<メジャー>ヨーロピアンチャンピオンシップ第3日
展開はスタッツより激戦の面白さへ
https://www.pdc.tv/news/2018/…
Unibetヨーロピアンチャンピオンシップ
ドルトムント、ベストファーレンハレ
(カッコ内はPDC賞金ランキング)
(勝敗星取りは 昨年/今年)
10月27日(土)夕刻セッション
<二回戦結果>
ガーウィン・プライス(12)<95.19> 10-5 デーブ・チズナル(9)<94.82>
ダレン・ウェブスター(13)<91.84> 10-9 クリスト・レイズ(32)<91.74>
ジェームス・ウェード(10)<94.4> 10-5 リッキー・エバンス(49)<91.77>
マックス・ホップ(35)<92.59> 10-7 ジェームス・ウィルソン(26)<90.83>
10月28日(日)午後セッション
<準々決勝組合せ>
スティーブ・ウェスト(25) vs サイモン・ウィットロック(7)
(●/●)
ジョー・カレン(15) vs ロブ・クロス(3)
(●/●)
ダレン・ウェブスター(13) vs マックス・ホップ(35)
(-/●●)
ジェームス・ウェード(10) vs ガーウィン・プライス(12)
(〇●/〇)
10月28日(日)夕刻セッション
<準決勝組合せ>
ウェスト/ウィットロック vs カレン/クロス
ウェブスター/ホップ vs ウェード/・プライス
<決勝>
フォーマット:
一回戦=ベストオブ11レッグズ
二回戦、準々決勝=ベストオブ19レッグズ
準決勝、決勝=ベストオブ21レッグズ
賞金:
優勝=100,000ポンド
準優勝=40,000ポンド
ベスト4=20,000ポンド
ベスト8=15,000ポンド
ベスト16=10,000ポンド
一回戦敗退=5,000ポンド
9ダーツ=15,000ポンド
マックス・ホップがジェームス・ウィルソンに記念すべき10-7で勝利しUnibetヨーロピアンチャンピオンシップ準々決勝進出という歴史を作った。ダレン・ウェブスター、ガーウィン・プライス、ジェームス・ウェードも土曜、二回戦を制覇した。
元ワールドユースチャンピオンのホップはテレビ放映PDCシングルスイベントでの初めてのドイツ人プレーヤーとなり、この勝利でドルトムントの7,000人を超える観客を喜ばせた。
激戦はウィルソンが120チェックアウトなどをみせながら第12レッグまで分け合ったがウィルソンが7-6とし緊張感が高まった。
しかしドイツのエースは素晴らしい10ダーツでレベルへ戻し、ウィルソンがブレークとなるダブルを外すと8-7リードとした。ここでホップは驚愕の156チェックアウトを繰り出し最後は16ダブルをあがって勝利を決めた。
「結果このステップも越えられほっとした。」とっホップ、彼はベスト8進出だ。
「本当に緊張した。ドイツ人ファン全部が僕を応援してくれたしこの観客は大きなボーナスだ。でも僕自身ももっといいプレーをしたい。」
「僕の思うようなプレーは出来ていなかったけどいいところもあった。10ダーツや156フィニッシュだ。156チェックアウトで切り替わり試合に前向きになった。最終日も頑張ろう。」
「リラックスしてプレーしたい。僕はできると思う。」
ホップは次に日曜午後セッションの準々決勝でウェブスターと対戦する。ウェブスターはクリスト・レイズとの大接戦で最終レッグ156チェックアウトという忘れられない勝利をあげていた。
ウェブスターは4-3から7-3リードとこのイベント初めてとなる準々決勝進出へ順調にすすむものと思われた。
しかしレイズは序盤の104チェックアウトの好調さを続け、ここで10ダーツから5レッグを連取一気に8-7リードとし、さらに9-8ダウンかから145チェックアウトで反撃、試合は最終レッグへなだれ込んだ。
ウェブスターは最終レッグをコンビネーションでの素晴らしい156チェックアウトで飾り日曜の最終ステージ進出を決めた。
「嬉しいよ。」とウェブスター。「一つでもミスすると突っ込まれる、クリストがそうだった。」
「早々に勝ち逃げすべきだった。僕がいくつかミスしたら彼が反撃してきたので僕は自制し続けた。」
「彼が145チェックアウトしたので普通なら僕はパニックになるところだが、このプレッシャーの中でも同じようなことが出来ると思っていた。これが2,3年前の僕と今の僕の違いだ。」
「僕はもっと出来る。まだ勉強中だしもっとやりたければ出来ることをなんでもやることさ。」
ジェームス・ウェードはリッキー・エバンスに強すぎるところを見せ10-5で勝利、ほぼ4年ぶりとなるテレビ放映での優勝を目指し続けている。
エバンスがオープニングレッグをブレークすると、ウェードは14ダーツ4個を含む7レッグを連取し試合の主導権を握った。
エバンスは106チェックアウトで2レッグを連取しさらに8-5としたがウェードは130チェックアウト、121チェックアウトでの連続12ダーツという素晴らしいダーツで勝利をものにした。
「いいプレーができたし進出するのに相応しかった。懸命に練習してるからね。」と新たに父親となったウェード。彼は次にプライスと対戦する。
「次の試合を楽しみにしている。ガーウィンは派手でエンターテイナーだけど僕はじっくり自分の試合に集中するよ。」
「長男が産まれてから僕はそんなに悩まなくなったしダーツに集中できてる。ゆっくりだけど僕はダーツを楽しめるようになってきた。」
ウェードの準々決勝相手はガーウィン・プライスだ。彼はデーブ・チズナルを10-5で下し初めてのヨーロピアンチャンピオンシップ準々決勝となる。
オープニングレッグを180得点でスタートしてブレークすると、プライスは序盤にそのアドバンテージを維持、4-3から90フィニッシュ、72フィニッシュ、126チェックアウトなどで8-3リードと差を拡げた。
チズナルも5-8と反撃したが、プライスは70フィニッシュで勝利まであと1レッグとし、最後は86フィニッシュでベスト8入りを決めた。
プライスは今年ワールドマッチプレー、ワールドグランプリともベスト8入りしており、今月初旬ダブリンからの帰路にスーツケースを失ってから新しいダーツセットを使うことに気を使っている。
しかし彼はカイル・アンダーソンに初戦で勝ち二回戦も堅実に勝利して日曜には初めてとなるテレビ放映タイトルを獲得したいと望んでいる。
「ちょっと心配している。このダーツがどう飛ぶかまだ判らないんだ。」とプライス。「得点が良くないけどダブルがいいんだ。」
「きょうは再びダーツを変えてみた、得点があまり良くなかったからね。180得点から始まったのは良かったしあそこからつなげていった。」
「今日はよりリズム中心にプレーした。よりスムーズだったし今日のプレーは満足だ。でもこれをもっと発展させ明日はもっと改善したい。」
「2017年にはUKオープン決勝へも行ったことがあるし、今回はもう一段階上へ行ければと思う。まだ判らないけど優勝のためにはもっといいプレーをしなければいけない。」
日曜午後セッションの準々決勝ではワールドチャンピオンで昨年の準優勝者のロブ・クロスがジョー・カレンと、2012年ヨーロピアンチャンピオンシップ優勝のサイモン・ウィットロックがスティーブ・ウェストと対戦する。
この400,000ポンドのトーナメントは日曜夕刻セッションで準決勝、決勝が行われ完結する。
英国とアイルランドではITV4で、全世界へのPDC放送網を通じてライブ放映される。