<メジャー>ヨーロピアンチャンピオンシップ 第2日/4日
アベレージ100、ダブル率50%でなきゃ勝てないの?
https://www.pdc.tv/news/2017/…
2017Unibetヨーロピアンチャンピオンシップ
ハッセルト、エシアスアリーナ
(カッコ内はPDC賞金ランキング)<カッコ内は試合アベレージ>
10月27日(金)午後セッション
<一回戦結果>(カッコ内はPDC賞金ランキング)
ジョニー・クレイトン(42)<102.8> 6-1 ディミトリ・バン・デン・バーグ(46)<86.76>
デーブ・チズナル(8)<99.51> 6-1 クリスト・レイズ(26)<89.77>
ベニト・バン・デ・パス(14)<94.21> 6-5 ビンセント・バン・デ・ブート(32)<90.96>
ダリル・ガーニー(6)<98.6> 6-3 スティーブ・ビートン(22)<90.83>
マイケル・スミス(12)<89.14> 6-4 ナーザン・アスピナル(92)<93.3>
ロブ・クロス(30)<101.33> 6-0 マーティン・シンドラー(79)<90.28>
ステファン・バンティング(21)<93.65> 6-5 ジョー・カレン(19)<89.32>
ピーター・ライト(3)<98.06> 6-3 クリストフ・ラタイスキー(86)<92.14>
10月27日(金)夕刻セッション
<二回戦結果>
カイル・アンダーソン(25)<91.84> 10-6 イェル・クラーセン(13)<90.66>
サイモン・ウィットロック(11)<95.73> 10-0 アラン・ノリス(15)<85.67>
マイケル・バン・ガーウェン(1)<105.41> 10-1 イアン・ホワイト(17)<99.25>
メンサー・スルホビック(7)<96.81> 10-4 ガーウィン・プライス(18)<93.57>
10月28日(土)
<二回戦組合せ>
マイケル・スミス(12) vs ベニト・バン・デ・パス(14)
ロブ・クロス(30) vs デーブ・チズナル(8)
ステファン・バンティング(21) vs ダリル・ガーニー(6)
ピーター・ライト(3) vs ジョニー・クレイトン(42)
10月29日(日)午後セッション
<準々決勝>
マイケル・バン・ガーウェン vs サイモン・ウィットロック
メンサー・スルホビック vs カイル・アンダーソン
スミス/バン・デ・パス vs ライト/クレイトン
クロス/チズナル vs バンティング/ガーニー
10月29日(日)夕刻セッション
<準決勝>
<決勝>
フォーマット:
一回戦=ベストオブ11レッグズ
二回戦=ベストオブ19レッグズ
準々決勝=ベストオブ19レッグズ
準決勝=ベストオブ21レッグズ
決勝=ベストオブ21レッグズ
<一回戦ラウンドアップ>
ピーター・ライトがUnibetヨーロピアンチャンピオンシップ一回戦でクリストフ・ラタイスキーに6-3で勝利、さらにテレビ放映でのタイトル獲得に乗り出した。
UKオープンチャンピオンのライトは先週末、デュッセルドルフでのジャーマンダーツマスターズで優勝したが、デビューを果たしたポーランド人プレーヤーに強いところを見せハッセルトでの100,000ポンドのタイトル獲得を狙う。
ライトは序盤で13ダーツ、12ダーツとリード、ラタイスキーも反撃して2-3としたが、イーブンに戻るはずの164チェックアウトのインブルを外すと、スコットランド人は2本で87をあがって差を拡げた。
ラタイスキーは第7レッグで一つ取り返したがライトに火が付き180得点から20ダブルをあがり勝利まであと1レッグとすると、最後は7ダブルで決めた。
「ちょっと緊張する場面もあったけどとにかく勝てた。」とライト、アベレージは98.06に達した。「クリストフは素晴らしいプレーをして今年実績を残してきたから厳しい試合になるのは判っていた。」
「スタートが良くところどころも良かったけど、相手に隙を与えてしまった。あれはまずかった。」
ライトは土曜夜、二回戦でジョニー・クレイトンと対戦する。「ジョニーはここ数か月素晴らしいダーツをしており、危険な相手になりつつある。だから本当にいい試合になると思う。」
クレイトンは一回戦最高のアベレージ103.61でディミトリ・バン・デン・バーグを6-1で下した。バン・デン・バーグはベルギー期待の最期の一人だった。
このウェールズ人はオープニング2レッグで180得点を出し早々と3-0リード、第4レッグで相手が177得点を出したがバン・デン・バーグも意地を見せ74をフィニッシュして1レッグを返した。
しかしクレイトンは14ダブルで差を3レッグとし再び火を噴き2つの180得点から60チェックアウト、64チェックアウトでレベルの高い勝利をあげた。
「ダーツが凄く飛んでると思ったけど、序盤にトリプルが良く決まりそれが安心感につながった。」とクレイトン。彼は10月に初めてランキングタイトルで優勝していた(プレーヤーズチャンピオンシップ#22)
「大舞台や観客を楽しむことができた。ラグビーをやってたけど、いつもやじや観客とのやりとりを楽しんでいた。今日の観客はディミトリ側ばかりだったけどね。」
新たにワールドグランプリチャンピオンとなったダリル・ガーニーはスティーブ・ビートンに6-3で勝利し2つ目のテレビ放映のタイトル獲得に乗り出した。ビートンはオープニングで180得点から11ダーツでリードしたが続く5レッグを失って反撃することができなかった。
ガーニーは2つの13ダーツ、130チェックアウトを出し、ビートンもしばらく反撃し2レッグを連取、しかし北アイルランドのエースは6ダブルで勝利を決めた。
「スティーブのスタートはいいと知ってたしその通りだったけど、追尾することができたし追い抜くことができた。」とガーニー。「彼は20トリプルに良く入り180得点も多かった。僕も同じプレーをしてたし彼の組み立てが判った。でも勝利できて嬉しい。」
ステファン・バンティングは一回戦、ジョー・カレンのマッチとなるダブルミスに助けられ6-5で勝利を拾ってガーニーの待つ二回戦へ進んだ。
バンティングは強いスタートで2-0、3-1と進むと、第7シードのカレンは3レッグで20ダブルを決めて4レッグを連取、5-3として勝利のまばたきを受けた。
しかし、第9レッグで彼は4本のマッチとなるダブルをミス、バンティングが18ダブルで救われ望みをつないだ。さらに第10レッグも同じベッドであがり最終レッグへ、最後は74を20ダブルであがり勝利した。
第3シードのマイケル・スミスはストックポートからのデビュー戦、ナーザン・アスピナルの反撃を阻止し6-4で勝利、二回戦へ進んだ。
スミスは素晴らしい立ち上がりで一気に4レッグをリード、序盤2レッグで180得点、80チェックアウト、114チェックアウトで主導権を握った。
アスピナルも16ダブル、71チェックアウト、61チェックアウト、20ダブルで反撃し懸命にイーブンに戻そうとしたが、スミスは第9レッグをもぎ取りリードすると最期は10ダブルでこの若手の挑戦を跳ねのけた。
ベニト・バン・デ・パスはビンセント・バン・デ・ブートの挑戦を跳ねのけ、過去3度の一回戦敗退の経験を払拭、ヨーロピアンチャンピオンシップで初めての勝利を収めた。彼はオランダ人同士の対決で相手の2本のマッチとなるダブルミスに助けられ6-5で勝利した。
バン・デ・パスは174得点から13ダーツで序盤2レッグのリード、しかしダブルのミスからバン・デ・ブートが反撃3レッグを連取し、続いて112チェックアウトでイーブンとした。
バン・デ・パスは10ダーツで3-2リード、しかしバン・デ・ブートは続く3レッグの2レッグを取りイーブンに加えて100チェックアウトの12ダーツで勝利のまばたきを受けた。
しかし、第10レッグで元UKオープン準優勝のバン・デ・ブートはマッチとなる15ダブルを2本ミス、バン・デ・パスが取り試合は最終レッグへ。ここでこの若手が174得点から94をコンビネーションであがり12ダーツで勝利した。
ロブ・クロスは素晴らしいディスプレーでドイツのマーティン・シンドラーを6-0のホワイトウォッシュ。両者ともヨーロピアンチャンピオンシップデビュー戦だった。
クロスはデビューした今年、4度プレーヤーズチャンピオンシップに優勝しておりしっかりしたダーツでオープニングレッグからの5レッグで5個の180得点をひねり出し、アベレージは101.35に達した。
11ダーツでオープニングレッグを取ると、彼はシンドラーのミスを契機にリードを2レッグに拡げさらに14ダーツ、81チェックアウトで4-0リードとした。
ベルリンの若手シンドラーは第5レッグも2本ダブルミスを犯し、クロスが20ダブルを決めて攻撃を続け、このヘイスティング人は同じベッドでダブルをあがって素晴らしいパーフォーマンスに終止符を打った。
クロスは次にデーブ・チズナルと対戦、チズナルはアベレージ99.51、ダブルは9本トライで6本を決めスペインのクリスト・レイズに6-1で勝利していた。
このセントヘレンズ人はオープニングレッグを138チェックアウト、12ダーツであがり、第2レッグでは両者180得点の撃ち合いから12ダブルで13ダーツ、5ダブル、78チェックアウトと4レッグをリードした。
レイズも68をあがって反撃したが、チズナルは20ダブルで5-1リード、最後はスペインのスターが2本ダブルミスし、チズナルが強い勝利を見せつけた。
<二回戦トピック>
現Unibetヨーロピアンチャンピオンのマイケル・バン・ガーウェンと2012年チャンピオンのサイモン・ウィットロックが金曜夜、ハッセルトで素晴らしい二回戦勝利をおさめ、今年の準々決勝へ進出した。
ワールドチャンピオンで第1シードのバン・ガーウェンはイアン・ホワイトにわずか1レッグを落としたのみの10-1で勝利、トーナメントのここまで最高のアベレージ105越え、17本のダブルトライで10本を決めていた。
序盤12ダーツ、14ダーツで2-0リードとし、第3レッグこそホワイトが反撃を見せたものの得意の114チェックアウト、164チェックアウトなどでオランダ人が6-1と大きくリードした。
続く3レッグでもホワイトはダブルをミス、バン・ガーウェンはリードを9-1とし、最後は88をあがり絶対的パーフォーマンスで幕を引いた。
「今日は凄くいいパーフォーマンスだった。」とバン・ガーウェン。「彼とはいつもいい試合をしている。でも必要な時に必要なことをしなければならない。今日僕がやったようにね。」
「彼はいくつかダブルミスしたけど僕は試合を支配していたし勝ちパターンだった。全てがうまく噛み合ってたしうっとりする試合ができた。僕のプレーに満足だし続く対戦もこう行きたい。」
「自信満々だし素晴らしいことができると確信している。もっといいダーツもできるし本当に凄いよ。日曜もこんな感じで行ければと思ってる。」
バン・ガーウェンのスコアは2012年ヨーロピアンチャンピオンシップ優勝のウィットロックの上を行っていた。ウィットロックの二回戦はアラン・ノリスが13本のダブルをミスする中容赦なくホワイトウォッシュの勝利を上げた。
2012年チャンピオンはオープニングを13ダーツ、14ダーツで主導権を取り、第3レッグではノリスの4本ミスを取り、第4レッグは88あがり、第5レッグは180得点2つでリードした。
続く2レッグでも5本をミス、これでウィットロックは7-0とリードし、95を2つの19ダブルを使ってあがり。さらにノリスのミスでウィットロックが20ダブルを上がり勝利した。
「得点は行ったり来たりだったけどアランがチャンスにミスし僕がそれを貰った。」とウィットロック。彼はアベレージ96、21本のダブルトライで10本を決めていた。
「一回戦のジェームス・リチャード戦であまりいいプレーと思えなかったので今日はもっと頑張るぞと意気込んでいた。アランは本来の調子じゃなかったので思ったより容易に勝てた。」
バン・ガーウェンは日曜午後の準々決勝で対戦となり、このオランダ人は、「サイモンとの対戦成績は凄くいい。」
「サイモンも何をすべきか良く知っている。もし僕を倒したいなら彼は凄いダーツをしなければならないけど、彼ならできるかも。」
「彼はプレミアリーグの経験もあるしワールドチャンピオンシップ決勝にも出場しており何をすべきか知っている。でも僕の方が上手だし日曜午後には僕がそれを見せなければならない。」
金曜夜、その他の二回戦勝者はメンサー・スルホビックとカイル・アンダーソンでこの両者も日曜午後の準々決勝で対戦する。
2016年ヨーロピアンチャンピオンシップ準優勝のスルホビックはUKオープン準優勝のガーウィン・プライスを10-4で退け試合続行に踏みとどまった。
プライスがオープニングレッグを取ると、スルホビックは121チェックアウトを含め7レッグを連取、ウェールズ人に差をつけた。
プライスも13ダーツ、11ダーツ、12ダーツで続く5レッグの3レッグを取ったがスルホビックは180得点から11ダーツで試合を締めくくった。
「凄く厳しい試合だったしもし彼がダブルを決めていたらもっと接戦だった。」とスルホビック。「僕は自分のゲームに集中していたので勝てて嬉しい。」
オークランドダーツマスターズのチャンピオン、アンダーソンは二回戦でイェル・クラーセンを10-6で下し、2年連続ハッセルトで準々決勝進出となった。
このオーストラリア人は序盤の相手のダブルミスで3-0とリード、クラーセンもその差を5-3と縮めたがアンダーソンはここから180得点の攻撃で9-5リードに拡げた。
クラーセンは108チェックアウトで試合に望みをつないだが、反撃は短く、アンダーソンは20ダブルをあがり日曜のファイナルステージ出場を決めた。
「日曜に出場出来るなんて素晴らしい。」とアンダーソン。「序盤は互いに試合を心配していた。その後僕がペースを支配するようにしたけどちょっと時間がかかり、最初のブレークで落ち着いた。」
「たぶん6個の180得点以上に打たなければいけなかったけど、何とか成果が出て準々決勝へ出られる。楽しみにしているし仕事をする為にここに来ている。」
ハッセルトの二回戦は土曜夜、残り4試合が行われ完了する。この試合の中には注目の第2シードピーター・ライト対ウェールズのエース、ジョニー・クレイトン戦もある。
この400,000ポンドのトーナメントはハッセルト、エシアスアリーナで日曜に準々決勝、準決勝、決勝が行われ完結する。