでBetwayプレミアリーグが開幕戦となる。また、週末には今年のプロツアーの始動としてCoral UKオープン予選が始まる。