<メジャー>プレミアリーグ(第4/9夜)
壮絶!四試合引き分けの大接戦
http://www.pdc.tv/news/articl…
Betwayプレミアリーグ
<2月24日(木)第4夜結果>
ブライトンセンター
イェル・クラーセン 7-3 デーブ・チズナル
マイケル・バン・ガーウェン 6-6 エイドリアン・ルイス
ギャリー・アンダーソン 6-6 ジェームス・ウェード
フィル・テーラー 6-6 キム・ハイブレクト
レイモンド・バン・バーナベルト 6-6 ピーター・ライト
(リーグテーブル)
第4夜終了時
マイケルバンガーウェン:6ポイント、レッグ差+7
フィルテーラー:6ポイント、レッグ差+7
ジェームスウェード:6ポイント、レッグ差+5
ピーターライト:5ポイント、レッグ差+1
ギャリーアンダーソン:4ポイント、レッグ差+2
レイモンドバンバーナベルト:4ポイント、レッグ差-1
エイドリアンルイス:3ポイント、レッグ差0
キムハイブレクト:2ポイント、レッグ差ー5
イェルクラーセン:2ポイント、レッグ差ー6
デーブチズナル:2ポイント、レッグ差ー10
マイケル・バン・ガーウェン、フィル・テーラー、ジェームス・ウェードがブライトンセンターでのBetwayプレミアリーグ第4夜で引き分け、負けなしを続けている。イェル・クラーセンが今シーズン初勝利をおさめた。
ブライトンセンターで行われた5試合のうち4試合が6-6のこう着状態となった。トップに位置する3プレーヤーも負けなしを維持し頑張っている。
現プレミアリーグチャンピオン、バン・ガーウェンは素晴らしい170のチェックアウトなどを見せたエイドリアン・ルイスと最終レッグまでもつれ込み、引き分けて1ポイント獲得となった。
バン・ガーウェンはオープニングこそ11ダーツで取ったもののルイスがすぐさま反撃、この2度のワールドチャンピオンは174得点、177得点からの13ダーツなどで3-1とリードする。
バン・ガーウェンは続いて116をチェックアウトすると、ルイスも170をチェックアウトし、ブライトンセンターに集まった満員の観客を喜ばせてリードは4-2となった。
バン・ガーウェンは2個の180得点からあわや9ダーツと思わせたが11ダーツとなり4-4へ、さらに5-5から最終レッグは14ダーツで引き分けに持ち込んだ。
バン・ガーウェン自身にも勝利の可能性があったが、170フィニッシュでインブルを外した時、ルイスに12ダブルを決められてしまっていた。
「そんなに悪くはなかったけどあちこちでミスをしてしまった。勝つためにはこんなことは許されない、特にエイドリアンにはね。」とバン・ガーウェン。
「スタートは凄く良かったけど今日は全開の雰囲気ではなかった。ちょっと風邪気味だし集中できなかった。腕と頭の動くままやらざるを得なかった。最終的にポイントも貰ったし、そんなに文句も言えない。」
ルイスは「最終的にポイントも獲得したし良くできた方だと思う。勝つチャンスもあったけどそれをモノに出来なかった。自信のなさの現れだね。」
「結果は僕の思ったようには行かなかったけど、今進化してるとこだと思いたい。この試合から多くのものを得た。12ヶ月前なら僕はこの試合のことをベッドの中まで持ち込んでいたけど今はそんなこともない。彼は彼の技術を十分見せていたし、そう出来るのは彼が世界No.1という証拠だ。」
2位につけているテーラーはキム・ハイブレクトに対してようやく引き分け緊急避難した。ハイブレクトは終盤2レッグで3本、勝利できるダーツをミステーラーに逃げ込まれた格好だが今シーズン2度目のポイント獲得となった。
ハイブレクトはオープニングレッグを110チェックアウトし、さらに9ダブル、87チェックアウトで早々に3-1リードとなった。テーラーも離されることなく4-3と食い下がり第8レッグで32を残していた処、このベルギー人に140を上がられてしまった。
第9レッグはテーラーが取ったもののハイブレクトは第10レッグで87を上がり負けなしを確保したうえ、16度のワールドチャンピオンに対してテレビ放映で初めての勝利という快挙に王手をかけた。
第11レッグでテーラーはこの試合3個目の180得点を見せたがハイブレクトは残り136のチェックアウトでダブル8をミス、ストークのエースが16ダブルを決めて試合は最終レッグへもつれ込んだ。
ハイブレクトは最終の第12レッグでも勝利となる20ダブル、10ダブルをミス、テーラーが8ダブルを決め引き分けポイントとなった。
「なんとかポイントが取れた」とテーラー。「彼にはチャンスがあったけどミスしていた。でもいいプレーをしていた。今夜は僕は鼻歌も出ず重い足どりだったけど精一杯やった。」
「自分の思い通りにはプレーできなかったけど、大事なことはポイントを取ることだ。僕はプレーオフへ参加するために頑張っておりこれが全て。ポイントを確保した。」
ハイブレクトいわく、「がっかしした。ポイントを取った感じがしない、負けたと同じだ。僕は大事なダブルをいくつかミスしてしまった。彼もだったけど、僕はこの試合に勝たなければいけなかった。」
「フィルは16度のワールドチャンピオンンだが僕はステージで彼に勝ったことがない。チャンスがあったけど吹き飛ばしてしまった。すごく緊張してたけど僕のミスだ。まだ進化の途中だし、いつか到達するつもりだ。」
ギャリー・アンダーソンは2度のプレミアリーグチャンピオン、ウェードとの対戦で1-5のダウンから引き分けに持ち込んだ。この左利きは今シーズン不敗を守った。
アンダーソンはオープニングレッグを180得点から14ダーツであがったが、ウェードは2度の14ダーツ、100チェックアウト、110チェックアウトで4-1とリードしてしまった。
ウェードは第6レッグでも171得点から4レッグをリードとなったがアンダーソンは序盤のミスを88チェックアウト、121チェックアウトにより連続12ダーツで取り戻しさらに20ダブルを決めて13ダーツで反撃した。
第10レッグではアンダーソンはウェードの3ターンのミスをつき3ダブルを決めてこのカードを5-5のイーブンに戻してしまい、さらに20ダブルを決めて5レッグを連取6-5とした。
しかしウェードは最終レッグでアドバンテージを取ると先に9ダブルを決め引き分けとした。
「5-1ダウンからいいポイントが取れた。引き分けに出来たのは天にも昇る気分だ。」とアンダーソン。「スタート時は得点でジェームスをリードできたがダブルが悪かったし、ミスをすればジェームスは付け入ってくる。」
「この状況でプレーするのはとても難しかったけど何とかよじ登って引分けに持ちこめた。まだ長い道のりだけど今夜は楽しめた。」
ウェードは、「負けた感じだ。僕は十分でなかった。悩ましいけどギャリーは必要な時に必要なことをしてきた。」
ピーター・ライトはトップの3プレーヤーに遅れること1ポイントの差を保った。彼はレイモンド・バン・バーナベルトと引分けた。バーナベルトはこの南海岸の戦いで素晴らしい140チェックアウトなどを見せ引き分けの1ポイントを獲得した。
この接戦はオープニングの8レッグを分け合い、ライトがブレークしようやく5-4と動いた。さらに8ダブルを決め負けなしとした。
6-4の後、第11レッグではバン・バーナベルトは2つの180得点から13ダーツで取って臨みをつなぎ、素晴らしい140フィニッシュを10ダブルで決めてポイントを分け合った。
「4-6ダウンとなった後の引き分けは嬉しい。」とバン・バーナベルトは告白。「彼からチャンスを貰い最後に140フィニッシュの12ダーツは素晴らしかった。」
ライトは、「チャンスはあったけど活かせなかった。レイモンドとの試合はいつも難しいし、最終レッグでの12ダーツは見ものだった。」
オランダのエース、クラーセンはデーブ・チズナルを7-3で下し、今シーズン初の勝利をものにした。彼はアベレージ99、4個の180得点で15回のダブルトライで7個を決めた。
クラーセンはオープニングからの2レッグを180得点でスタートし85、72を上がって2-1とするとチズナルも86を上がりイーブンとした。
しかしこのオランダ人は第5レッグでは152を20ダブルでチェックアウト、さらに85をチェックアウトして6-2とリードし、チズナルも20ダブルを決めて反撃したが最後はクラーセンが72をチェックアウトして勝利を決めた。
「この勝利は嬉しいし気分は上々だ。」とクラーセン。彼は5試合を残す時点でレッグ差だけでクラーセンの上となった。5試合後の審判の夜には下位2名が脱落する。
「この3週間ではプレーは悪くなかったけどいくつかのチャンスをミスしてきた。だからダブルを一生懸命練習した。もっと20ダブルと16ダブルが入るように努力した。きょうはそれが活かされた。」
「無ポイントから脱する事が出来たのはいいことだ。まだ僕の思う位置には程遠いし、ステージ上ではもっと自信を持たなくてはいけない。リーグに居残るにはもっといいプレーをしなければならない。」
「今晩はうまくいった。この試合で絶対にポイントは落とせないと判っていた。2ポイントを取れたので気分はいい。トップ8名に残ってさらに準決勝進出もしたい。」
Betwayプレミアリーグは3月2日(木)にはエクセターのウェストポイントアリーナで継続、5試合が予定され、テーラー対アンダーソン、バン・ガーウェン対ウェード、ルイス対ライトも組まれている。