ルーク・ハンフリーズ、パニック障害を公表
ワールドチャンピオン後、パニック症候群を発症
https://www.pdc.tv/news/2019/…
ルーク・ハンフリーズが恐怖心と戦い中であると公表、将来ダーツを継続するかどうかを検討中だとした。
ハンフリーズは最近メディア向けに自身が度重なるパニック障害に悩まされていると伝え、ダーツスポーツを継続できない可能性があるとしてしばらく活動を休止することとなった。
このバークシャー出身の若手は今週短い休暇から帰り、状況を踏まえてどのような経緯かを説明した。
「すべての発端は2017年12月に僕がワールドチャンピオンシップへデビューする一か月前あたりから始まった。」とハンフリーズ。このアレキサンドラパレスでのトーナメントを皮切りに彼はテレビデビューしている。
「僕は激しい動悸により悪寒をし、その時以来これに恐怖を感じてきている。」
「この状況はずっと続いており、胸に嫌悪の違和感を感じながら起きた状況を悲観的に考えるたびに精神的にも弱ってきた。」
「これに関する出来事はどんどん悪くなる一方で問題はダーツに関するのみならず一般生活にも支障をきたすようになってきた。」
「この問題は僕のダーツに全く影響していなかったしダーツをやっている時は逆により良かったものの、最近ではダーツを含め全ての生活に影響が出てきている。」
動悸は試合終盤に特に起こり易く、僕が先行していた幾つかの試合でも負けてしまった。」
「これを感じ出すと僕は集中が出来ずただプレーを中止し逃げ出したくなる。でも最後までやり切らなければいけない。」
「これは発症して何とかしようとするのは大変なことだけど、時々は全部試合を完了できるしいいアベレージも出せた。僕にとってあの状況では出来すぎだ。」
デベロプメントツアーで8勝し、ハンフリーズは2018年1月にデベロプメントツアー賞金ランキングトップとして初めてPDCツアーカードを獲得していた。
ハンフリーズは2017/18ワールドチャンピオンシップでテレビデビュー。12か月後の2018/19ワールドチャンピオンシップの四回戦で現チャンピオンのロブ・クロスを下しさらにベスト8入りを果たして一躍ワールドステージへ躍り出た。
「今これを公表するいい時期だと考えた。僕のキャリアは始まったばかりだし、余り長期に離脱して僕のこれからのダーツ人生を滅茶苦茶にしたくない。」とこの24歳。
「時々ここまでの成績を振り返ることがあるがどうやって達成できたのか不思議に思っている。」
「例えばアリパリでのロブ・クロスとの試合は2-2でブレークを迎えたがその後ステージへ戻ったかどうかすら覚えていない。」
「本当に感触が悪く、心臓は止まりそうに感じていたし実際ひどいパニック障害に陥っていた。」
「何とか回復するための方策を考え試合に勝つことを止めようとしたものの、僕の最終的な結末は意に反して勝つことだった。」
「さらに、試合が終わることだけが楽しみでステージを降りていた。結果には頓着なく試合を消化することだけが最大の達成感となってしまっていた。」
「試合をやり過ごすことができたら後は落ち着き安心感をもたらしてくれた。沈黙の病気で黙っていれば判らないだろうし僕はそのままそっとしておきたかった。」
「でも今これを公表し肩の荷を降ろそうと思った。プロフェッショナルスポーツでは皆が注目しており、これで全てを明らかにしたい。」
「世界中には沈黙の病気、メンタルな症候群に悩む何百万の人々がいる。この状況はとても過酷でもっと多くの人にこの実情を知ってもらいたい。全く恥ずかしいことではない。」
ハンフリーズはアレキサンドラパレスでの目を奪う活躍でプレミアリーグでの9人の代替プレーヤーにも選出され、第4夜のエクセターではアベレージは100超え、7-7でガーウィン・プライスと引き分けを演じていた。
その後、ハンフリーズはプロツアーでフォームに悩んだが近いところのプロフェッショナルサーキットではプレーを続行するつもりだ。
「目先についてはプレーを続けるつもりだ。まだ診察からの意見も結論は出ていないので。」とハンフリーは説明。
「従いこの週末のバーンスリーではプレーする意向だし、来週、催眠療法で将来の最善方法を検討して貰うことになっている。」
「彼等からは暫く休止した方が良いのかまたはこのまま続行して病と闘った方がよいのか聞くことが出来るだろう。僕の最終目標は再びワールドチャンピオンシップへ出場することだ。」
「僕は未だ落ち着きどころが判らないけど、来週の予約でどう転がるかのボールを手にしたし、何故このような障害を発症したかの根源を見つけ出そうとしている。」
「まだ改善や回復の道のりが判明したとは言えないけど正しい方向に進みだしたと言える。」