<メジャー>UKオープン最終日 (準々決勝~)
UKオープンはいつも春の嵐、大穴が潜んでいる
https://www.pdc.tv/news/2019/…
2019年Ladbrokes UKオープン
バトリンズ、マインヘッドリゾート
3月3日(日)午後セッション(英国12:45、日本21:45)
<準々決勝結果>
ロブ・クロス(2)<95.03> 10-7 ジョシュ・ペイン(54)<97.34>
マイケル・スミス(6)<100.97> 10-1 スティーブ・ビートン(22)<93.15>
ガーウィン・プライス(7)<100.21> 10-5 サイモン・スティーブンソン(68)<93.69>
ナーザン・アスピナル(33)<96.33> 10-6 ロス・スミス(66)<91.98>
3月3日(土)夕刻セッション(英国19:00、日本04:00)
<準決勝結果>
ナーザン・アスピナル(33)<95.37> 11-9 ガーウィン・プライス(7)<94.31>
ロブ・クロス(2)<94.23> 11-7 マイケル・スミス(6)<95.51>
<決勝結果>
ナーザン・アスピナル(33)<87.75> 11-5 ロブ・クロス(2)<84.67>
フォーマット:
一回戦~三回戦=ベストオブ11レッグズ(6先)
四回戦~準々決勝=ベストオブ19レッグズ(10先)
準決勝、決勝=ベストオブ21レッグズ(11先)
賞金:
優勝=100,000ポンド
準優勝=40,000ポンド
ベスト4=20,000ポンド
ベスト8=12,500ポンド
ベスト16=7,500ポンド
ベスト32=4,000ポンド
ベスト64=2,000ポンド
ベスト96=1,000ポンド
合計450,000ポンド
優勝でのブックメーカー配当(初回発表):
ナーザン・アスピナル=125倍
ナーザン・アスピナルが日曜のバトリンズ、マインヘッドリーゾトで行われた2019年Ladbrokes UKオープン決勝の最終レッグを衝撃的な170チェックアウト、11-5で勝利してテレビ放映トーナメントの初タイトルを獲得した。
PDC賞金ランキング33位のアスピナルは衝撃的なパーフォーマンスの連続で嵐のようにUKオープンを凌駕し、自身初のテレビ放映決勝を大きな成功で完了した。
記録破りのアスピナルは2012年以来、トップ32位以下でテレビ放映のランキングイベントを優勝した初めてのプレーヤーとなり、さらにテレビ放映タイトルを170チェックアウトで優勝したPDCの歴史上2人目のプレーヤーとなった。
この27歳は2018年Qスクールでツアーカードを獲得しなければならなかった。しかし6か月前の9月に初めてPDCプロツアータイトルを獲得し、自身の人生が変化しだした。
アスピナルは12月にワールドチャンピオンシップでベスト4入りし100,000ポンドを手にし、このストックポートのプレーヤーははここマインヘッドでも100,000ポンドの優勝賞金を付け加えた。
この日は準々決勝でロス・スミスに10-6で勝利し、アスピナルは続いて絶好調のガーウィン・プライスを11-9で退け最期はクロスをやっつけて、ツアーカード獲得後最速でランキング16位入りした。
「ここまで来るのに滅茶苦茶練習した、このタイトル獲得は本当に驚きで夢のような感覚だ。」と感情をあらわにしたアスピナル。
「2014年に僕とおじいちゃんはこの観客の中で見てて、僕はおじいちゃんに僕もここのプレーヤー位できるよと言っていた。今僕がこのステージでこのトロフィを掲げている。現実じゃないみたいだ。」
「僕は家族に感謝しかない。僕はいつも留守にしてるしこの優勝は家族に捧げる。その家族をも支えてくれた全部の人に感謝申し上げたい。」
「今のダーツ界の技術レベルは滅茶苦茶高い。今日は決勝の二人にとってもの凄く長い一日だったし、ロブも僕も決勝では普段の実力を全く発揮できなかった。でも僕は優勝できてとても嬉しい。」
決勝はクロスの強さでスタート、彼はオープニング2レッグでそれぞれ180得点を見せた。しかしアスピナルも堅実さを増し77フィニッシュでブレークするなど3-2リードとした。
自信を深め、アスピナルは66フィニッシュで二度目のブレーク、3レッグリードの5-2とした。しかし続いて4本のダブルミスに乗じ、クロスが4ダブルをあがり直ぐさまブレークバックした。
続いてはクロスが悔しがる順番で第10レッグでレベルへ戻すチャンスをミス、アスピナルが再び2レッグリードの6-4とした。
アスピナルは3度目のブレークとなる残り50を2本であがり8-5へ、続いてクロスの5ダブルを狙ったショットがシングル12に入りバースト、アスピナルは10ダブルをしっかり入れて勝利まであと2レッグと迫った。
クロスは今回は20ダブルで再びダブルをミス、アスピナルがこの隙に20ダブルを決めて再びブレークして勝利まであと1レッグとした。
アスピナルはスカイラインアリーナで信じられない場面を光らせ、170チェックアウトで歴史に残る優勝を締めくくった。このストックポートのプレーヤーは屋根を高くする自慢のチェックアウトの直後、家族と喜びを分かち合うためにすぐさま家族のもとへと降り立った。
「正直、ナーザンは凄くいいプレーをしていた。僕には何も残っていなかったそれがとても恥ずかしいことだ。」とクロス。彼は一昨年のワールドチャンピオンに輝いて以来のテレビ放映決勝だった。
「このトーナメントは2016年に僕が大きく躍進を開始したトーナメントで、こんな素晴らしい観客の前で再びプレー出来てどれほど嬉しいことか。」
「残念なことに決勝ではちょっと及ばなかったけどナーザンから何も奪っていないし、彼は純粋にずっと一流のプレーを続けていた。」
マイケル・スミスは週末を通してずっと足の痛みに耐えながらマインヘッドでベスト4入りした。準々決勝では力でスティーブ・ビートンを10-1とねじ伏せたが準決勝でクロスに11-7で敗れ去った。
絶好調のガーウィン・プライスの不敗街道は20試合でアスピナルに阻止されたが、このウェールズ人は午後セッションではプリマスのサイモン・スティーブンソンに10-5で勝利していた。
ジョシュ・ペインとロス・スミスもマインヘッドで印象に残る週末となりベスト8入り、両者とも初めてのテレビ放映準々決勝進出だった、。
アスピナルは3月14日(木)、ノッティンガムでのUnibetプレミアリーグに代替要員で出場、マイケル・スミスと対戦する。クロスなど通常のプレミアリーグのスターは3月7日(木)にアバディーンでリーグを再開する。