<メジャー>プレーヤーズチャンピオンシップ、ファイナルズ第1日
進化のホワイト、ラタイスキー、バンティング、劣化のクロス、ライト
https://www.pdc.tv/news/2018/…
クリストフ・ラタイスキーが金曜、マインヘッドでのLadbrokesプレーヤーズチャンピオンシップ、ファイナルズのオープニング日に奇跡的な反撃を見せてガーウィン・プライスを打ち砕いた。
この460,000ポンドのイベントのスタートは一回戦32戦がサマーセット州、バトリンズマインヘッドリゾートで行われ、新グランドスラムチャンピオンのガーウィン・プライスが序盤2レッグで121チェックアウト、113チェックアウトで素晴らしいスタートを切り2週連続のテレビ放映タイトルへ向け発進、1本もダブルを外さず4-0リードとした。
彼はさらに5-1リードとしたが、ラタイスキーもここからプライスにマッチとなるダブルを打たせず、13ダーツ、11ダーツ、14ダーツ、12ダーツ、13ダーツで5レッグを連取、このポーランドNo.1が記念すべき勝利をあげた。
「凄い事をやってしまった。僕の最大の勝利だと思う。」とラタイスキー。彼はプレーヤーズチャンピオンシップ、ファイナルズのデビュー戦だった。彼は10月に2連続でプレーヤーズチャンピオンシップを優勝している。
「1-5ダウンからの勝利は初めてではないしあの時もう終わりとは思わなかった。」
「スタートの時悪くはなかったけどガーウィンが完璧だった。最後の2,3レッグは僕が完璧だった。信じられない。」
ラタイスキーは土曜午後の二回戦でエイドリアン・ルイスと当たる。この2度の準優勝者はアダム・ハントをメインステージで6-2で下していた。
現チャンピオン、マイケル・バン・ガーウェンはアベレージ103でマシュー・エドガーを容易に退けた。彼は10ダーツや10本のダブルトライの6本を決め、4年連続のプレーヤーズチャンピオンシップ、ファイナルズの栄冠に向け発進した。
バン・ガーウェンは次にキーガン・ブラウンと対戦する。ブラウンはベニト・バン・デ・パスに6-3で勝利。バン・ガーウェンは、「このトーナメントに再び優勝できたらいいな。今夜よりもっといいプレーをしなくちゃね。」
「まだまだ余力があるしキーガンとはきっといい試合になるだろう。彼はここ最近凄くいいプレーをしてるし、僕も初戦よりもっとシャープになるだろう。」とバン・ガーウェン。
ワールドチャンピオンのロブ・クロスはスペインのクリスト・レイズに倒された。レイズは素晴らしいフォームで、クロスの5本のダブルミスにうまくつけ込み勝利した。
2014年チャンピオンのギャリー・アンダーソンに全く不安がなく、グランドスラムオブダーツ決勝での敗退から勝利街道へ戻ってきた。彼はアベレージ108に達しアラン・タバーンを6-2で下していた。
オープニング日の最高の出来はトップシードのイアン・ホワイトで、衝撃的なアベレージ111.12を達成、ダブルも9本のうち6本を決め、プレーヤーズチャンピオンシップ、ファイナルズ歴代2位の記録でスコット・テーラーを掃き出した。
同様にプレミアリーグとワールドシリーズ、ファイナルズ準優勝のマイケル・スミスも強烈なパーフォーマンスを見せ、この日唯一となるホワイトウォッシュでビンセント・バン・デ・ブートを下した。
この日一番の好試合はステファン・バンティングがリチャード・ノースを6-5で退けた劇的な試合で、彼は8個の180得点、164チェックアウトなど4個の100越えのチェックアウトを繰り出した。
「偉大なプレーヤーを相手にこの勝利は嬉しい。僕の人生の中で、より進化したプレーができていると感じている。」とバンティング。
「今第2段階の人生を楽しんでいる。僕の最高の経歴がすぐ目の前に来ていると信じている。今週末はもっともっと勝ちたい。」
自然愛好派に人気の高いスティーブ・ビートンも11レッグまでの接戦でオープニング日最終戦で屋根を高くし、元準優勝のキム・ハイブレクトを下した。
ドイツNo.1のマックス・ホップは1-3ダウンからスティーブ・ウェストを6-4で下した。一方、同じドイツのガブリエル・クレメンズもアンドリュー・ギルディングに6-3で勝利、二回戦進出を決めた。しかし残念ながらホップのワールドカップのパートナー、マーティン・シンドラーはナーザン・アスピナルに敗退した。
シンドラーは日曜のPDC Unicornワールドユースチャンピオンシップ決勝でディミトリ・バン・デン・バーグと対戦するが、この若いベルギー人もワールドグランプリベスト8のジェームス・ウィルソンに6-2で敗退、序盤の撤退となった。
サイモン・ウィットロックはオーストラリア人同士の試合となりカイル・アンダーソンに6-4で勝利、アンダーソンは1-5ダウンから反撃を見せ3レッグを連取したが、この元ヨーロピアンチャンピオンは勝利を締めくくった。一方、世界No.2のピーター・ライトはスペインのトニー・アルシナスに順当勝ちした。
ダリル・ガーニーは2009年準優勝のロバート・ソーントンと対戦、1-2ダウンから続く6レッグのうち5レッグを取って6-3の勝利、ソーントンの復活の希望を終わらせた。ジェームス・ウェードはロス・スミスに6-4で勝利、この秋3度目のテレビ放映トーナメントでの優勝を目指した。
デーブ・チズナルは2016年の準優勝者だが、6個の180得点などからアベレージ97で2-3ダウンを反撃しジェイミー・ルイスに6-4で勝利した。一方、昨年準優勝のジョニー・クレイトンは同郷のマーク・ウェブスターに6-3で強いところを見せた。
ジェフリー・デ・ズワーンはオランダ人同士の対戦となり、イェル・クラーセンに6-4で勝利、ヨーロピアンチャンピオンシップベスト4のジョー・カレンはプレッシャーのかかる最終レッグで110チェックアウト、ジョン・ヘンダーソンとの緊張した戦いを制した。元ベスト4のダレン・ウェブスターはオランダの若手、ジェフリー・デ・グラーフに6-3と順当勝ちした。
ステファン・バートン、ダニー・ノッパート、ラトビアのメーダーズ・ラズマは夢のデビュー戦を果たし、それぞれジャーメイン・ワッティメナ、ジョン・ロドリゲス、ミッキー・マンセルに勝利した。
北アイルランドのブレンダン・ドランはマイケル・バーナードに6-4で勝利、アイルランドワールドカップ代表のスティーブ・レノンは素晴らしいディスプレーでライアン・ジョイスに6-2で勝利、クリス・ドービーはロン・ミューレンカンプの反撃を食いとどめ、6-3で勝利した。
元プレーヤーズチャンピオンシップ、ファイナルズ準優勝のマービン・キングはサイモン・スティーブンソンに6-4で辛勝、ライアン・サールは4レッグ連取でジョシュ・ペインを6-2で退け、リッキー・エバンスはイアン・デッカーを6-3で下してプレーヤーズチャンピオンシップ、ファイナルズ初勝利となった。
第2日目も2ステージに分かれ、午後セッションで二回戦が、夕刻セッションは三回戦が行われる。日曜にはメインステージのみとなる。
Ladbrokesプレーヤーズチャンピオンシップ、ファイナルズのテレビ放映はメインステージを撮影、pdctv-HDでは両ステージが閲覧できる。
2018年プレーヤーズチャンピオンシップ、ファイナルズ
バトリンズ、マインヘッドリゾート
(カッコ内はPDC賞金ランキング)
(勝敗表は 2017年/2018年)
11月23日(金)午後セッション
<一回戦結果>ベスト64
(メインステージ)
ジェフリー・デ・ズワーン(48)<94.72> 6-4 イェル・クラーセン(22)<84.72>
マックス・ホップ(32)<98.44> 6-4 スティーブ・ウェスト(23)<94.21>
キーガン・ブラウン(40)<89.25> 6-3 ベニト・バン・デ・パス(30)<79.69>
エイドリアン・ルイス(16)<95.47> 6-2 アダム・ハント(105)<83.85>
サイモン・ウィットロック(8)<92.55> 6-4 カイル・アンダーソン(27)<91.37>
ダリル・ガーニー(5)<85.82> 6-3 ロバート・ソーントン(33)<82.7>
ジェームス・ウェード(9)<94.52> 6-4 ロス・スミス(91)<89.74>
(第2ステージ)
ブレンダン・ドラン(45)<92.12> 6-4 マイケル・バーナード(83)<93.42>
ライアン・サール(63)<93.23> 6-2 ジョシュ・ペイン(49)<89.67>
ナーザン・アスピナル(79)<96.93> 6-1 マーティン・シンドラー(46)<85.31>
ガブリエル・クレメンズ(72)<91.62> 6-3 アンドリュー・ギルディング(59)<81.02>
スティーブ・レノン(39)<97.11> 6-2 ライアン・ジョイス(76)<91.08>
マービン・キング(20)<78.2> 6-4 サイモン・スティーブンソン(87)<77.31>
ステファン・バンティング(19)<94.08> 6-5 リチャード・ノース(37)<88.3>
メーダーズ・ラズマ(80)<89.23> 6-4 ミッキー・マンセル(65)<88.35>
デーブ・チズナル(11)<97.33> 6-4 ジェイミー・ルイス(28)<93.94>
11月23日(金)夕刻セッション
<一回戦結果>ベスト64
(メインステージ)
イアン・ホワイト(12)<111.12> 6-2 スコット・テーラー(86)<92.91>
ギャリー・アンダーソン(4)<107.95> 6-2 アラン・タバーン(90)<82.99>
クリスト・レイズ(31)<96.98> 6-1 ロブ・クロス(3)<96.98>
クリストフ・ラタイスキー(54)<105.38> 6-5 ガーウィン・プライス(6)<105.79>
ピーター・ライト(2)<89.7> 6-2 トニー・アルシナス(54)<86.72>
マイケル・バン・ガーウェン(1)<102.78> 6-1 マシュー・エドガー(88)<90.44>
マイケル・スミス(10)<98.02> 6-0 ビンセント・バン・デ・ブート(36)<84.28>
(第2ステージ)
ステファン・バートン(94)<95.65> 6-5 ジャーメイン・ワッティメナ(29)<88.05>
ジョー・カレン(14)<93.87> 6-5 ジョン・ヘンダーソン(24)<97.78>
ジョニー・クレイトン(17)<95.24> 6-3 マーク・ウェブスター(41)<93.09>
リッキー・エバンス(44)<88> 6-3 イアン・デッカー(43)<81.35>
ジェームス・ウィルソン(26)<94.05> 6-2 ディミトリ・バン・デン・バーグ(35)<93.31>
ダニー・ノッパート(57)<93.39> 6-3 ジョン・ロドリゲス(67)<83.61>
クリス・ドービー(38)<93.98> 6-3 ロン・ミューレンカンプ(47)<90.18>
ダレン・ウェブスター(13)<90.49> 6-3 ジェフリー・デ・グラーフ(59)<85.91>
スティーブ・ビートン(21)<91.7> 6-5 キム・ハイブレクト(18)<91.85>
11月24日(土)午後セッション
<二回戦組合せ>ベスト32
(メインステージ)
ダリル・ガーニー(5) vs ライアン・サール(63)
(●/〇)
ジェームス・ウェード(9) vs ナーザン・アスピナル(79)
(〇●/●〇)
デーブ・チズナル(11) vs クリス・ドービー(38)
(〇〇/〇●〇)
クリスト・レイズ(31) vs スティーブ・レノン(39)
(〇/ー)
ギャリー・アンダーソン(4) vs サイモン・ウィットロック(8)
(●●〇〇/〇●)
マイケル・バン・ガーウェン(1) vs キーガン・ブラウン(40)
(〇/〇)
ピーター・ライト(2) vs マックス・ホップ(32)
(-/●〇)
(第2ステージ)
ステファン・バンティング(19) vs メーダーズ・ラズマ(80)
(〇/〇)
ジェームス・ウィルソン(26) vs ガブリエル・クレメンズ(72)
(-/〇)
ジェフリー・デ・ズワーン(48) vs リッキー・エバンス(44)
(-/ー)
ステファン・バートン(94) vs ダレン・ウェブスター(13)
(-/ー)
イアン・ホワイト(12) vs ブレンダン・ドラン(45)
(〇●/〇)
ダニー・ノッパート(57) vs マービン・キング(20)
(-/ー)
マイケル・スミス(10) vs ジョニー・クレイトン(17)
(〇〇/〇)
スティーブ・ビートン(21) vs ジョー・カレン(14)
(●/〇●)
エイドリアン・ルイス(16) vs クリストフ・ラタイスキー(54)
(ー/●●)
11月24日(土)夕刻セッション
<三回戦組合せ>ベスト16
ホワイト/ドラン vs ガーニー/サール
ウェード/アスピナル vs チズナル/ドービー
ルイス/ラタイスキー vs ノッパート/キング
ライト/ホップ vs バンティング/ラズマ
アンダーソン/ウィットロック vs ビートン/カレン
スミス/クレイトン vs デ・ズワーン/エバンス
レイズ/レノン vs ウィルソン/クレメンズ
バン・ガーウェン/ブラウン vs バートン/ウェブスター
11月25日(日)午後セッション
<準々決勝>
11月25日(日)夕刻セッション
<準決勝>
<ワールドユースチャンピオンシップ決勝組合せ>
マーティン・シンドラー vs ディミトリ・バン・デン・バーグ
:ベストオブ11レッグズ
<決勝>
賞金:
優勝=100,000ポンド
準優勝=40,000ポンド
ベスト4=23,000ポンド
ベスト8=12,500ポンド
二回戦敗退=8,000ポンド
ベスト32敗退=5,000ポンド
一回戦敗退=2,500ポンド
9ダーツ達成=5,000ポンド
フォーマット:
一回戦=ベストオブ11レッグズ
二回戦=ベストオブ11レッグズ
三回戦=ベストオブ19レッグズ
準々決勝=ベストオブ19レッグズ
準決勝=ベストオブ21レッグズ
決勝=ベストオブ21レッグズ