<ワールドシリーズ>オークランドダーツマスターズ第2日
MVG、ワールドマッチプレーの失望から立ち直りアベレージ106.81
https://www.pdc.tv/news/2018/…
オークランドダーツマスターズ
オークランド、トラストアリーナ
<カッコ内はアベレージ>
8月4日(土)
<準々決勝結果>
サイモン・ウィットロック<99.43> 10-7 ロブ・クロス<97.61>
レイモンド・バン・バーナベルト<89.43> 10-4 マーク・マクグラス<85.83>
マイケル・バン・ガーウェン<106.81> 10-4 ギャリー・アンダーソン<96.94>
ピーター・ライト<93.66> 10-3 カイル・アンダーソン<90.84>
8月5日(日)
<準決勝組合せ>
サイモン・ウィットロック vs レイモンド・バン・バーナベルト
マイケル・バン・ガーウェン vs ピーター・ライト
<決勝>
フォーマット:
準決勝=ベストオブ19レッグズ
決勝=ベストオブ21レッグズ
マイケル・バン・ガーウェンがTAB&バーガーキング提供オークランドダーツマスターズ第2日にギャリー・アンダーソンを10-4で破りトラストアリーナを満員にした観客にショーを演じた。
この世界No.1はアベレージ106.81に達しワールドマッチプレーチャンピオンを一蹴、この夜他にはサイモン・ウィットロック、レイモンド・バン・バーナベルト、ピーター・ライトらも準決勝へ進出した。
この夜の激突では2度のワールドチャンピオン、バン・ガーウェンがUSダーツマスターズチャンピオンと対戦し激戦が予想されたものの実際は少し異なった。
バン・ガーウェンはまず7本の完璧なダーツと6ダブルでブレークからスタートした。
このオランダ人は容赦ない激走を続け5レッグをリード、その後ようやくアンダーソンもボードにレッグを記録する展開となった。
アンダーソンは前週のワールドマッチプレーでは本当に素晴らしいパーフォーマンスを見せていたが、この日は気落ちのパーフォーマンスとなった。しかし、その中でもこの日のハイライトは第7レッグの素晴らしい170チェックアウトだった。
アンダーソンは第12レッグでスコアを5-7と迫る2本のダブルをミス、バン・ガーウェンは気にせずそのまま10-4で勝利した。彼は6個の180得点などからアベレージもほぼ107に到達した。
このパーフォーマンスはバン・ガーウェンが堂々と世界No.1を実証するものだったが、彼の試合後の言葉はアンダーソンを称えるものだった。
「ギャリーと僕は二人ともどうやったら相手を倒せるか判っている。素晴らしいプレーヤーが数多くいるけど、やっぱりギャリーと僕は突出してると思う。」
「今日は彼のプレーじゃなかったけど彼がどこまで出来るか知っているので僕もいいパーフォーマンスを続けなければいけない。彼に勝つには絶対にミスをしないことだ。」とバン・ガーウェン。
この世界No.1は準決勝でピーター・ライトと当たる。このスコットランド人は2017年オークランドダーツマスターズ優勝のカイル・アンダーソンを10-3で下し、オークランドでは初めて準決勝へ進出した。
ライトはオープニングにまずブレーク、そのまま4-2リードとなった。
アンダーソンもその差を1レッグまで縮めたが、ライトは6レッグ連取と突っ走りベスト4入りを簡単に決めてしまった。
「今年はワールドシリーズでもいくつか準決勝へ入っており、明日はもう一つ上を目指したい。」
「カイルは自分のプレーをしていなかったけど僕もそうだった。でも次戦へ出られるのは僕となったので嬉しい。」とこの世界No.2.
「きょうのギャリーに対するマイケルは凄かった。あれが世界No.1のプレーヤーだ。僕も明日の夜は集中して彼を僕のレベルまで引きづり下ろそう。」と勝利後のインタビューで話した。
サイモン・ウィットロックはアベレージ99.43でロブ・クロスに10-7の勝利、オークランドダーツマスターズ準決勝へ進出した。
このワールドチャンピオンはオープニングレッグをたった12ダーツで先にウィットロック先攻をブレークした。
続いてこのイングランド人は126チェックアウトで2-0リードとすると、ウィットロックもブレークで反撃し試合は2-2のレベルとなった。
第7レッグではクロスが11ダーツで再びブレークし一歩リードしたが、オーストラリア人も負けじとインブルフィニッシュでの130チェックアウトなどでリードを奪い返した。
ここでワールドチャンピオンは劣勢からブレークで再びレベルに戻した。
第15レッグはウィットロックがインブルで126チェックアウト、8-7リードとしクロスにプレッシャーを掛けた。クロスは次レッグでうまく得点ができず40を残して待つ間にウィットロックは9-7リードとした。
このオーストラリア人は次レッグで20ダブルをあがり観客の声援に応えた。
「今夜の観客には驚嘆だ。彼等は良く僕を支援してくれたしとてもフェアだった。彼等が支援してくれるか心配だったけど、本当に僕を元気づけてくれた。」とウィットロック。
「もう負けるのも嫌になったし勝たなきゃと思った。ロブはワールドチャンピオンだけど僕も彼と同じくらいに出来ると信じていた。」
「今となっては明日が待ち遠しい。僕がどこまで頑張れるか本当にワクワクする。」とこの元ワールドチャンピオンシップ準優勝者。
ウィットロックはベスト4でレイモンド・バン・バーナベルトと対戦する。このオランダの伝説はマーク・マクグラスに10-4で勝利し4年間で2度目のオークランドの準決勝進出を決めていた。
この5度のワールドチャンピオンは順当にマクグラスを葬り去った。マクグラスは昨夜マイケル・スミスに衝撃を与えたが準々決勝では同じフォームを繰り広げることができなかった。
バン・バーナベルトはダブル率60%に達したにも関わらずアベレージはようやく89.78だった。
「僕のベストゲームには程遠かった。僕の新しいダーツはダブルにはとても効果があったけど、まだ今のところ高得点にはつながっていない。」と試合後のオランダ人。
「今週はずっと睡眠不足で凄く疲れているけど戦い続ければならないしサイモンとの準決勝には目いっぱい頑張って改善する。」
2018オークランドダーツマスターズは日曜に準決勝、決勝が行われ完結する