<メジャー>ワールドチャンピオンシップ第9日(二回戦)
殆ど大反撃、大逆転の一日
https://www.pdc.tv/news/2018/…
William Hillワールドチャンピオンシップ
ロンドン、アレキサンドラパレス
(カッコ内はPDC賞金ランキング)
12月21日(金)午後セッション、ロンドン時間12:30
(日本時間21日21:30)
<二回戦結果>
ベニト・バン・デ・パス(30)<86.62> 3-2 ジム・ロング<85.71>(CDCカナダ)
ジョン・ヘンダーソン(23)<95.17> 3-2 ガブリエル・クレメンズ(66)<93.89>
スティーブ・ウェスト(22)<89.49> 3-1 リチャード・ノース(39)<95.96>
カイル・アンダーソン(27)<96.41> 3-1 ノエル・マリクデム<92.93>(PDCアジア)
12月21日(金)夕刻セッション、ロンドン時間19:00
(日本時間22日04:00)
<二回戦結果>
デボン・ピーターセン(70)<94.68> 3-2 イアン・ホワイト(11)<98.66>
キーガン・ブラウン(40)<82.55> 3-1 イェル・クラーセン(24)<79.24>
ナーザン・アスピナル(73)<92.28> 3-2 ガーウィン・プライス(6)<89.08>
ディミトリ・バン・デン・バーグ(35)<104.45> 3-1 ジョニー・クレイトン(15)<92.68>
12月22日(土)午後セッション、ロンドン時間12:30
(日本時間21日21:30)
<三回戦組合せ>
ライアン・ジョイス(74) vs アラン・ノリス(25)
デーブ・チズナル(12) vs キム・ハイブレクト(21)
ダリル・ガーニー(5) vs ジェイミー・ルイス(28)
12月22日(土)夕刻セッション、ロンドン時間19:00
(日本時間22日04:00)
<三回戦組合せ>
ライアン・サール(61) vs ウィリアム・オコーナー(50)
ギャリー・アンダーソン(4) vs ジャーメイン・ワッティメナ(29)
マイケル・バン・ガーウェン(1) vs マックス・ホップ(32)
フォーマット:
一回戦=ベストオブ5セット(3セット先取)
二回戦=ベストオブ5セット(3セット先取)
三回戦=ベストオブ7セット(4セット先取)
四回戦=ベストオブ7セット(4セット先取)
準々決勝=ベストオブ9セット(5セット先取)
準決勝=ベストオブ11セット(6セット先取)
決勝=ベストオブ13セット(7セット先取)
※二回戦以降はタイブレーク適用、最終レッグは2レッグ差とする。
最終レッグの第11レッグはサドンデス。
賞金:
優勝=500,000ポンド(7,250万円)
準優勝=200,000ポンド(2,900万円)
ベスト4=100,000ポンド(1,450万円)
ベスト8=50,000ポンド(725万円)
四回戦敗退=35,000ポンド(507万円)
三回戦敗退=25,000ポンド(362万円)
二回戦敗退=15,000ポンド(217万円)
一回戦敗退=7,500ポンド(108万円)
2018/19William Hillワールドダーツチャンピオンシップの信じられない大逆転が起きたこの日、ナーザン・アスピナルがガーウィン・プライスをひっくり返し、デボン・ピーターセンがイアン・ホワイトを破った。
この250万ポンドイベントの第9日は二回戦の残り8試合がアレキサンドラパレスで行われ、グランドスラムオブダーツチャンピオンのプライスが元ワールドユースチャンピオンのアスピナルに2-0リードを譲り渡してしまった。
序盤から2セットとも最終レッグまで戦われ、プライスが両方とも3-2で奪いセットカウントを2-0リードとした。
第3セットも最終第5レッグまで行き、プライスがマッチとなるインブルをトライするもミス、今年プロツアーイベントで優勝しているアスピナルが最後の1本で16ダブルをあがりまず1セットを返した。
自信の出て来たアスピナルは第4セットを140チェックアウトなどで3-1で取り、最終第5セットではレッグカウント1-0とこの試合初めてリードし、続けて2レッグ連取してトーナメント史に残る勝利をたぐり寄せた。
「この勝利は僕と僕の家族にとって滅茶苦茶大きい。でもまだ終わったわけではない。」とアスピナル。次の三回戦はカイル・アンダーソンと対戦する。
「僕が出来るレベルは判っているし、ベストなプレーが出来れば勝てると思っている。0-2ダウンとなった時もまだ勝つチャンスは残っているし絶対諦めないと思った。」
「今年からフルタイムで出場するようになり、自分自身にも家族にもとてもリスクだった。でもプロツアーで優勝したことや今夜のこの勝利で助かったし、これ以上の幸せはない。」
アンダーソンは高レベルの戦いでノエル・マリクデムからの厳しい挑戦を受けたが、強いパーフォーマンスで乗り切り、このフィリピンからの通過者を3-1で退けた。
序盤から2セットとも最終レッグまで戦われ、第1セットは元オークランドダーツマスターのアンダーソンが奪い、第2セットはマリクデムが4つの140得点から奪って1-1となった。
第3セットは、マリクデムがリードできたはずのダブルを4本外しアンダーソンがその隙に10ダブルをあがり、第4セットではペースがあがり3-0で勝利した。
ピーターセンはセットカウント0-2ダウンから衝撃的な大反撃でタイブレークの上、第11シードのホワイトを破った。
ホワイトは2018年に3個のPDCタイトルを取っており、序盤から2セットをたった1レッグしか落とさずアベレージも110に達し断トツなスタートを切った。
しかし南アフリカからの予選通過者で6度目のワールドチャンピオンシップ出場のピーターセンに劇的変化が訪れ、第3セット、第4セットで5個の180得点からそれぞれレッグカウント3-1で取り、試合は最終第5セットへもつれ込んだ。
両者互いにブレークの後両者キープしタイブレークへ、ピーターセンが大事なブレークを果たし4-3とリード、最後は10ダブルをあがって勝利をもぎ取った。
「僕の生涯で一番大きな勝利だ、これ以上の幸せはない。」とピーターセン。彼は三回戦でスティーブ・ウェストと対戦する。
「アリパリのステージでぷれーするのが大好きだ。とんでもなく素晴らしい見せ場で、僕のベストプレーと僕をみんなに紹介する絶好の機会だ。」
「ここ18か月はスロースタイルを改造してきた、だからツアーでは余り成績を残せなかった。でもようやく僕のベストゲームが出だしとても嬉しい。」
素晴らしいフィニッシュの違いでウェストがリチャード・ノースに3-1勝利した。
ディミトリ・バン・デン・バーグがトーナメントアベレージ104.45を記録、ジョニー・クレイトンを素晴らしい3-1で退けた。
昨年ベスト8入りしたバン・デン・バーグは素晴らしいスタートを切り、オープニングセットを全て13ダーツの3-0で取ると、クレイトンは第2セットで3つの180得点から3-1で奪い返し試合はレベルとなった。
バン・デン・バーグは第3セットを3-1で取り、第4セットはレッグカウント0-2ダウンから反撃、108チェックアウトを手始めに3レッグ連取で勝利を決め三回戦のルーク・ハンフリーズとの戦いへ進んだ。
「今日の僕の出来栄えは凄く嬉しい。しかしこれは僕がワールドチャンピオンになるには絶対必要なプレーだ。」と2年連続のワールドユースチャンピオン、バン・デン・バーグ。
「一回戦では余り感触が良くなかったけど、その後パパと練習ボードに多くの時間を費やした。それがこのパーフォーマンスを生み出す完璧な準備となった。」
この日のオープニング試合ではベニト・バン・デ・パスがジム・ロングからのマッチとなるダーツミスを生き残り劇的なタイブレークの末3-2で勝利した。
5年連続のワールドチャンピオン出場となったバン・デ・パスは2レッグを落としただけで序盤から2セットを取ると、カナダの予選通過者、ロングが反撃で2セットを奪い返し試合は最終セットへ突入した。
最終第5セットは2-2で両者を分けるものはなく、ロングが3-2となるはずのマッチとなる20ダブルをミスし試合はタイブレークへ入った。
バン・デ・パスは反撃し最後は素晴らしい150チェックアウトで3レッグを連取し勝利を決めた。彼は次にスペインのトニー・アルシナスと対戦する。
ジョン・ヘンダーソンはガブリエル・クレメンズとの高レベルの5セットに及ぶ試合を勝利、マイケル・スミスとの三回戦へ進んだ。一方、元ワールドユースチャンピオン、キーガン・ブラウンは1セットダウンから元ベスト4のイェル・クラーセンに3-1で勝利し、三回戦は昨年の一回戦の再現となるジェームス・ウェードと対戦する。