<メジャー>Unibetマスターズ一回戦(2/2)
年度始めで全試合気合の入った好試合
2018年Unibetマスターズ
ミルトンキーンズ、MKアリーナ
1月27日(土)
<一回戦結果>
ジェームス・ウェード(10) 10-8 サイモン・ウィットロック(9)
ガーウィン・プライス(13) 10-7 ダリル・ガーニー(6)
ギャリー・アンダーソン(5) 10-4 ベニト・バン・デ・パス(14)
マイケル・バン・ガーウェン(1) 10-6 キム・ハイブレクト(17)
1月28日(日)午後セッション
<準々決勝組合せ>
ピーター・ライト(2) vs レイモンド・バン・バーンベルト(11)
メンサー・スルホビック(7) vs ロブ・クロス(3)
ガーウィン・プライス(13) vs ギャリー・アンダーソン(5)
マイケル・バン・ガーウェン(1) vs ジェームス・ウェード(10)
1月28日(日)夕刻セッション
<準決勝>
<決勝>
フォーマット:
一回戦:ベストオブ19レッグズ
準々決勝:ベストオブ19レッグズ
準決勝:ベストオブ21レッグズ
決勝:ベストオブ21レッグズ
賞金:
優勝=60,000ポンド
準優勝=25,000ポンド
ベスト4=17,500ポンド
ベスト8=10,000ポンド
一回戦敗退=5,000ポンド
マイケル・バン・ガーウェンが土曜、キム・ハイブレクトを10-6で下し4年連続のUnibetマスターズタイトル獲得に向け発進した。ガーウィン・プライスとジェームス・ウェードも準々決勝進出を決めた。
世界No.1のバン・ガーウェンは2015年にこの200,000ポンドのマスターズイベントがミルトンキーンズへ移ってからアリーナMKでは負けなしで、今回もハイブレクトを相手に素晴らしいダーツを見せ、不敗記録を続けた。
バン・ガーウェンはオープニング2レッグこそ分け合ったが、君臨するパーフォーマンスで11ダーツ、132をインブルフィニッシュ、3つの12ダーツ、アベレージ111で9-1とリードし勝利のまばたきを受けた。
第11レッグで3本のマッチとなるダーツをミスするとハイブレクトは先攻れっぐをキープ、ハイブレクトはここで88フィニッシュ、107チェックアウト、11ダーツ、160フィニッシュと続け根性の反撃で9-6とした。
しかし第16レッグでバン・ガーウェンは5個目の180得点から20ダブルをあがり勝利を決め2014マスターズ優勝のジェームス・ウェードとの準々決勝へ進んだ。
「勝利は一番大事なことだけど僕は全てには満足していない。」とバン・ガーウェン。「僕は明日のことを考え出してしまった、それが一番のミスだ。勝つだろうと思いスイッチを切ってしまった。」
「過ちは多くはないが勝った限りはだれも勝ち方に文句はないだろう。9-1とリードしプレーがおろそかになった。でも勝ちは勝ち、文句もない。」
「こんなことはこれからも起こるし、いつでもハングリーでなければいけない。4年連続を続けるつもりだし、それに十分の力はあるし正直優勝したい。」
ウェードはサイモン・ウィットロックのあわや9ダーツを防ぎ、この試合10-8で勝利して準々決勝へ進出した。
ウィットロックは序盤に69チェックアウト、68チェックアウトで3-1、4-2と2度2レッグリードとしたがウェードが4レッグを連取し逆に6-4リードとなった。
ウィットロックは素晴らしい142チェックアウトで反応しウェードも120チェックアウトで応戦、8-6、9-7と進んだ。
第17レッグでウィットロックは2つの180得点、9ダーツの準備を整え20トリプル、19トリプルと進んだが12ダブルをインサイドしパーフェクトレッグはならなかった。
このオーストラリア人はこのレッグを取り希望をつないだが、続くレッグはウェードが先にダブルを打ち20ダブルをあがってベスト8進出を決めた。
「勝てて嬉しい。」とウェード。「サイモンは本来の調子ではなさそうだった、でも僕はしっかりとしたプレーが出来、勝つには十分なプレーだった。」
「厳しい練習を続け僕のスローを少し修正した。僕のスローは6から8インチ落ちていたので先月その修正を一生懸命していた。」
「僕が出来ると判っていることをしっかりやりたい。僕は自分のダーツには興奮するし明日の試合が楽しみだ。」
2017年マスターズ準優勝のギャリー・アンダーソンはオランダのベニト・バン・デ・パスを10-4で下し、未だ背中の故障が本調子ではないものの日曜夜の準々決勝へ駒を進めた。
アンダーソンはワールドチャンピオンシップの時からずっと故障の手当を受けているが痛みを克服しベスト8入り、ガーウィン・プライスと対戦する。
このスコットランド人は序盤85チェックアウト、78チェックアウトなどで4レッグを連取、これに対しバン・デ・パスは115チェックアウト、ダブル16で反撃を見せた。
アンダーソンは109チェックアウト、68フィニッシュなどで再び5レッグを連取9-2リードとした。バン・デ・パスは2018年から新しいダーツを使い始め74フィニッシュ67フィニッシュで希望をつなだが、第4シードのアンダーソンは99フィニッシュで勝利を決めた。
「余りいい結果を期待していなかった、僕の背中はここ3~4か月調子が悪く今まで受けて来た治療もちょっと疲れて来たからね。」とアンダーソン。
「僕にとってはこのトーナメントはとても長い道だろうけど今夜はやや楽だった。でも自分が打つべきところへ打てない時はとてもストレスがたまる。」
「ベニトは凄くいいプレーヤーで多くの才能を持っている。でも彼は僕に対してはいつも苦労しているようで勝てて嬉しい。」
一方、ウェールズ人のプライスはマスターズデビューを勝利で飾った。彼は第5シードのダリル・ガーニーとの一回戦で劣勢を3度跳ね返し、最後は10-7で勝利した。
序盤でガーニーが102チェックアウト、112チェックアウトを見せる中104チェックアウトで返し、2-2とイーブンとなったがウェールズ人が20ダブル、10ダブルとあがり4-2リードとした。
ガーニーも第8レッグではプライスが2つの180得点する中94フィニッシュでブレークするなど3レッグ連取、このワールドグランプリチャンピオンは5-4リードとした。
プライスは6-5ダウンから108チェックアウトを含む3レッグを連取、主導権を奪った。
「今日よりもっといいプレーができるだろうけど勝てて良かった。明日はもっといいプレーをしたい。」とプライス。
「耳の感染症で苦労してきている。耳栓をして練習してるけど効果がない。でも最初のブレークの後耳栓をしたら良くなったようでそこから道が開けた。」
「どうも自分で自分にちょっとプレッシャーを掛けていた。全ての武器が火を噴いて欲しと思っていたら本当にいいプレーが出来るようになった。」
「このゲームに勝ち更にのぼり、僕はここに来るに相応しいことを証明したかった。今日は素晴らしいプレーは出来なかったのでこのトーナメント優勝には修正しなければいけない。でも初めの一歩としては上出来だ。」
この200,000ポンドのトーナメントは日曜午後に準々決勝、夕刻に準決勝、決勝が行われ決着する。