<メジャー>ワールドグランプリ第3日(二回戦)
ガーニー、バーニー、万全の進撃
https://www.pdc.tv/news/2017/…
2017年Unibetワールドグランプリ
ダブリン、シティウェストホテル
10月3日(火)
<二回戦結果>
ロバート・ソーントン 3-2 デーブ・チズナル
ダリル・ガーニー 3-1 ジョー・カレン
ジョン・ヘンダーソン 3-1 アラン・ノリス
レイモンド・バン・バーナベルト 3-0 スティーブ・ビートン
10月3日(火)
<二回戦組合せ>
ガーウィン・プライス vs ベニト・バン・デ・パス
メンサー・スルホビック vs スティーブ・ウェスト
リチャード・ノース vs サイモン・ウィットロック
ピーター・ライト vs マービン・キング
二回戦フォーマット:
ダブルイン、ダブルアウト
ベストオブ5セット、ベストオブ5レッグ/セット
レイモンド・バン・バーナベルトが火曜、スティーブ・ビートンをストレートセットで破りUnibetワールドグランプリ準々決勝へ進出した。ロバート・ソーントン、ダリル・ガーニー、ジョン・ヘンダーソンもダブリンでの二回戦勝利をエンジョイした。
2度のワールドグランプリ準優勝のバン・バーナベルトは日曜にはカイル・アンダーソンに2-0で勝利、その流れを受け再び試合を支配してベスト8入りを決めた。
ビートンはオープニングからの2セットの第1レッグを取ったものの、両セットともこのオランダ人が反撃してリードし第1セットは3-1、第2セットは最終レッグにビートンが2本のダブルをミス、セットカウントをイーブンに戻せなかった。
バン・バーナベルトは第3レッグのオープニングからの2レッグを先取、3本のマッチとなるダブルを外しビートンに小休止を与えたものの、この5度のワールドチャンピオンが続くレッグで80を上がってベスト8入りした。
「決して安心は出来なかったけど、今夜のビートンは本調子じゃなかった。だから僕はこのサーキットで一番ついている男だと感じた。」とバン・バーナベルト。彼は木曜の準々決勝でヘンダーソンと対戦する。
「スティーブはいいスタートだったけど、僕は最初の2セットを勝ちに行った。割とうまく行った。勝ったしそれが一番のことだ。」
「このトーナメントに入ってから凄く自信を感じており、カイル・アンダーソン戦の日曜は良かった。それに比較して今日はそれ程でもなかったけど勝ったし、準々決勝に向けて一杯練習したい。」
ヘンダーソンはダブリンで1セットダウンから反撃、アラン・ノリスを3-1で退けて2度目のUnibetワールドグランプリ準々決勝進出を決めた。
サマーセットのノリスはオープニングセットを3-1で鋭く先取したが、第2セットではヘンダーソンが集中して96フィニッシュ、13ダーツで2-0とリードし加えて16ダブルをあがってイーブンに戻した。
第3セットはヘンダーソンがノリスの2本のダブルミスを攻め、124をインブルであがりアドバンテージを取った。ノリスもイーブンに追いつくが相手のスコットランド人は12ダブルをあがりセットカウントを2-1リードとした。
第4セットはヘンダーソンが60チェックアウト、10ダブルを決めてリード、続いて180得点から20ダブルをあがって準々決勝進出を決めた。この進出は彼がダブルスタートにデビューした2011年成績に並んだ。
「こんなに勝ち残るのが難しい試合で残れるなんて素晴らしい。」とヘンダーソン。「ここでマイケルに勝ってから今夜は凄くプレッシャーを感じて来た。でも今夜はもっといいプレーができた。」
アランはスタートのダブルでかなりミスしていたので僕はトッププレーヤーに勝つにはここだと思いプッシュした。うまくいった。」
「僕は2011年よりずっといいプレーヤーになったと思っているけど、ほかのプレーヤーも同様なのでどの試合でも突出したいいプレーをしなければならない。」
「僕は手堅いプレーに徹しておりまだトーナメントに残っている。だから最後まで行けるよう希望をもとう。僕は楽しんでいる。2011年以降ここで準々決勝へ出たことがなかったので今回はもっと上へ行きたい。」
バン・バーナベルトは木曜の準々決勝は激戦になると予想しており、「ジョンはワールドチャンピオンで世界No.1を倒しており、好調を維持しているので決して甘く見てはいけない。」
「何人かには伝えたけどもし世界No.32がワールドチャンピオンを負かしたら彼はどれほど強いのか?絶対にそのプレーヤーを甘くみてはいけないし実際ジョンは凄いプレーを続けていた。」
他の先陣を切って準々決勝へ進出したプレーヤーでは2015年ワールドグランプリ優勝のロバート・ソーントンが北アイルランドのダリル・ガーニーと対戦する。
ソーントンは敗退の崖っぷちに立ったが、相手のデーブ・チズナルがマッチとなるダブルを5本ミス、サドンデスレッグへもつれ込みようやく3-2で準々決勝進出を決めた。
ソーントンはダブルスタートのトーナメントでこの3年間二度目の優勝を目指したが、チズナルが1セットダウンから2-1と挽回した時と、最終セットでリードした時その希望は閉ざされたかに見えた。
オープニングセットでソーントンは2連続の14ダーツと98チェックアウトの素晴らしいダーツを見せると、チズナルも第2セットを100チェックアウトと2つの20ダブル上がりで3-1で取った。
第3セットはソーントンが123チェックアウトで口火を切り、第4レッグも90をインブルであがるが、チズナルは最終レッグを130フィニッシュ、セットカウントを2-1とした。
ソーントンは第4セットを3-1で取り試合は最終セットへ持ち込まれた。最終レッグではチズナルはレッグカウント2-1とリードしていたが、5本のマッチとなるダブルをミスしてしまった。
このスコットランド人は得意の10ダブルを決めて緊急出動望みをつなぐと、サドンデスレッグでチズナルがスタートのダブルを4本ミスしもたつく間に20ダブルを上がってベスト8進出を決めた。
「天にも昇る気持ちだ。」とソーントン。「素晴らしい第1セットの後は投げ出したい感じだった。でも懸命に食らいつき反撃した。」
「このフォーマットは素晴らしい、ここ2,3週間僕はダブルをいっぱい練習した。このイベントにはこれがほんとに重要だ。」
「優勝した2年前に比べ調子は良くないけど徐々に良くなってきている。」
「一回戦はひどかったので最終レッグまで行き、ブックメーカーはいつも僕を度外視しているけど、僕も出せるものを出せば出来るところを見せた。」
一方、ガーニーはシティウェストホテルでジョー・カレンを3-1で下し2年連続でUnibetワールドグランプリの準々決勝進出を決めた。
素晴らしいフィニッシュのディスプレーでガーニーは6本のダブルトライをことごとく決め第1セットを取りさらに第2セットも奪取した。
この北アイルランドのプレーヤーは第1セットを76チェックアウト、13ダーツ、88チェックアウトの11ダーツの3-1で取り、第2セットはカレンの116フィニッシュなどもあり最終レッグとなったものの、107チェックアウト、74チェックアウトなどで奪取。
カレンはチャレンジ精神を爆発させ第3セットをさらっと取り、第4セットもリードしたが第2レッグであがりのダブルをミス、ガーニーが素晴らしい127チェックアウトをインブルで決めて、さらに72を20ダブルであがって勝利した。
「信じられない感じだ。」とガーニー。「ジョーは僕に対して大幅に勝ち越しており第3セットは凄い反撃を見せた。でも僕の127チェックアウトは大きなショットだった。」
「また準々決勝に出場できるけど、僕のやることは一回戦と全く同じで努力して相手より早く3セットを取ることだ。」
二回戦は水曜の4試合で完結する。そこにはNo.3シードのピーター・ライト対マービン・キング戦がある。
9月のチャンピオンズリーグオブダーツ優勝のメンサー・スルホビックはスティーブ・ウェストと対戦、ガーウィン・プライスはベニト・バン・デ・パスと、サイモン・ウィットロックは新人のリチャード・ノースと対戦する。