<メジャー>ワールドチャンピオンシップ、12月22日 二回戦
63歳リムあわや9ダーツ、ギャリーは尊敬と称賛を寄せる
https://www.pdc.tv/news/2017/…
William Hillワールドダーツチャンピオンシップ
ロンドン、アレキサンドラパレス
12月22日(金)午後セッション
<二回戦結果>
ガーウィン・プライス 4-1 イアン・ホワイト
ビンセント・バン・デ・ブート 4-0 スティーブ・ビートン
ディミトリ・バン・デン・バーグ 4-2 イアン・デッカー
12月22日(金)夕刻セッション
<二回戦結果>
メンサー・スルホビック 4-2 ロバート・ソーントン
ギャリー・アンダーソン 4-1 ポール・リム
マイケル・バン・ガーウェン 4-0 ジェームス・ウィルソン
12月23日(土)午後セッション
<二回戦組み合せ>
キーガン・ブラウン vs ゾラン・レイクバッハ
マイケル・スミス vs ロブ・クロス
スティーブ・ウェスト vs ジャーメイン・ワッティメナ
12月23日(土)夕刻セッション
<二回戦組み合せ>
ダリル・ガーニー vs ジョン・ヘンダーソン
フィル・テーラー vs ジャスティン・パイプ
レイモンド・バン・バーナベルト vs カイル・アンダーソン
マイケル・バン・ガーウェンは金曜夜、William Hillワールドダーツチャンピオンシップでジェームス・ウィルソンをホワイトウォッシュ、ポール・リムがギャリー・アンダーソンに敗退したものの衝撃的な9ダーツをトライ、残念ながら12ダブルを外した。
現チャンピオン、バン・ガーウェンの君臨する強さは変わらず12レッグストレートでウィルソンを吹き飛ばした。ベテランのスター、リムは殆ど(9ダーツが達成されれば)その影に隠すところだった。
リムのワールドチャンピオンシップでの最初の9ダーツは1990年のイベントだった。このシンガーポールのエースは約28年後にこのアレキサンドラパレスのステージでその偉業を完璧にこなすところにいた。
アンダーソンは本調子ではなかったものの、4-1勝利で彼の47歳の誕生日を祝うことができた。リムも9ダーツに12ダブルを外したものの観衆から大声援を受けた。
リムは出だしの7レッグを落としようやく10ダーツでレッグ奪取した状況だったが、もう少し悪いことにリムは実際この9ダーツトライのレッグも落とした。しかし巷間の殆どはこの63歳があと一歩で偉業達成だったことでもちきりだった。
「ポール・リムは本当の紳士で未だ素晴らしい、素晴らしいダーツプレーヤーだ。」とアンダーソン。「もしポールが9ダーツを達成していたら、今までにない最高のクリスマスプレゼントになったことだろう。」
「BDO時代に9ダーツを達成しここでも達成できたら素晴らしいことだ。彼がトリプルに入りだした時、行けたと思った。」
「僕はポール・リムとなら一晩中ここに残ってダーツをやっていられる。今日は僕の英雄とプレーしてたのでとても難しかった。僕は菓子屋に入った子供のようだった。」
リムはカイ・ファン・レオン、マーク・ウェブスターを倒し二回戦へ進出、「息ができない、今夜はひどい事になるだろう、でも僕はいい一週間を過ごせた。」
バン・ガーウェンは今までのこのトーナメント一番のパーフォーマンスを見せ、4-0とジェームス・ウィルソンをホワイトウォッシュ、彼は常勝だという強いメッセージを送った。
このデフェンディングチャンピオンは歴代大会8位となるアベレージ108.65という厳しいディスプレーを叩き出し、なぜ彼が一番人気かを証明した。
「きょうは140得点や180得点など必要な時に必要なショットをという全てが上手くいったと思う。」とバン・ガーウェン。「全てがミスをしないということで、実際今のところミスがない。できればこの調子でこのトーナメントの残りも戦いたい。」
「これでいいクリスマスが過ごせる。そしてベスト16に備える。気分は上々だ。」
ウェールズのガーウィン・プライスは彼なりのいいダーツでイアン・ホワイトを4-1で下し初めてベスト16へ進出したが次は嫌な相手、バン・ガーウェンと対戦する。
「僕は過去3年間一回戦で撃沈されていたけど一回戦で自分にプレッシャーを掛け通過してきた。」とプライス。
「きょうはそれほどいいプレーができなかったけど通過することが目的だったしそれができた。」
メンサー・スルホビックは集中しロバート・ソーントンを4-2で退けた。彼は2セットをリードされたがそこから3セットをそれぞれ最終レッグで取り勝利した。
ワールドユースチャンピオンのディミトリ・バン・デン・バーグはイアン・デッカーに4-2で勝利、ベスト16でスルホビックと対戦する。
「勝つことができた。」とバン・デン・バーグ。「素晴らしい勝利だ。僕も彼も一回戦でシード選手を破ってきたし何が起きてもおかしくなかった。」
「黙っていなければいけないだろうけど、正直、思ったよりもの凄く厳しい試合だった。本当に厳しかった。」
ビンセント・バン・デ・ブートは熱いスタートを継続しスティーブ・ビートンに1セットも落とさず4-0で下してベスト16進出を果たした。
元レイクサイドチャンピオンのビートンはこの試合5レッグしかマネージできず、バン・デ・ブートは自身この試合最高のアベレージ101.17を記録、7個の180得点を出していた。
「本当にいい勝利だった。最初から最後までスティーブにプレッシャーを掛けられた。僕は幸せ者だ。」とバン・デ・ブート。
「2セットが終了し僕は静かになった。ベストな状況にあったけどレベルアップし続けるのは難しい。いい調子を保っていると思ったのでそのまま続行する必要があった。」
二回戦はクリスマス前の土曜も続き2セッションが行われる。
元ワールドユースチャンピオンのキーガン・ブラウン、マイケル・スミスはそれぞれオーストリアのゾラン・レイクバッハと第20シードのロブ・クロスと対戦、一方スティーブ・ウェストはジャーメイン・ワッティメナと午後セッションで対戦する。
ワールドグランプリチャンピオン、ダリル・ガーニーはジョン・ヘンダーソンと夕刻セッションの第1試合、16度のワールドチャンピオン、フィル・テーラーはジャスティン・パイプと、5度のワールドチャンピオン、レイモンド・バン・バーナベルトはカイル・アンダーソンと対戦する。