<ワールドシリーズ>オークランドダーツマスターズ第1日
ニュージーランドプレーヤーは質高く、特に皆ダブルが強い
https://www.pdc.tv/news/2018/…
オークランドダーツマスターズ
オークランド、トラストアリーナ
<カッコ内はアベレージ>
8月3日(金)
<一回戦結果>
サイモン・ウィットロック<92.22> 6-5 ベン・ロブ<89.49>
ロブ・クロス<87.7> 6-5 ジョン・ハリング<86.83>
マーク・マクグラス<83.46> 6-4 マイケル・スミス<83.45>
レイモンド・バン・バーナベルト<95.34> 6-4 ワレン・パリー<91.12>
カイル・アンダーソン<94.51> 6-4 ハウパイ・プーハ<92.38>
ピーター・ライト<94.77> 6-3 タフナ・アーウィン<86.59>
マイケル・バン・ガーウェン<102.45> 6-2 コーディ・ハリス<85.2>
ギャリー・アンダーソン<94.52> 6-3 ティム・ブージー<91.79>
8月4日(土)
<準々決勝組合せ>
ロブ・クロス vs サイモン・ウィットロック
マーク・マクグラス vs レイモンド・バン・バーナベルト
ピーター・ライト vs カイル・アンダーソン
マイケル・バン・ガーウェン vs ギャリー・アンダーソン
8月5日(日)
<準決勝>
<決勝>
2018年TAB&バーガーキング提供オークランドダーツマスターズが開幕、現上海ダーツマスターズチャンピオン、マイケル・スミスが第1日にマーク・マクグラスに敗れるという波乱があった。
この夜、現チャンピオンのカイル・アンダーソンは準々決勝進出、ロブ・クロスとサイモン・ウィットロックはマッチとなるダブルを生き残り、ギャリー・アンダーソンは垂涎のマイケル・バン・ガーウェンとの準々決勝へ進んだ。このトラストアリーナではピーター・ライト、レイモンド・バン・バーナベルトも勝利していた。
オークランドでのオープニング日に元ワールドユースチャンピオン、マイケル・スミスがマーク・マクグラスの手で早くも衝撃に見舞われ、忘れることのできないトーナメントとなった。
スミスはたった1か月前中国で初めてテレビ放映での優勝を経験したところだが、ダブル率が21%と僅かでマクグラスが準々決勝へ進出となった。
両者は第5レッグまでキープを続けたが第6レッグで重要なブレークをし4-2リードとなったがスミスも次レッグを78チェックアウトでブレーク、再びレベルとした。
第9レッグはひどいレッグだったがニュージーランド人が1ダブルをようやく決め26ダーツでのレッグとなった。
マクグラスは20ダブルを決め勝利、ニュージーランドの観客を大いに喜ばせた。
「僕の経歴で最高の勝利だけど出来ればあと2、3勝したい。」
「マイケルには少し気候の影響があったと思う、でももう少しの間沈み込むだろう。」とマクグラス。彼は準々決勝でレイモンド・バン・バーナベルトと対戦する。この5度のワールドチャンピオンはワレン・パリーに6-4で勝利した。
一年前の一回戦の再現となったこの試合、バン・バーナベルトはまたもや強すぎ、2017年と同じ6-4のスコアで勝利した。
4個の180得点と50%のダブル率がこのオランダ人にとっては十分でベスト8入りを果たした。
現オークランドダーツマスターズチャンピオン、カイル・アンダーソンはハウパイ・プーハに6-4で勝利、タイトル防衛に乗り出した。
プーハは元チャンピオンゴルファーだが、序盤は優位に進め3-1とリードしたものの、ここからアンダーソンが終盤までの6レッグのうち5レッグを取りオークランドで進撃を開始した。
「正直、今自信を蓄えつつある。」
「練習場では凄いダーツが出来ているけど、この試合の序盤にそれを見せることが出来ていなかった。」とアンダーソン。
「ここの連中はどんどんうまくなっており、世界中のプレーヤーが良くなってきているのを見ると嬉しくなる。」
「テレビ放映でプレーする機会は家族が誇りを持つ大きな機会となり、これがテレビイベントに出場する予選通過者のレベルがこんなに高くなった理由だ。」とこの30歳が説明する。
アンダーソンはベスト8でピーター・ライトと対戦する。このスコットランド人はタフナ・アーウィンに6-3で勝利しオークランドでは4年間で3度目の準々決勝進出となった。
ニュージーランド、ギスボーン出身のこの若者はこの12月に22歳でワールドチャンピオンシップデビューを果たすが大舞台デビューという貴重な経験を積むことができたものの、121チェックアウトをインブルで決めるなどライトの高いレベルにより進出を妨げられた。
世界No.1のマイケル・バン・ガーウェンはコーディ・ハリスに6-2で勝利しワールドマッチプレー新チャンピオン、ギャリー・アンダーソンとの準々決勝へ進んだ。
この2度のワールドチャンピオンは昨年長女ゾエが生まれることでニュージーランドでのワールドシリーズ出場を断念していたが、先週のワールドマッチプレーでの一回戦敗退をひきずることなくオークランドでアベレージは102.45に達した。
この試合のハイライトはバン・ガーウェンの120チェックアウトだがダブル率がほぼ55%に達するなど、今週末この世界トッププレーヤーはやってくれるだろう。
「もう負けたくない。だから先週ジェフリーに負けたのはきつかった。」
「きょうはいいプレーが出来たしミスがなかった。もっといいプレーも出来るけどいいスタートが切れた。」とバン・ガーウェン。
ギャリーアンダーソンはオーストラリアのティム・ブージーに6-3で勝利、ベスト8入りした。
アベレージ94、100チェックアウトなどこのスコットランド人は順当な主導権を見せ世界No.1の待つ準々決勝へ進出した。
「マイケルとの対戦は素晴らしい、僕等の試合はいつも素晴らしい試合になるので楽しみだ。」
ワールドチャンピオン、ロブ・クロスはジョン・ハリングと一回戦で対戦、最終レッグでハリングの2本のマッチとなるダーツを生き残りこのイングランド人が勝利、サイモン・ウィットロックの待つ準々決勝へ進出した。
オーシャン代表のもう一人も今回テレビデビュー戦で、ハリングはオークランドで世界No.3をあわや倒す寸前だった。
クロスは第3レッグでマジックの一部として150チェックアウトを見せリードしたが、この27歳のハリングも十分付いて行き、試合は最終レッグをもつれ込んだ。
このニュージーランドのプレーヤーは9ダーツを投げて残り56としたが、ここで2本の20ダブルトライを外しベスト8進出はならなかった。
「練習場での予選通過者のレベルを見てびっくりした。ダーツはここでどんどん成長しており、ここのプレーヤー達もどんどん上手くなっている。」とクロス。
「今夜は少し運が必要だった。でも明日は以前のようないいダーツで戻って来る。いい仕事をするチャンスだと思っている。」とワールドチャンピオン。
サイモン・ウィットロックもオークランドのこの夜オープニング試合でマッチとなるダーツを生き残った。ベン・ロブが終始押し気味で最終レッグまでもつれ込んだ。
ロブはたった2日前にコーリー・カドビーの欠場により出場が決まったが、101チェックアウト、124チェックアウトなどで世界No.7を終始押しまくり最終レッグとなった。
このニュージーランドの29歳はテレビデビューにも関わらずあと16ダブルで元ヨーロピアンチャンピオンを倒すところだったが実現せず、ウィットロックに同じダブルを上がられて勝利を奪われた。
「正直一回戦を通過できて本当に良かった。」とウィットロック。
「彼はいいプレーヤーだと聞いていたおで厳しい試合を予想していた。最後はちょっとした運が必要だった。」
オークランドダーツマスターズは土曜もトラストアリーナで準々決勝を開催、フォーマットはベストオブ19レッグズとなる。