<ワールドシリーズ>ブリスベンダーツマスターズ第1日
予想通り、経験値のあるオージーがPDC代表2人を倒す
https://www.pdc.tv/news/2019/…
ブリスベンダーツマスターズ
ブリスベン、BCEC
8月9日(金)
<一回戦結果>
レイモンド・バン・バーナベルト<90.16> 6-2 ハウパイ・プーハ<84.99>
ダリル・ガーニー<95.07> 6-4 コーハ・コーキリ<86.96>
デーモン・ヘータ<86.98> 6-5 ジェームス・ウェード<91.63>
サイモン・ウィットロック<87.58> 6-1 ブレンドン・マッコーズランド<74.87>
ロブ・クロス<101.17> 6-5 ジェームス・ベイリー<87.5>
マイケル・バン・ガーウェン<94.93> 6-0 ベン・ロブ<79.29>
ギャリー・アンダーソン<101.68> 6-1 コーリー・カドビー<87.15>
カイル・アンダーソン<86.03> 6-5 ピーター・ライト<90.84>
フォーマット:ベストオブ11レッグズ
8月10日(土)
<準々決勝組合せ>
カイル・アンダーソン vs サイモン・ウィットロック
デーモン・ヘータ vs ギャリー・アンダーソン
ロブ・クロス vs レイモンド・バン・バーナベルト
ダリル・ガーニー vs マイケル・バン・ガーウェン
<準決勝>
<決勝>
フォーマット:ベストオブ15レッグズ
賞金:
優勝: 20,000ポンド
準優勝: 10,000ポンド
ベスト4: 5,000ポンド
ベスト8: 2,500ポンド
一回戦敗退:1,250ポンド
パイレーツ生命協賛のブリスベンダーツマスターズ初日にカイル・アンダーソンがピーター・ライトの5本のマッチとなるダーツをくぐり抜け大方のオッズをひっくり返して、サイモン・ウィットロックとのオーストラリア人同士の準々決勝へ進んだ。
BCECでのPDCワールドシリーズオブダーツの初日にはオーストラリアのデーモン・ヘータもジェームス・ウェードを破った。ギャリー・アンダーソンはコーリー・カドビーに順当勝ちした。
一番神経をすり減らした夜に、カイル・アンダーソンは110チェックアウトや156チェックアウトなどで3-0リードとした。ライトは自身のフォームを見つけるのに苦労していた。
ここでようやくスコットランド人も反撃し続く6レッグの5レッグを奪って勝利まであと1レッグとしブリスベンの初日の幕引きを思わせた。
ここでライトは5本のマッチとなるダーツをミス、アンダーソンが16ダブルをしっかりと決め大勝利をおさめてウィットロックとの激突へ向かった。ウィットロックはこの夜既にブレンドン・マッコーズランドに余裕の6-1勝利をあげていた。
「今夜は僕にとって偉大な勝利だ。」とアンダーソン、彼は2017年オークランドダーツマスターズチャンピオンだ。「出だしは本当によかったけど滑り落ちてしまった。でも集中し切らさずようやく仕事ができた。」
「僕とサイモンとの関係は誰でも知っているけど僕等はお互いにいい試合の準備が出来ている。」
ダーツプレーヤーズオーストラリア(DPA)ランキング1位のヘータもブリスベンでこの日ショックを巻き起こした。彼は2018年ワールドシリーズオブダーツファイナルズ優勝のジェームス・ウェードを最終レッグでノックアウトした。
ウェードがリードしてトップで試合を決めようと待っていた第10レッグで、このパースのエースはどでかい164チェックアウトを見せ、これが試合のゆくえのターニングポイントとなった。
ヘータは容易に4-0と出来たであろう状況で15本のダブルをミスし第4レッグを終わってレベルのまま。ウェードがブレークしさらに差を5-3と拡げた。
このパース出身31歳のヘータはしっかりとキープを続け相手にプレッシャーを掛け続け、164チェックアウトでようやくレベルへ追いついて最終レッグのチャンスを得た。
合計27本のダブルミスにも関わらず、ヘータは結果的に初戦勝利を得た。しかしこのオーストラリア人にはまだ実感がないようだ。
「僕は何時間も費やし練習してきた。世界は僕にとって高嶺の花で一心に突き進むのみ。」とヘータ。彼は2018年メルボルンダーツマスターズベスト8でもあった。
「これには選択の余地はない。僕は誰とやってもチャンスはあると考えている。今いいプレーが出来てると思うしもっと先へ行けるだろう。」
ギャリー・アンダーソンはブリスベンでオーストラリアの若手コーリー・カドビーを6-1と剣にかけ、ヘータとの準々決勝へ進んだ。
カドビーはオープニングレッグこそキープしたが、この24歳はギアを入れなおしたアンダーソンの続く6レッグを奪われてしまった。
このスコットランド人は、この2度の元ワールドチャンピオンを何度も悩ませてきた相手にアベレージ101.68で素晴らしいパーフォーマンスを見せた。
「背中の調子はいい。腕の調子もいい。練習も上出来だった。」とアンダーソン。彼は元パースでのワールドシリーズイベント優勝者だ。
「第1レッグはひどかった。練習では冗談でも180得点出来てたのに不思議だ。でも結局フォームを取り戻すことができた。」
デフェンディングチャンピオンのロブ・クロスは2-4ダウンからあわや敗退の状況を生き残り最終レッグでジェームス・ベイリーに勝利、最後は110チェックアウトだった。
クロスは途中21本のダブルをミスし早々に退散の様相だった。彼がダブルをミスする度にベイリーがこの元ワールドチャンピオンにプレッシャーを掛けた。
劇的な最終レッグではこのイングランド人が大きな177得点から16ダブルでの110チェックアウトを見せていた。
こんなダブルミスにも関わらずクロスはアベレージを101越えとし、準々決勝はレイモンド・バン・バーナベルトと対戦する。この5度の元ワールドチャンピオンは最後のオーストラリア戦いの旅でニュージーランドのワールドカップのスター、ハウパイ・プーハを6-2で下していた。
このオランダのレジェンドは序盤のスローなスタートでダブルが入らず、アベレージ90と低迷、しかし結果は一線を乗り越えベスト8進出を果たした。
「前回ステージに上がって以来時間が経ってしまったのでスタートが遅かった。でも勝てて嬉しいし再びオーストラリアへ来れたことが本当に幸せだと思う。」とバン・バーナベルト。
世界No.1のマイケル・バン・ガーウェンはニュージーランドのベン・ロブを簡単に料理、6-0勝利となった。
このワールドチャンピオンはスタートから試合をコントロールし終始流れを試合した。
バン・ガーウェンは先月のワールドマッチプレーでの早々の敗退という悪い流れをワールドシリーズを優勝して拭い去ることを目指しているようだ。
「少しミスもあったけど6-0以上のおねだりは出来ないね。」とバン・ガーウェン、去年のブリスベンでの準優勝者だ。
「自信を持ってプレー出来たのがいい。明日のダリル・ガーニー戦の準備をしなくっちゃ。」
ガーニーはコーハ・コーキリの後半の追い上げを振り切り6-4勝利で明日のオランダ人を迎え撃つことになった。
ガーニーは5-2リードとなったが、この北アイルランド人は4本のマッチとなるダブルをみす、コーキリに希望を与えた。
元オーシャニックマスターズ優勝者はここで2レッグを連取し相手にプレッシャーを掛けたもののガーニーは先攻をキープ、ベスト8進出を決めた。
「スタートは本当に良かったけどちょっと緊張し始め相手に付け入られた。だからこうして勝てたのは嬉しい。」と勝利後のガーニー。
2019年ブリスベンダーツマスターズは土曜に残る8プレーヤーで戦われ完結する。
イベント最終日の模様はオーストラリアはFoxスポーツ、全世界へはPDC放送網とpdctv-HDを通じライブ放映される。