<ワールドシリーズ最終戦>ブリスベンダーツマスターズ第2日
バーニー、絶頂期のリズムが蘇ったか
https://www.pdc.tv/news/2018/…
2018年ブリスベンダーツマスターズ
ブリスベン、BCEC
<カッコ内はアベレージ>
8月18日(土)
<準々決勝結果>
レイモンド・バン・バーナベルト<93.6> 10-8 ギャリー・アンダーソン<96.13>
ロブ・クロス<101.02> 10-4 コーリー・カドビー<90.8>
マイケル・バン・ガーウェン<98.44> 10-3 カイル・アンダーソン<91.6>
ピーター・ライト<101.91> 10-4 レイモンド・スミス<87.71>
フォーマット:ベストオブ19レッグズ
8月12日(日)
<準決勝組合せ>
ピーター・ライト vs ロブ・クロス
マイケル・バン・ガーウェン vs レイモンド・バン・バーナベルト
フォーマット:ベストオブ21レッグズ
<決勝>
フォーマット:ベストオブ21レッグズ
ブリスベンダーツマスターズ2日目、レイモンド・バン・バーナベルトが1-5の劣勢から10-8でギャリー・アンダーソンを倒しマイケル・バン・ガーウェンとの準決勝の見せ場へ進出した
ロブ・クロスとピーター・ライトが一方の準決勝組合せとなる。この両者はそれぞれコーリー・カドビー、レイモンド・スミスに勝利した。
この日最初の試合はオランダの伝説、バン・バーナベルトが素晴らしいスタイルで開始、161チェックアウトをインブルで決め対決のオープニングレッグを取った。
しかしアンダーソンがそこから5レッグを連取、一見試合の主導権を取りベスト4入り間近と思われた。
しかしこの5度のワールドチャンピオンにも秘策があり、ここから6レッグ連取を果たして7-5リードとした。
第14レッグは大事な分岐点となり、アンダーソンがレベルとする40を残して待つ間にバン・バーナベルトが20ダブルで111チェックアウトを決めてしまった。
このオランダ人は未経験のワールドシリーズイベント優勝を狙っており、6個の180得点などを見せ準決勝へ進出した。
「たぶんここからレイモンド・バン・バーナベルトの自然体のスローが見られ、どこまで僕が出来るかを確認して貰えるだろう。」
「後半の7レッグか8レッグで5個か6個の180得点を出したと思う。ちょっとスタート時にセットアップを苦労したけどもう大丈夫だ。」
「今凄く自信がありワールドマッチプレーチャンピオンに勝てたのは嬉しい。」と勝利後の51歳。
バン・バーナベルトはこの勝利で同郷の仲間、マイケル・バン・ガーウェンと準決勝で対決する。この世界No.1はカイル・アンダーソンに10-3とハンマーを振り下ろしていた。
バン・ガーウェンは140チェックアウト、136チェックアウトで試合に君臨した。
このオランダのエースは5-0と突っ走り、アンダーソンは沈黙したままだった。
このオーストラリア人もその差を2レッグまで縮めたが、その後バン・ガーウェンはダブルを打つ機会を与えず一気にベスト4への道を突進した。
「スタートが良かったし5-0リードとして既にダメージを与えた。彼は試合で何も特別なことが出来なかったし僕にとっては凄く気持ちのいい勝ち方だった。」と試合後の2度のワールドチャンピオン。
「今夜は彼は僕をプッシュしなかったからこの試合は余り参考にならない。明日レイモンドにはもっと対応する必要があるだろう。でも僕がベストなプレーをすれば夜にはトロフィを手に入れるだろう。」と強気のMVG.
ロブ・クロスはオーストラリアの衝撃、コーリー・カドビーを素晴らしい10-4で下し日曜最終日にも出場する。
このワールドチャンピオンは6個の180得点などでアベレージ101に達し、試合をほぼコントロールして準決勝への切符を手にした。
両者は休憩までキープを続けスコアはクロスの4-3となっていた。
その後、この第4シードの一方的な試合となり7レッグのうち6レッグを取って一気に試合を決めた。
「休憩は僕にとってとても大切なんだよ。アベレージが90前半と低かったのでムチを入れたのさ。」
「それからリズムを取り戻すと無駄なダーツをしなくなった。」とクロス。
「コーリーはとんでもない才能の持ち主で1インチの隙を見せると1マイルも持って行ってしまう。だから一度優勢に立ったら絶対に主導権を渡さないことだ。」
「今年中にこのタイトルの1つが欲しい。まだ強くなりつつあるし僕が最大のプレーが出来れば限りなく近づけると思う。」と世界No.3の結論。
ピーター・ライトはレイモンド・スミスを10-4で破りベスト4でクロスの対戦相手に名乗りをあげた。
スミスは前夜に同姓のマイケルを倒し衝撃を奪ったが、この夜は同様なフォームを見いだせなかった。
このオーストラリア人のスタートは良くオープニングレッグを107チェックアウトで取り第7レッグまではスコットランド人と拮抗、ここでライトが1つブレークを見せた。
その後メルボルンダーツマスターズチャンピオンは主導権を握り7レッグのうち6レッグを奪ってアベレージ101.91で勝利した。
「僕は試合への対応を変えたよ。疲れを心配させないもので単純に試合に出てダーツをプレーするだけだ。」
「オージーやニュージーランドプレーヤーがワールドチャンピオンを越えたとしても僕等は苦情を聞きたくない。だから目いっぱいのプレーをしてただ楽しむだけさ。」と実利的なライト。
「ロブ・クロスに対してはもっと堅いダーツをしなければいけない。でも僕はプッシュされればもっといいゲームが出来るだろう。」
「僕は持ってきたダーツセットの特徴が全部判ったのでもう変更する誘惑はない。全部判るまで何年も費やした。」と勝利後のライトは冗談を放った。
ブリスベンダーツマスターズは日曜にブリスベンコンベンション&エギジビションセンターで準決勝、決勝を行い完結する。
ブリスベンダーツマスターズはオーストラリアFoxスポーツからPDCの放送網で全世界へライブ放映されpdctv-HDでもストリーム放映される。