<EUツアー#10/13>オーストリアンダーツチャンピオンシップ最終日
地元のヒーローと若手の健闘が大会を大盛り上げ
https://www.pdc.tv/news/2019/…
オーストリアンダーツチャンピオンシップ
ウィーン、マルチバーサム シュベチャット
(カッコ内はPDC賞金ランキング、*はU23)
9月1日(日)午後セッション
<三回戦結果>(ベスト16)
ビンセント・バン・デ・ブート(33)<103.17> 6-1 ガーウィン・プライス(7)<92.55>
キャメロン・メンジーズ(-)<94.16> 6-2 エイドリアン・ルイス(15)<89.79>
メンサー・スルホビック(9)<101.95> 6-2 ジェームス・ウィルソン(29)<94.5>
イアン・ホワイト(10)<95.8> 6-2 キーガン・ブラウン(25)<89.32>
ジョン・ロドリゲス(96)<89.63> 6-5 マイク・デ・デッカー*(130)<89.14>
ピーター・ライト(6)<85.98> 6-5 ジョー・カレン(18)<89.91>
リッキー・エバンス(39)<90.63> 6-3 デーブ・チズナル(12)<83.86>
マイケル・バン・ガーウェン(1)<92.82> 6-3 ジェフリー・デ・ズワーン*(29)<94.85>
9月1日(日)夕刻セッション
<準々決勝結果>
ビンセント・バン・デ・ブート(33)<90.65> 6-4 キャメロン・メンジーズ(-)<85.76>
メンサー・スルホビック(9)<98.76> 6-4 イアン・ホワイト(10)<95.98>
ピーター・ライト(6)<88.93> 6-5 ジョン・ロドリゲス(96)<82.9>
マイケル・バン・ガーウェン(1)<106.09> 6-0 リッキー・エバンス(39)<89.37>
<準決勝結果>
メンサー・スルホビック(9)<98.74> 7-4 ビンセント・バン・デ・ブート(33)<89.29>
マイケル・バン・ガーウェン(1)<95.97> 7-6 ピーター・ライト(6)<103.54>
<決勝結果>
メンサー・スルホビック(9)<92.94> 8-7 マイケル・バン・ガーウェン(1)<99.39>
フォーマット:
一回戦/二回戦/三回戦/準々決勝=ベストオブ11レッグズ
準決勝=ベストオブ13レッグズ
決勝=ベストオブ15レッグズ
賞金:
優勝=25,000ポンド
準優勝=10,000ポンド
ベスト4=6,500ポンド
ベスト8=5,000ポンド
ベスト16=3,000ポンド
ベスト32=2,000ポンド
ベスト48=1,000ポンド
地元のヒーロー、メンサー・スルホビックが日曜のオーストリアンダーツチャンピオンシップのバン・ガーウェンとの決勝で、3-6ダウンから物凄い逆襲を見せ8-7として栄冠をもぎ取った。
地元では今まで優勝経験のない状況で、このオーストリアNo.1は3つ目のPDCヨーロピアンツアータイトル獲得に挑戦しマルチバーサム シュベチャットで25,000ポンドの優勝賞金を受け取った。
バン・ガーウェンの決勝進出で会場は大盛り上がりし序盤は2-0リードから素晴らしい10ダーツなどで3-2リードとした。
スルホビックは第6レッグでの相手のダブルミスを突きレベルとしたが、バン・ガーウェンが続く3レッグを連取し6-3リードとなった。
第10レッグではこのワールドチャンピオンが再びダブルミス、スルホビックに反撃を許しここで121チェックアウト、86フィニッシュを見せてレベルに追付きウィーンの観客を喜ばせた。
次のレッグではオーストリア人が150チェックアウトの15ダブルをミス、バン・ガーウェンが再び7-6とリードを見せたがスルホビックは第14レッグを死守し試合は最終レッグへもつれ込んだ。
最終レッグではバン・ガーウェンがタイミング良く180得点し先にダブルに挑戦したが84フィニッシュのインブルフィニッシュをミス、スルホビックが残り70を大好きな14ダブルで仕留め、意味深い優勝を飾った。
スルホビックはこの日、ジェームス・ウィルソン、イアン・ホワイト、ビンセント・バン・デ・ブートに勝って決勝入り、これでヨーロピアンツアータイトルを3回以上優勝した6人のプレーヤーの仲間入りを果たした。
「僕の生涯で一番の優勝だ。」とスルホビック。「ウィーンのステージで勝つのは初めてだし、ましてや優勝してしまった。本当に素晴らしい。」
「マイケルはNo.1だけどこの4週間の休日に僕は毎日猛練習しとてもハングリーだった。ヨーロピアンツアーイベントを自分の街で優勝するなんてただ驚愕だ。僕の生涯最高の勝利だ。」
一方、バン・ガーウェンは土曜のカイル・アンダーソンへの勝利と同じ方程式でこの日もジェフリー・デ・ズワーン、リッキー・エバンス、ピーター・ライトを下して決勝へ進出した。
バン・ガーウェンは三回戦でデ・ズワーンを6-3、準々決勝はたった9分でエバンスをホワイトウォッシュ、準決勝では粘るピーター・ライトに最終レッグを13ダーツとして7-6で退けた。
しかし彼は決勝の最終レッグをスルホビックの14ダーツで奪われ、優勝をさらわれたことにとてもフラストレーションを残した。
「メンサーも頑張ったし地元観客の前で優勝出来たのは素晴らしい。」とバン・ガーウェン。「彼も戦い続けたけど僕はこの決勝では十分じゃなかった。」
「6-3リードとし、7-3に出来るチャンスもあったし僕は自分を責めるだけだ。自分にもっと厳しくしなければいけなかった。がっかりだ。」
ライトはジョー・カレン、ジョン・ロドリゲスに勝ち今年4度目のヨーロピアンツアー準決勝進出となった。両試合とも最終レッグまでもつれ込んでいた。バン・ガーウェンとの準決勝は自身10個の180得点で頑張り、最終レッグまでもつれ込んだものの敗退となった。
バン・デ・ブートはガーウィン・プライス、キャメロン・メンジーズに勝ち、ここ3年ぶりのサーキット準決勝入りを果たしたがスルホビックに敗れ去った。
メンジーズは現在チャレンジツアー賞金ランキングトップを走っているが、初日からのケビン・ムンヒ、マイケル・スミスへの勝利の勢いでこの日も記念すべき三回戦でエイドリアン・ルイスに6-2で勝利した。
このスコットランド人は初のヨーロピアンツアー準々決勝進出を果たし、PDC賞金ランキングの上で初めての賞金、5,000ポンドを受け取った。
ロドリゲスは接戦でマイク・デ・デッカーに6-5で勝利、4年ぶりとなるヨーロピアンツアーベスト8入りを果たした。しかしこのウィーンの観客が応援する若手の希望はライトにより終焉させられた。
ホワイトとエバンスもそれぞれ三回戦でキーガン・ブラウン、デーブ・チズナルに勝ち準々決勝へ進出した。
PDCヨーロピアンツアーは来週末マンハイムでのヨーロピアンダーツマッチプレーに続き、試合の模様はvideo.pdc.tvでライブ放映される。