<メジャー>ワールドマッチプレー第5日(二回戦 2/2)
絶好調を維持したライトとクロス
https://www.pdc.tv/news/2019/…
ワールドマッチプレー
ブラックプール、ウィンターガーデンズ
7月24日(水)
<二回戦結果>
ダリル・ガーニー<93.44> 11-9 キーガン・ブラウン<92.44>
スティーブン・バンティング<92.82> 14-12 イアン・ホワイト<94.63>
ロブ・クロス<98.47> 11-5 クリストフ・ラタイスキー<94.45>
ピーター・ライト<103.01> 11-2 サイモン・ウィットロック<87.42>
7月25日(木)現地19:00(日本時間26日03:00)
<準々決勝組合せ>
マイケル・スミス* vs マービン・キング
(〇〇●/〇/ー)
グレン・デュラン* vs ジェームス・ウェード
(-/ー/-)
7月26日(金)現地19:00(日本時間27日03:00)
<準々決勝組合せ>
ロブ・クロス* vs スティーブン・バンティング
(-/〇〇/ー)
ピーター・ライト* vs ダリル・ガーニー
(〇〇〇〇●〇〇●●●/●△〇〇/△〇●〇)
7月27日(土)現地19:00(日本時間28日03:00)
<準決勝組合せ>
デュラン/ウェード vs スミス/キング
クロス/バンティング vs ライト/ガーニー
7月28日(日)現地19:00(日本時間29日03:00)
<決勝>
優勝オッズ;
(事前→現在)
15/2→11/4 ロブ・クロス
10/1→3/1 ピーター・ライト
40/1→9/2 グレン・デュラン
25/1→5/1 マイケル・スミス
25/1→7/1 ジェームス・ウェード
25/1→9/1 ダリル・ガーニー
125/1→28/1 スティーブン・バンティング
250/1→28/1 マービン・キング
フォーマット:
一回戦:ベストオブ19レッグズ
二回戦:ベストオブ21レッグズ
準々決勝:ベストオブ31レッグズ
準決勝:ベストオブ33レッグズ
決勝:ベストオブ35レッグズ
※各試合とも2レッグ差であること。2レッグ差をつけるため5レッグまで追加され、それでも未決着の場合6レッグ目はサドンデスで戦われる。
賞金:
優勝=150,000ポンド
準優勝=70,000ポンド
ベスト4=50,000ポンド
ベスト8=25,000ポンド
二回戦敗退=15,000ポンド
一回戦敗退=10,000ポンド
合計 700,000ポンド
スティーブン・バンティングが衝撃的な反撃を見せイアン・ホワイトを葬り去った。ピーター・ライト、ロブ・クロス、ダリル・ガーニーBetfredワールドマッチプレー準々決勝へ進出した。
この栄誉あるイベント第5夜はバンティングが4-9ダウンや5本のマッチとなるダブルミスをかいくぐり、素晴らしい反撃を見せて14-12で大逆転勝利した。
ホワイトはこの試合両者合計19個の180得点のうち10個を叩き出し9-4リードとなった時は、2年ぶりのテレビ放映の準々決勝進出はほぼ間違いないだろうと思わせた。しかしそこからバンティングが4レッグを連取しその差1レッグと詰め寄った。
第10シードのホワイトはこの悪い流れをブレークで食い止め10-8として勝利まであと1レッグとした。しかし次レッグでダブル16を3本ミス、代わりにバンティングが20ダブルをあがり10-9と食い下がった。
さらに次レッグでもホワイトはマッチとなる2本のダブルをミス、バンティングが再び10ダブルをきっちり決め試合はタイブレークへもつれ込んだ。
ホワイトは再びリードを取り戻し、続くレッグでは高得点から残り48でブレークを待つ間、バンティングは屋根を高くする110チェックアウトで奪い再びレベルとした。
続く2レッグは分け合ったが、ホワイトは8ダブルを狙って2度もバースト、バンティングが10ダブルをふき取り13-12とリード、最後は16ダブルで仕留めこの信じられない逆転劇で忘れられない激闘をを完成させた。
「僕の大好きなこのトーナメントでベスト8へ行けたなんて特別だ。僕の経歴の中でとてつもない出来事だ。」とバンティング。彼は準々決勝でロブ・クロスと対戦する。
「僕がこのステージで破ってきたプレーヤーを見ると本当に気違いじみている、イアンなど特別なプレーヤーだ。」
「僕も出来ると思っていたけど要は安定感と自分を極限まで追い込むこと、今僕は出来ていると思う。」
「僕は凄く緊張したけど勝利が決まったダブルを入れた時、ダーツの前で深呼吸した。入っているのを確認してようやく安心できた。」
ロブ・クロスはクリストフ・ラタイスキーに納得の11-5で勝利しウィンターガーデンズで自身初めての準々決勝進出を決めた。
ブラックプールデビューのラタイスキーが2-0リードとすると、元ワールドチャンピオンは容赦なくたたみかけ続く9レッグを連取、試合を絞め殺してしまった。
ポーランドNo.1のラタイスキーも格闘を続け続く4レッグのうち3レッグを奪って10-5と取り合えず評価されるレベルとしたが、クロスを止めることは出来ず16ダブルで勝利を決めてしまった。彼は19本のダブルトライで11本連続ヒットを続けた。
第6シードのライトはここまでのトーナメント最高アベレージを更新し続け、サイモン・ウィットロックに11-2で完勝した。
元準優勝のライトはこのトーナメント前2か月で4勝しての出場だが、アベレージ103.01と絶好調を継続した。
昨年の準々決勝で対戦しライトが納得の勝利をしたがその再現となったこの試合、ウィットロックは5本しかダブルを撃たせてもらえず、一方このスコットランド人は170チェックアウトや7本のパーフェクトダーツなど素晴らしいディスプレーを続けた。
「僕は使えるようなちょっとしたマジックを見つけた。今後はもっと良くなるだろう。」とライト。彼はベスト8でガーニーと対戦する。
「9ダーツが出来ず残念だった。でもいいペースで投げられている。ぴったしのダーツを見つけたしこのダーツがとてもしっくりしている。」
「厳しいトーナメントだけど超有名どころがもう消え去っているので残るきつい山は組合せの下半分だろう。」
ガーニーはキーガン・ブラウンとの激闘を11-9で勝利し3年間で2度目のベスト8入りを果たした。
2度のテレビ放映タイトル優勝のガーニーは8レッグ連続の180得点が第2レッグで切れてしまったものの序盤から3-0とリード、大接戦で続く11レッグはすべてキープ合戦で、ガーニーは8-6とリードしたままだった。
第15レッグでブラウンがガーニーのスローを初めてブレーク、しかし北アイルランド人もすかさずブレークバックしその後キープで10-7と勝利まであと1レッグとなった。
反発力の強いブラウンは2レッグ連取と食い下がり10-9としたものの、ガーニーが最後の1本で4ダブルを仕留めタイブレーク突入を避けてしまった。
準々決勝は木曜からスタート、マイケル・バン・ガーウェンを倒したグレン・デュランはジェームス・ウェードと、マイケル・スミスはマービン・キングと対戦する。
金曜のベスト8の試合はクロスとバンティング戦で始まり、続いてガー二ーとライトがベスト4進出を掛けて戦う。
二回戦の完了時点での優勝オッズはクロスが11/4で一番人気となり、この2018年ワールドチャンピオンは2つ目のテレビ放映タイトルを目指す。
ライトは3/1で二番人気、続いてブラックプールデビューのデュラン(9/2)、ワールドチャンピオンシップ準優勝のスミス(5/1)、2007年ワールドマッチプレー優勝のウェード(7/1)などとなっている。
ガーニーは9/1で3つ目のテレビ放映タイトルを狙い、バンティングとキングは28/1と部外者だ。