オークランドダーツマスターズ 第2日
20歳のカドビー、マイケル・スミスにも勝利
https://www.pdc.tv/news/2017/…
TAB&バーガーキング提供、オークランドダーツマスターズ
オークランド、トラストアリーナ
8月12日(土)
<準々決勝組合せ>
ジェームス・ウェード 10-7 ダリル・ガーニー
カイル・アンダーソン 10-9 サイモン・ウィットロック
フィル・テーラー 10-9 レイモンド・バン・バーナベルト
コーリー・カドビー 10-5 マイケル・スミス
8月13日(日)
<準決勝組合せ>
カイル・アンダーソン vs ジェームス・ウェード
コーリー・カドビー vs フィル・テーラー
<決勝組合せ>
カイル/ウェード vs カドビー/テーラー
オーストラリアの衝撃、コーリー・カドビーがマイケル・スミスを倒しTAB&バーガーキング提供のオークランドダーツマスターズ準決勝進出を決めた。フィル・テーラーも準決勝進出となった。
現ワールドユースチャンピオンのカドビーは3回目のワールドシリーズイベント出場となったが、金曜のピーター・ライトへの勝利という流れから、この日もアベレージ100.17でマイケル・スミスに10-5と危なげない勝利を果たした。
試合は序盤からカドビーペースで連続14ダーツなどにより5-1とリードした。
5連続のブレーク合戦からスミスが14ダーツでようやくキープ、その差を2レッグに縮め7-5となった。
スミスはこの後特段のプレッシャーを掛けられずこの若手オーストラリア人は続く3レッグを13ダーツ、14ダーツ、15ダーツと上がり、垂涎の組合せテーラーとの対戦が決まった。
昨年シドニーダーツマスターズのTVデビュー戦でテーラーに敗れ、カドビーは1週間後のパースでリベンジを果たし、16度のワールドチャンピオンという驚愕の威厳のある、この56歳のオーストラリアでの不敗記録を止めていた。
「彼は僕が手合わせした中で一番のプレーヤーだ。」とカドビー。「彼は僕を倒したので次は僕が倒した。だから今度は地獄の戦いだ。」
「ちゃんと準備しなくちゃいけない。でもとても興奮するし明日を待ちきれない。僕は勝ために来てるしどうなるか見てみよう。」
これより前、テーラーは最終レッグまでもつれ込み、3本のマッチとなるダーツを我慢しなければならなかったが、凄い試合の結果ようやくレイモンド・バン・バーナベルトを退け準決勝へ駒を進めた。
この対戦の序盤はバン・バーナベルトが116チェックアウト、121チェックアウトなどで3-2とリードした。
テーラーはすぐさま8ダブルを入れてブレーク、3-3のイーブンとしたが相手のオランダ人は続く2レッグで20ダブルを決め2レッグリードとした。
しかしこのイングランド人も3レッグを連取6-5と逆転リードしたが、バン・バーナベルトは次の5レッグの4レッグを取り9-7と準決勝進出まであと一歩とした。
ここでテーラーは13ダーツであがりバン・バーナベルトにプレッシャーを掛け、バーニーは117フィニッシュのマッチとなる20ダブルを外した。この隙にライバルは10ダブルを決めて試合は最終レッグへともつれ込んだ。
バン・バーナベルトはまたもや161フィニッシュのインブルをミス、さらにマッチとなる19ダブルを2本外しテーラーに順が回ると、このストークの伝説は残り91を16ダブルできっちり決めて勝利した。
「僕等二人は何年もの間偉大な対戦を遂げてきた。」と日曜に57歳の誕生日を迎えたテーラーは振り返る。「僕はまだこのスポーツが大好きだ。僕の選手生活が終わりに近づいているけど、こういう試合に勝利するのはまだ大きな価値がある。」
「僕はとてもリラックスしていてかつての日々を思い出し、出来るだけ楽しもうとしているだけだ。
ジェームス・ウェードはUSダーツマスターズ準優勝のダリル・ガーニーと最後のベスト8の試合でぶつかり10-7で破って準決勝へ進出した。
この試合、両者は第7レッグまでキープを続け、ガーニーが残り100を10ダブルで決めて先にブレークした。
ガーニーは試合を支配するかに思えたが、ウェードはここから124チェックアウトなどで5レッグを連取、8-4とリードを拡げた。
ガーニーも反撃しその差を1レッグに縮めたものの、ウェードは14ダーツで再びブレーク、勝利まであと1レッグに迫り、アベレージ100.75で勝利を決めた。
「今日は大事なところでのチェックアウトやしっかりした得点力など、古いジェームス・ウェードのマジックのようだった。」と2度のワールドシリーズでの準優勝経験者のウェード。彼は国際サーキットでの初優勝を目指している。
「ダリルは今日の自分のプレーにがっかりしていたけど、彼には大きな将来があり、これからどんどんトーナメントで優勝するだろう。」
ウェードはオークランドダーツマスターズ最終日の日曜、カイル・アンダーソンと対戦する。このオーストラリア人はサイモン・ウィットロックと対戦、1-4ダウンから最終レッグまでの接戦を打ち勝った。
元ヨーロピアンチャンピオンシップ優勝のウィットロックは最初にブレークし4-1リードと主導権の状況だったが、アンダーソンのダブルが決まり始め反撃、5-5イーブンとした。
ウィットロックはキープと91チェックアウトで再びリードしたが、アンダーソンは相手のダブルミスに乗じ7-6とその差1レッグに、更に20ダブルを決めてイーブンとした。
パースのエースは先週土曜に初のPDCタイトルを取ったばかりだが、6ダブルを決めて初めて8-7とリード、しかし続いて6本のダブルミスでウィットロックにイーブンに戻されてしまった。
続く2レッグを互いに分け合い試合は最終レッグへ。アンダーソンが相手先攻レッグの大事なところを14ダーツで決め、2度目のワールドシリーズ準決勝へ進出した。
「凄いプレッシャーを感じていたけどゴールを乗り越えられて本当に嬉しい。」とアンダーソン。彼は以前、2014年シドニーダーツマスターズでベスト4入りしていた。
「サイモンはワールドマッチプレーで対戦した時、凄くいいプレーをしていたので、今夜は僕がどれだけ出来るかを見せるとても大事な試合だった。パーフェクトじゃなかったけど、仕事はきちっとできた。」
日曜もトラストアリーナで準決勝、決勝が行われ完結する。今年はいづれにしろ新チャンピオンが誕生、ウェード、アンダーソン、カドビーがワールドシリーズ初優勝を狙う。