<メジャー>グランドスラム第5日(ノックアウト一回戦1/2)
ランキング上位陣は揃って100越えアベレージで勝利
https://www.pdc.tv/news/2017/…
2017年bwinグランドスラムオブダーツ
ウォルバーハンプトン、シビックホール
(カッコ内はPDC賞金ランキング)<カッコ内は試合アベレージ>
11月15日(水)
<一回戦結果>
メンサー・スルホビック(7)<105.84> 10-2 ベリー・バン・ピアー(77)<95.39>
グレン・デュラン(BDO)<99.33> 10-8 デーブ・チズナル(8)<96.01>
ギャリー・アンダーソン(3)<106.91> 10-6 マイケル・スミス(10)<98.18>
ピーター・ライト(2)<103.29> 10-4 ステファン・バンティング(21)<96.64>
11月16日(木)
<一回戦組合せ>
マイケル・バン・ガーウェン(1) vs スティーブ・レノン(83)
レイモンド・バン・バーナベルト(9) vs ロブ・クロス(24)
フィル・テーラー(6) vs ダレン・ウェブスター(25)
ダリル・ガーニー(4) vs ジェームス・ウェード(12)
<フォーマット>
グループ戦 ベストオブ9レッグ
二回戦 ベストオブ19レッグ
準々決勝 ベストオブ31レッグ
準決勝 ベストオブ31レッグ
決勝 ベストオブ31レッグ
<賞金>
優勝 - £100,000
準優勝 - £50,000
ベスト4 - £25,000
ベスト8 - £15,000
二回戦敗退 - £7,500
グループ戦勝者- £2,500
グループ戦3位 - £5,000
グループ戦4位 - £2,500
賞金総額 - £400,000
9ダーツボーナス
30,000ポンド、複数の場合人数割り
ギャリー・アンダーソンが水曜のウォルバーハンプトンで1-4ダウンからの素晴らしい反撃を見せ、アベレージ107での10-6でマイケル・スミスを下し準々決勝へなだれ込んだ。準々決勝ではメンサー・スルホビックと対戦する。
両者は爆発的なスタートで、元ワールドユースチャンピオンは12ダーツ、11ダーツ、110チェックアウトと並べ序盤5レッグの4レッグを奪った。アンダーソンは124チェックアウトを見せただけだった。
しかしこのスコットランド人は第6レッグでの164チェックアウトで火が付きここから7レッグを連取、一気に8-4リードとした。
スミスは68チェックアウト、10ダブルで9-6にし望みをつないだが、アンダーソンは好きな2ダブルを上がって反撃を完成、二度目のウォルバーハンプトン決勝を目指して前進した。
「ちょっとトラブってダブルをいくつかミスしてしまった。1-4ダウンは3-2のはずだった。」とアンダーソン。
「第4、第5レッグくらいまでマイケルは驚異的だった、彼に勢いがついた時は別物になるけど、そこからちょっと揺らいだかな。あのまま行けてたら彼は10-2かその辺りで勝ってただろう。」
アンダーソンは9月のチャンピオンズリーグオブダーツ決勝を含め、ここのところ3試合連続でスルホビックに敗退しているが、金曜の準々決勝でそれを食い止めたいところだ。
「彼は愛すべき人物で今の全ての成功はもっともだ。でも彼との対戦は嫌いだ。」とこの第3シード。「彼は素晴らしいプレーヤーだけど、対戦すると難しすぎる。」
スルホビックはこの日早々に素晴らしいダーツでベリー・バン・ピアーを10-2で破り、この若者の勇敢な希望を終わらせていた。
オランダの若手、バン・ピアーはこの450,000ポンドのトーナメントをイプス病と闘いながらもサイモン・ウィットロックとキャメロン・メンジーズを倒して勝ち上がり感傷に耽った。
しかし彼の進出はスルホビックに阻止された。スルホビックはこのイベント前にイプス病を克服する策をこの21歳にアドバイスしていたが、彼自身最高レベルの強いダーツを証明した。
序盤の7レッグはバン・ピアーが4本のダブルミスする一方、スルホビックは110チェックアウト、90チェックアウト、80チェックアウト、11ダーツなどで、特段の反撃もなく連取した。
バン・ピアーは96チェックアウト、119チェックアウトで返したものの、再び3本のダブルをミス、スルホビックが初めてとなるウォルバーハンプトンでの準々決勝進出をもぎ取った。彼はアベレージ106、15本のダブルトライで10本を決めていた。
「ベリーはイプス病を患っているけど彼はスーパープレーヤーでいいプレーをしていた。」とスルホビック。「僕は自分のプレーに集中し素晴らしいダーツが出来た。ダブルも好調だしほぼ完ぺきな夜だった。」
「この勝利はとても嬉しく気分は最高だ。」
レイクサイドチャンピオンのグレン・デュランはデーブ・チズナルに堅実なダーツで10-8の勝利をおさめ、2013年以来のBDOプレーヤーによる準々決勝進出となった。
デュランは序盤161チェックアウトで3-1とリードしたが続いてダブルミスでチズナルに反撃を許しイーブンに、さらに続く10レッグでイーブンを続けた。
しかしこのミドルボローのエースはここから別の力を出し87フィニッシュ、86フィニッシュ、71フィニッシュと並べ9-7とリード、アベレージ99.33で勝利を決めた。
「準々決勝へ進出できて気分は最高だ。」とデュラン。「イベント前には準々決勝進出が目標だったけど達成したのでどの瞬間も楽しみたい。」
「僕はBDOの旗を背負っており、準々決勝に行けることをとても栄誉に思う。でも僕はまだまだできる。好調だしステージではどんな場面も大好きだ。」
「2度目の休憩を5-5で迎えたのは不満だったけど、去年は同じ局面でレイモンド・バン・バーナベルトに負けたことを思い出し、自分を落ち着かせたら馬力が出た。僕は本当にいいプレーをしたと思っている。」
デュランは金曜夜、次の準々決勝でピーター・ライトと対戦する。デュランはグループEのロビン初戦でこのUKオープンチャンピオンを破っており、その6日後の再戦となる。
ライトはステファン・バンティングに10-4で勝利しベスト8入りを決めた。アベレージ103、19本のダブルトライで10本を決めた。
このスコットランド人は序盤3-1とリード、バンティングも12ダーツで応戦したが、ライトは素晴らしい161チェックアウトを含む5レッグを連取し8-2リードとした。
バンティングは7本のパーフェクトダーツを含む2レッグを連取し8-4に引き戻したが、ライトは踏みとどまりベスト8入りを決めた。
「ステファンが復調してきたので、彼とはいつも厳しい試合になりいいプレーをしなければならない。」とライト。「ワールドグランプリでも僕等は素晴らしい試合をしたし今日も目いっぱいのダーツを強いられた。」
「5レッグの休憩後の第2セッションはとても重要でここで彼を引き離した。140得点は多くでたものの180得点は思ったほど出ていない。でもダブルは悪くなく、このダーツでどんどん良くなってきている。」
ノックアウト方式一回戦は木曜に4試合が行われ完了する。この中で現チャンピオン、マイケル・バン・ガーウェンはアイルランドの若手スティーブ・レノンと対戦する。彼はウォルバーハンプトンにはデビュー戦でベスト16入りした。
「気分は上々でここからフォーマットが長くなり僕に有利だ。」とバン・ガーウェン。「長いフォーマットは緊張しないし落ち着いてプレーできるので好きだ。」
「グループ戦ではいいプレーができたけど、もっといいダーツをするし十分な自信がある。」
6度の優勝経験者、フィル・テーラーはダレン・ウェブスターと対戦する。ウェブスターは昨年のグランドスラムでのグループ戦でテーラーに5-0で勝利している。一方、2012年チャンピオンのレイモンド・バン・バーナベルトは彗星のロブ・クロスと対戦する。
ダリル・ガーニーは2度の準優勝経験者、ジェームス・ウェードと対戦する。ウェードは土曜、グループ戦の初戦を落としたものの火曜にテーラーに勝利して復活を果たした。
「僕の力は十分発揮できていないけど、フィルには時々見せることができた。僕がちゃんと出来るようになったら大勢のプレーヤーを傷つけることになるだろう。」とウェード。「凄い練習をしているのでそれがステージで出来るようになれば楽しい試合になるだろう。」