<メジャー>グランドスラム第3日(ニュース)
バン・ピアーもキャメロンも素晴らしい、愛すべき若者達
https://www.pdc.tv/news/2017/…
涙に暮れるベリー・バン・ピアーが月曜夜のウォルバーハンプトンでbwinグランドスラムオブダーツ二回戦進出を決めた。ピーター・ライト、マイケル・スミス、デーブ・チズナルもノックアウトステージへの進出となった。
元ワールドユースチャンピオンシップ準優勝のバン・ピアーはダーツの手離れができないイプス病に向かって公開の場で戦う姿勢を見せ、ウォルブズシビックの観客と世界中の何百万の視聴者の心を掴んだ。
しかし、この若者は土曜のデビュー戦でサイモン・ウィットロックに勝利し、さらにグループHの決定戦でキャメロン・メンジーズと最終レッグまでもつれ込み、5-4で勝利してしまった。
バン・ピアーはこの試合を78チェックアウトで幕開け、1-2ダウンから3レッグを連取して4-2リードとなり勝利まであと一歩と迫った。
第7レッグでマッチとなるダーツをミスし、メンジーズが68チェックアウトと20ダブルを決めて試合は最終レッグへ。しかしこのスコットランド人も勝利で締めくくるダーツをミス、バン・ピアーが10ダブルを決めて感激の勝利をおさめた。
「勝てたので嬉しい。でも辛かった。夢を見ているようだ。」とバン・ピアー。「どの試合でも2,3レッグ勝てただけで幸せだと思ったけど、最初の試合に勝ってしまったなんて。」
「今日も信じられない試合だった。試合を通して凄い応援が助けてくれた。僕はずっと自分を自制しようとした。いいスタートが切れたし勝利も素晴らしいでも辛かった。」
「僕はこのトーナメントに参加できたのでエンジョイしたかった、でも僕はここに立つことが出来、僕の思った以上の結果となった。」
ギャリー・アンダーソンは3日間勝ちがなく失望となったウィットロックに5-2で勝利し、グループHで達成度100%でノックアウトステージへ進出した。
このスコットランド人はキャメロン・メンジーズ、ベリー・バン・ピアーへの勝利に続き再び強いアベレージ104.73、5個の180得点、130フィニッシュ、2つの13ダーツでウィットロックを退け、グループHをトップで抜けた。
「ちょっと怪しげな試合だったけど3勝で抜けられて良かった。」とアンダーソン。「僕は十分休養をとって試合に戻ってきたけど自分なりのやりたい試合が出来た。」
第2シードのピーター・ライトもグループEでの決戦でアラン・ノリスに劇的な5-4勝利をおさめ二回戦進出を決めた。
オープニングから7レッグまで激戦となり互いに分け合ってノリスの4-3リードで迎えた第8レッグ、ライトは180得点から素晴らしい170をチェックアウト、試合は最終レッグへもつれ込んだ。
ライトはここで180得点から36を残すとノリスは105チェックアウトの20ダブルをミス、スコットランド人がこれを14ダーツで決めて二回戦進出となった。
「凄く厳しかったけど勝利できて解放された。でもアランは恐ろしくいいダーツだったのでブレークするのが大変だった。」とライト。「格闘しなければいけないなら、汚れた勝ち方も時々しなければいけない。今日はそうした。」
「僕はまだ改善の余地があるけど、とにかく抜け出せたしベスト16への準備をする。まだ他にも優勝の可能性のある選手が沢山いるからね。」
「このダーツがプレッシャーの中でも十分機能してくれて嬉しい。このデザインはまだ3試合しか使っていないけど、まだまだいいダーツが出来る。」
コーリー・カドビーはグループEでの最終戦でグレン・デュランを下し消化試合での勝利となった。このレイクサイドチャンピオンのデュランは既に二回戦進出を決めていた。
元ワールドユースチャンピオンのカドビーは1レッグダウンから120チェックアウト、79チェックアウトと続け3-1とリード、さらに4-2リードとしデュランがイーブンに戻したものの最後はこのオーストラリア人が一流のレベルを見せ180得点から90を上がって勝利した。
「格闘技だった、グレンが本当に良かったからね。勝利で終えられたのは素敵だ。」とカドビー。「敗退で帰るよりはましだ、抜けれなかったのは残念だけどここから前進できる。」
オーストリアのエース、メンサー・スルホビックもジェームス・ウィルソンに接戦の5-4で勝利しグループGから抜け出した。彼の勝利でマイケル・スミスもノックアウトステージへ進出ができた。
ウィルソンはいくつか素晴らしいフィニッシュを見せ2-0とリード、加えて124フィニッシュ、60フィニッシュで4-3リードとしたが、スルホビックも序盤の123チェックアウトに続きここで112をコンビネーションでチェックアウト、最終レッグで20ダブルを上がり勝利してしまった。
「凄く厳しい戦いだったけど勝てて嬉しい。」とスルホビック。「いくつかいいフィニッシュが出来た。特に123チェックアウト、112チェックアウトが良かったけどクレージーな試合だ。」
「2試合勝っても抜け出しきれなかったので進出できて本当に素晴らしい。」
スミスは早々に素晴らしいアベレージ105、6本のダブルトライで5本をあがるなどマーク・マクギーニーを5-4で下しグループGからの進出を決め、BDO No.1の夢を潰えた。
「厳しいグループだったけど僕が抜けられたのでそれだけで済んだ。でもメンサーの試合を観戦るのが辛く、一生懸命彼を応援していた。」とスミス。彼は水曜の二回戦でギャリー・アンダーソンと当たる。
「抜け出せたし調子もいいのでチャンスだ。ここ2試合で沢山180得点も出来ておりいいプレーだ。だからギャリーとの試合を楽しみにしている。」
ウォルバーハンプトンではグループFも劇的なフィナーレとなり、ステファン・バンティングがスコット・ミッチェルを5-4で下し二回戦進出を決め、この結果によりデーブ・チズナルがジェフリー・デ・ズワーンに4-5で敗退したにも関わらず二回戦進出が決まった。
チズナルは、「ステファンの試合を見てて凄く緊張した。彼が僕のために勝ってくれた。」
「いいプレーが出来ているけどジェフリーとの試合で結果が出なかった。でも旧友が僕を助けてくれた。スコット・ミッチェルもとても素晴らしいプレーをしてたので申し訳ない。最後はステファンに付け入る隙を与えてしまった。」
元レイクサイドチャンピオンのバンティングはグループ試合で3勝し、「こんな難しいグループを勝ち抜けて嬉しい。」
「デーブの立場が良く判っていなかったしただ勝ちたいだけだった。でも彼は本当にいい友達だし、長年セントヘレンズでも良く知ってるし、もし逆の立場でも彼はこうやって僕を喜ばせてくれるだろう。」
グループステージは火曜のグループA~Dの最終戦で終わり、現チャンピオンのマイケル・バン・ガーウェンは既にベスト16入りを決めているが4グループともまだ混戦の状態だ。