<メジャー>ワールドマッチプレー 第6日(/9日)準々決勝
ダーツはまさに格闘技、これぞ本物の醍醐味
BetVictorワールドマッチプレー
(カッコ内はシード)
<カッコ内はアベレージ>
ブラックプール、ウィンターガーデンズ
7月26日(木)夕刻セッション
<準々決勝結果>
ジェフリー・デ・ズワーン<103.22> 16-8 デーブ・チズナル(8)<99.05>
ギャリー・アンダーソン(4)<97.13> 19-17 ジョー・カレン<95.26>
7月27日(金)夕刻セッション
<準々決勝組合せ>
メンサー・スルホビック(6) vs ダレン・ウェブスター(14)
ピーター・ライト(2) vs サイモン・ウィットロック(7)
準々決勝フォーマット:ベストオブ31レッグズ(ファーストトゥ16レッグズ)
・但し2レッグ差をつけること、最長ファーストトゥ19レッグズのサドンデス
ギャリー・アンダーソンがBetVictorワールドマッチプレー準々決勝でジョー・カレンと大激戦の上19-17で勝利、その間素晴らしい9ダーツを達成した。ジェフリー・デ・ズワーンもブラックプールへの夢のデビューで快進撃を続けている。
ウィンターガーデンズでの忘れられない夜となりアンダーソンがカレンとの試合の第4レッグで屋根を高くし完全ダーツを達成、45,000ポンドのボーナスを獲得した。
しかし、このスコットランド人はカレンがマッチとなる2本のダブルミスを待たなければならなかった。その後タイブレークをものにし5年間で3度目の準決勝へ進出した。
アンダーソンは第37レッグで20ダブルへ入れサドンデス突入を阻止、初めてのフィル・テーラー杯まで一段近づいた。
「今夜の9ダーツにはうっとりした。」
「今夜の9ダーツにはうっとりした。」とアンダーソンが明かす。
「序盤に9ダーツをやるのは実際は良くなかった。そのことを考えてしまうしその後普段より多くのトップをミスした。」
「ジョーは凄く良かった。彼はここのところの試合で凄くいいプレーをしている。こんなトッププレーヤーに勝てたのは素晴らしいことだ。」
「次はジェフリーだ、僕にとってこのトーナメントで倒すべき一番の相手だ。誰がトーナメント優勝しようと彼は倒さなければいけない。」
この激戦の試合全般でアンダーソンとカレンを1レッグも分け隔てするものはなかった。このブラッドフォードの若手はたった2度目のテレビ放映準々決勝で臆することなく短時間のうちに自信を持つようになった。
カレンは170チェックアウトで10-9とリード、さらに最後の1本で20ダブルをあがって15-14とリードした。
しかし、マッチとなる18ダブルと9ダブルをミス、2本目はこのブラッドフォードの若手の目線通りだった。
アンダーソンは再び20ダブルで15-15とし試合はタイブレーク入り、両者とも譲らずキープを続けて17-17となった。
この2度のワールドチャンピオンはしかし続く2レッグで勝ち道を見つけ最後は20ダブルを仕留めて歴史に残る勝利をあげた。
カレンは、「完全に疲れた。いいプレーしても負ける。ギャリーが準決勝へ進んで僕じゃない。ギャリーは超一流プレーヤーだし次戦も頑張ってほしい。」
「18ダブルには自信があったけど内側へ行ってしまった。9ダブルなんかの飛びは狙い通りだった。入った筈などとは言わない、今となっては関係ないからね。」
「この経験から勉強した。ポジティブになれる。」
大物キラーのデ・ズワーンのブラックプールデビュートーナメントはまだ続き、デーブ・チズナルに16-8と素晴らしい勝利をあげた。このオランダの若者はアベレージ103.22に達し驚愕のパーフォーマンスを見せた。
彼自身初めてのテレビ放映準々決勝でのプレーで、デ・ズワーンは5度のワールドマッチプレーベスト8のチズナルを追いかけた。チズナルは序盤、アベレージが115に達する素晴らしさで4-2リードとしその後若手が反撃して5-5となった。
このハイレベルな戦いの続く4レッグは両者キープできず7-7まで行き、ここからデ・ズワーンが残り10レッグのうち9レッグを奪い決着、ブラックプールでの記念すべき一週間を続けた。
「僕はまだ夢の国にいる。」とデ・ズワーン。彼はこのトーナメントスタート時点では最もランキングの低いプレーヤーだったが、マイケル・バン・ガーウェン、エイドリアン・ルイスと破りベスト8入りしていた。
「どんな試合もどんどん自信が湧いてくる。僕は誰でも倒すことができそうだ。今週は行けば行くほど良くなる。」
「この勝利を祝いたい。そしてこのトーナメントの残りの試合に備えよう。僕はこのトーナメントに優勝することができると信じている。」
この500,000ポンドの準々決勝はブラックプール、ウィンターガーデンズで金曜に完結、世界No.2のピーター・ライトがサイモン・ウィットロックと、メンサー・スルホビックがダレン・ウェブスターと対戦する。ウェブスターは二回戦でロブ・クロスをノックアウトしている。