<メジャー>ワールドマッチプレー 第5日/9日
フィルテーラー、いまだ衰えず
https://www.pdc.tv/news/2017/…
BetVictorワールドマッチプレー
ブラックプール、ウィンターガーデンズ
7月26日(水)夕刻セッション
<二回戦結果>
アラン・ノリス 14-12 デーブ・チズナル
エイドリアン・ルイス 11-8 ロブ・クロス
フィル・テーラー 11-3 レイモンド・バン・バーナベルト
マイケル・バン・ガーウェン 11-3 サイモン・ウィットロック
7月27日(木)夕刻セッション
<準々決勝組合せ>
ダリル・ガーニー vs メンサー・スルホビック
ダレン・ウェブスター vs ピーター・ライト
7月28日(金)夕刻セッション
<準々決勝組合せ>
アラン・ノリス vs エイドリアン・ルイス
マイケル・バン・ガーウェン vs フィル・テーラー
フォーマット:ベストオブ31レッグズ
フィル・テーラーとマイケル・バン・ガーウェンが水曜の二回戦を勝ち上がり、BetVictorワールドマッチプレーの準々決勝でぶつかり合う。ブラックプールではエイドリアン・ルイスとアラン・ノリスの対戦も決まった。
テーラーは15度のワールドマッチプレーチャンピオンだが、待望のウィンターガーデンズの大舞台での好取組として、偉大なライバル、レイモンド・バン・バーナベルトと対戦、バーニーのダブルミスにつけ込み気持ちよく11-3で勝利した。
このオランダ人は序盤3レッグでチャンスを逸し、テーラーが61,64などで取りリードすると、バン・バーナベルトも7ダブル、76を上がり3-2とした。
両者は続く2レッグを分け合い引き続き4-3となったが、バーニーは第8で20ダブルをミス、テーラーが1ダブルを決めて大事なレッグを取った。
テーラーは続いて16ダブルで7-3とすると、11ダーツ、96チェックアウトで勝利した。
「心配したよりすんなりと行った。」とテーラー。彼はリタイア前の最期のウィンターガーデンズでの挑戦を続けている。「たぶん11-9というのが正しいスコアだったと思う。レイはアンラッキーだった。ダブルミスが高くついた。」
「レイモンドは絶対あきらめず得点力は素晴らしかった。でも今夜はいくつかダブルミスが失望を誘っていた。彼は普通こんなんじゃない。」
一方、現チャンピオンのバン・ガーウェンは12本のダブルミスを見せたオーストラリアのサイモン・ウィットロックに11-3で勝利し、ブラックプールでの3年連続優勝に向け進撃した。
バン・ガーウェンはオープニング2レッグを取り幸先のいいスタートを切った。第3レッグはウィットロックが14ダーツで取り返すが、第4レッグで互いに180得点の後、ウィットロックはイーブンとなるダブル13をミスしてしまった。
バン・ガーウェンは16ダブルを決め、さらに続く5レッグを11ダーツ、12ダーツなどで連取し8-1と大きくリード、相手の元ヨーロピアンチャンピオンを圧倒した。
ウィットロックは13ダーツで2つ目のレッグを取ったがバン・ガーウェンは78フィニッシュ、10ダブルなどで10-2リードとし、オーストラリア人が8ダブルを決め3レッグ目をとるものの最後は13ダーツで逃げ切り勝利した。
「すごく順調な勝利だった。はらはらする場面も殆どなかった。でもこういった試合はいつも通りだけどね。」とバン・ガーウェン。「まだまだいいダーツが出来る。フィルにはそういったダーツが必要だ。」
「フィルはプレッシャーを掛けてくるのは確かだ。彼はまだまだ調子が良さそうだしいいプレーをしている。今までの試合では誰も僕にプレッシャーを掛けて来なかったので彼との試合が楽しみだ。」
「僕は彼には大きなアドバンテージがあると思う。僕の調子は上がってきているし十分自信もある。大事なのは必要な時に必要なショットができるかだ。金曜はそれをやりたい。」
バン・ガーウェンとテーラーの対戦はここ2年のウィンターガーデンズ決勝の再現となり、56歳のストークの伝説は、「僕は床を彼を転倒させたい。彼はちょっと高飛車だけど僕の昔がそうだった。」
「彼は倒す目標として存在しておりみんなにプレッシャーをかけている。僕はどの瞬間も楽しんでおりリラックスしている。勝てば嬉しいけど、それが全てでもないし全て終わってしまうものはなく、勝っても負けても違いはない。」
「僕の話にはちょっと迷うと思うけど僕はいつでも勝てばいいなという一人だ。」
「勝ちたいよ、でも誰でもこれからの試合で僕と試合すると、リラックスしたフィル・テーラーと戦わなければならない。プレッシャーの中のフィルじゃなくてね。リラックスしていればより良いプレーができるよ。」
一方、ルイスとノリスはウィンターガーデンズでの激戦となったロブ・クロスとデーブ・チズナルをそれぞれ下し準々決勝の好取組として対戦する。
ルイスは、スティーブ・ビートンを一回戦で下し背中の手術後の回復を見せたところだが、彗星のクロスとの激戦を11-8で征した。クロスもアベレージは104、14本のダブルトライで8本を決めていた。
しかし、ルイスのフィニッシュが優っており9個の180得点でサポートされ後半3レッグを連取、準々決勝進出を決めた。
ルイスは序盤2レッグで3個の180得点とを出しさらに177得点で4-2とリード、第8レッグでは素晴らしい144チェックアウトも見せ5-3リードとした。
クロスも素晴らしい反応で第9レッグを10ダーツで取り第10レッグを14ダーツでイーブンに戻したものの、ルイスをブレークすることが出来なかった。ストークのエースは重要なところで121チェックアウトを繰り出し8-8から脱出した。
「本当にうれしい。」と2013年準優勝のルイス。「ロブには失うものが何もないのでタフな試合になるなと思っていた。」
「彼は本当に素晴らしいプレーヤーだ。すごく集中する必要があった。彼はワールドクラスであり、間違いなく世界トップ16に入って来る。」
「僕としては出場してこんな風に試合を勝ちあがるのは本当に満足だ。特に手術後だったしこの準備で来れたのは嬉しい。」
「正直ここ2か月は殆ど練習が出来ず、トーナメントに参加することさえ何も期待していなかった。だから僕が準々決勝へ出られたを言えばみんなイヤだろうな。僕はダーツが大好きで僕の生活はそこにある。だから勝ちたい。」
一方、ノリスは11個の180得点を繰り出したデーブ・チズナルを、9個の180得点と5つの100越えのチェックアウトで対抗、激戦の末14-12で打ち破った。
チズナルは素晴らしいスタートを切り、オープニングレッグで2つの180得点を含む7本のパーフェクトなダーツを見せ、第2レッグも2つの180得点からそれぞれ12ダーツ、13ダーツでリードした。
ノリスは反撃してイーブンに戻し120チェックアウト、126チェックアウトで4-2とリード、するとチズナルは5レッグを連取して再び7-4リードとした。
ノリスも110チェックアウトを含め5レッグを連取、9-7と逆転したがチズナルはイーブンに戻すとボーネスのエースは90を上がり10-9と一歩リードした。
チズナルは18ダブル、121チェックアウトで11-10とリードを取り戻しさらに12-11としてタイブレークの中、緊張を高めた。
しかしノリスは第24レッグを5ダブルで取り、109チェックアウトでブレークした後100チェックアウトでワールドマッチプレーで初の準々決勝進出を決めた。
「相手先攻レッグでは常にデーブに負けていたとおもっていたので勝てて凄く嬉しい。こんな試合に勝てて本当に幸せだ。」とノリス。
「彼のスタートは凄かった。彼の凄いショットに時々折れそうになった。かなり山谷があった。タイブレークではちょっと余裕が出てきて、いい仕事ができた。」
「準々決勝進出できたのは素晴らしい。今のところうまく来てるしこんな凄い観客の前で試合ができるのは僕にとってとてつもないことだ。」
僕は得点力はそんなでもなかったけどフィニッシュは凄かった。これはいつもは良くない点だ。素晴らしかった。準々決勝では両方を見せたい。」
準々決勝は木曜から開始、2試合が行われ、UKオープンチャンピオンで第3シードのピーター・ライトがダレン・ウェブスターと、オーストリアのメンサー・スルホビックが北アイルランドのダリル・ガーニーと対戦する。