パースダーツマスターズ 第2日
テーラー大接戦で疲れか、バーニーにフルレッグ敗退
https://www.pdc.tv/news/2017/…
パースダーツマスターズ
パース、HBFスタジアム
8月26日(土)
<準々決勝結果>
ジェームス・ウェード 10-5 マイケル・スミス
ギャリー・アンダーソン 10-5 サイモン・ウィットロック
レイモンド・バン・バーナベルト 10-9 フィル・テーラー
ダリル・ガーニー 10-4 ピーター・ライト
8月27日(日)
<準決勝組合せ>
ギャリー・アンダーソン vs ジェームス・ウェード
レイモンド・バン・バーナベルト vs ダリル・ガーニー
<決勝組合せ>
アンダーソン/ウェード vs バン・バーナベルト/ガーニー
レイモンド・バン・バーナベルトがTABtouchパースダーツマスターズでフィル・テーラーと最終レッグの19レッグまで戦い抜き、再びヘッドラインを飾って日曜の準決勝進出を果たした。
HBFスタジアムでのきらめく夜は、ダリル・ガーニーが再び信じられないフィニッシュを見せピーター・ライトを10-4で破った。
ここパースではギャリー・アンダーソン、ジェームス・ウェードも準決勝へ進出、両者とも100超えのアベレージでそれぞれサイモン・ウィットロックとマイケル・スミスを下した。
この夜の試合ではバン・バーナベルトが2-0と好発進したが、3本のダブルミスでテーラーに返された。
バン・バーナベルトは11ダーツでキープし3-1とリードしたが、再び3本のダブルミスでテーラーがイーブンとした。
バン・バーナベルトは71をトップであがりブレークしたが、テーラーも96を9ダブルであがりブレークをお返し、イーブンを続けた。
50歳のバン・バーナベルトは得点力はやや劣ったもののテーラーより調子良く見えここから4レッグを連取、両者に差が広がった。
テーラーは第13レッグで18ダブルをあがりキープし劣勢を食い止め、さらに残り41をあがってブレークを返した。
この16度のワールドチャンピオンは続くレッグで180得点から8ダブルでその差を1レッグに縮めた。
しかしオランダ人は残り9を4ダブルで上がり、勝利まで1レッグとした。
第17レッグはバン・バーナベルトがマッチとなるダブルを4本ミス、テーラーが縮めその差を1レッグとし更に相手の先攻をブレークして試合は最終レッグとなった。
最後はテーラー先攻でTABtouchパースダーツマスターズ準決勝への進出はテーラーかと思われたが、「ザ・パワー」のスコアは60,60、45、バン・バーナベルトに準決勝進出を許してしまった。
「今はどんな事も簡単にはいかない。」と試合後のバン・バーナベルト。
「フィルを倒す時はいつも嬉しい。それ程彼はいつも凄いプレーヤーだ。でも今日は僕にとって試合を判りやすくすることができた。」
「今日の観客は殆どが彼の応援で僕はちょっと戸惑ったけど、これは言訳じゃない。でも準決勝へ抜けられてただ嬉しい。」とオランダ人。
バン・バーナベルトはダリル・ガーニーと対戦する。31歳のガーニーはピーター・ライトに10-4で勝利、昨夜彼は100%のダブル率を記録していたが、この試合でも彼は4本しかダブルミスをしていない。
このUSダーツマスターズ準優勝者は第3レッグで97をあがるなど、まだ整っていないライトに3-0リードと抜け出した。
ライトはようやく121チェックアウトの12ダーツでブレークし反撃を開始した。
ライトは素晴らしい10ダーツでのキープと12ダーツでのブレークでスコアを3-3のイーブンに戻した。
このスコットランド人は試合をコントロールし出したかに見えたが、ガーニーが2本で96を上がりブレーク、再び4-3とリードした。
スコアが5-4となり、この北アイルランド人は信じられない5レッグ連取を演じ勝利を決めてしまった。
この連取では97、32、93、104、インブルでの87、8ダブルでの16と上がっていた。
「きょうの上がりも素晴らしかった。得点力は通常ほど良くなかったけど、こんなフィニッシュをやれば打ち負かすことができる。」とガーニー。
「スーパーチン」はこのトーナメントのダブル率80%となっているが、「きょうのような結果をもたらす特段の練習はしていないので、試合でこんなプレーが出来るのは本当に楽しい。」
「ピーターは世界で最強のプレーヤーの一人だし、だからこの勝ちはでかい。」
第4シードのジェームス・ウェードはマイケル・スミスに10-5で勝利し準決勝進出を決めた。
ウェードはこのイングランド人に対しアベレージ101.05、5個の180得点を出していた。
試合はオープニングで両者180得点、ウェードが10ダブルを決めてキープした。
「ザ・マシーン」は続いて140をチェックアウトしブレーク、リードを2倍にした。
続いて両者は180得点でそれぞれキープしスコアは3-1のウェードリードとなった。
ウェードはさらに100越えフィニッシュで、110を20ダブルであがり3レッグリードとした。
第7レッグでスミスはブレークを狙った3本のダブルをミス、ウェードが取って5-2と拡げたが続くレッグはスミスが126フィニッシュでの12ダーツでとり差は2レッグへ。
20ダブルのフィニッシュ2つでウェードが再びブレーク、4レッグをリードして7-3に。
ハイレベルの試合は続き、続くレッグでスミスは180得点、121をインブルであがってブレークした。
ウェードは65をあがり再び4レッグリード、しかし続くレッグで7本のダブルミスでスミスがブレークに成功しスコアは8-5に。
ウェードは96チェックアウトなど、ここから2レッグを連取し日曜の準決勝進出を決めた。
「マイケルは凄くいい友達だし、友達との試合はいつも厳しい。僕を批評する人もいるし、もし当たっていなければ僕は時々噛みつく。でもいつでもその批評に応えられるのはいいことだ。」とウェード。
「僕は自分のいいところも悪いところも判っている。僕が勝ったように勝てるプレーヤーは少ないけど、最近はもっと勝てるはずのプレーヤーが多い。もし僕が一番勝てるはずのプレーヤーなら、僕が世界No.1なのかな?たぶん」とこの34歳。
ウェードはパースでの次の試合はギャリー・アンダーソンとなる。このスコットランド人はアベレージ102でサイモン・ウィットロックに10-5で勝利していた。
オープニングレッグでオーストラリア人がまず180得点からスタートしたものの、アンダーソンはこのレッグをブレークしてスタートした。
ウィットロックも115を10ダブルで決めてブレークしたが、アンダーソンは80チェックアウトの12ダーツで再びリード。
キープが2レッグ続き3レッグのブレークが続いた。つまり、8レッグまででそれぞれ3つづつブレークされていた。
ウィットロックはここで残り25を8ダブルであがると初めてリードし5-4となった。
この試合のターニングポイントは第10レッグにやってきた。ウィットロックが残り56で待つとアンダーソンが110をチェックアウトしイーブンに戻し、これを含めて6レッグを連取してしまった。
この元ワールドチャンピオンは最後144チェックアウトで勝利をしめくくったが、第10レッグが最大の転換点だったと評していた。
「15ダブルで110をあがったのが大きい、あれは残したいダブルじゃなかったけど、サイモンが調子良かったので打たざるを得なかった。」とアンダーソン。
「ここのところサイモンの調子が良く、僕の後ろを元気づけで蹴ってくれてたみたいだ。だから明日はうまく行くだろう。」と46歳。
2017年TABtouchパースダーツマスターズは日曜にHBFスタジアムを満員にして準決勝、決勝を行い完結する。