<ワールドシリーズ最終戦>ブリスベンダーツマスターズ最終日
全6戦とも異なる優勝者
https://www.pdc.tv/news/2018/…
2018年ブリスベンダーツマスターズ
ブリスベン、BCEC
<カッコ内はアベレージ>
8月12日(日)
<準決勝組合せ>
ロブ・クロス<95.79> 11-8 ピーター・ライト<101.04>
マイケル・バン・ガーウェン<96.81> 11-9 レイモンド・バン・バーナベルト<93.91>
フォーマット:ベストオブ21レッグズ
<決勝>
ロブ・クロス<103.81> 11-6 マイケル・バン・ガーウェン<98.41>
フォーマット:ベストオブ21レッグズ
ロブ・クロスがブリスベンダーツマスターズ決勝でマイケル・バン・ガーウェンを11-6で下し、2018年6回目のワールドシリーズイベントで6人目の優勝者となった。
ワールドチャンピオンは歴史的なワールドチャンピオンシップ準決勝の再現となる世界No.1と対戦、PDCツアーの決勝イベントに相応しいものとなった。
クロスのテレビ放映でのタイトル獲得は1月のアレキサンドラパレス以来となりワールドシリーズでは初めてだった。
決勝のオープニングレッグはまずクロスがキープの2本のダブルを外し、バン・ガーウェンのブレークから開始した。
続くレッグもこのオランダ人は114チェックアウトで2レッグリードに伸ばした。
クロスはここで素晴らしい130チェックアウトを含む4レッグを連取イニシアチブと取った。
バン・ガーウェンも美しい170チェックアウト、12ダーツでのブレークで行き詰まりを打開、更に130フィニッシュで6-4リードに戻した。
ややぐだぐだ感のレッグの後、このイングランド人に火が付きここから6個の180得点などで主導権を取った。
試合中盤からの7レッグはワールドチャンピオンの見応えのあるパーフォーマンスとなりバン・ガーウェンを圧倒、ブリスベンコンベンション&エギジビションセンターでのタイトル獲得となった。
クロスは自身のテレビ放映イベントで最高レベルとなるアベレージ106に達し、初めてのワールドシリーズ優勝で3週間の遠征の幕を閉じた。
「今週は素晴らしい週となった。ちょっとスタートがのろまだったけど、やるべきことは判ってたしチャンスをものに出来た。」とクロス。
「全てのものが一気に来たけどそうなることを信じていた。僕はまだ勉強の身だしまだ発展途上だ。また一つ今夜優勝したのはとても大きい。」
「ここ数日を勝てるのは特別だ。メンバーが濃すぎる。」とこの世界No.3。
「年後半に向けてこれはスタートダッシュで焦点は9月だし必ず結果を出す。」
クロスは試合後対戦相手への敬意を忘れなかった。
「彼は世界で一番のプレーヤーだ。みんな彼を追いかけている。僕はまだ初心者だしまだどんな点でも彼を追いかけている。」
マイケル・バン・ガーウェンはワルドシリーズで最も優勝経験の豊富なプレーヤーで、オークランドに続いて今年2度目の優勝を狙っていた。しかし決勝では精彩を欠き試合後失望感を語っていた。
「今夜は自分を責めるしかない。何度もリードするチャンスがありながら取れなかった。」
「ロブのようなプレーヤーを相手にあれはない。今夜はがっかりだけど素晴らしい旅行だった。支援してくれた皆に感謝したい。」
夕刻早々、バン・ガーウェンは同郷のレイモンド・バン・バーナベルトを11-9の接戦で征し決勝へ進出した。
この世界No.1は序盤、試合の主導権をとり6-4とリード、バン・バーナベルトも素晴らしい170チェックアウトで戦いにとどまった。
このオランダ人のマジックにも関わらずバン・ガーウェンは勝利をもぎ取り決勝へ進出。
一方、クロスはピーター・ライトを11-8で下し決勝へ進出した。
両エースの対決は12度目となりクロスはここ2連勝しており、今回も16ダブルを8本トライし7本決めるなど、ダブル率73%でスコットランド人をリードし続けた。
決勝もクロスとバン・ガーウェンの素晴らしい戦いで両者アベレージは100を超えたが、ブリスベンの夜はこの27歳のイングランド人のものとなった。
ワールドシリーズは11月にウィーンでファイナルズを開催、マイケル・バン・ガーウェンが4年連続優勝を狙う。