<メジャー>ワールドグランプリ(第1日/全7日)
ほぼ過去の勝敗表通りの結果
https://www.pdc.tv/news/2019/…
2019年BoyleSportsワールドグランプリ
ダブリン、シティウェストコンベンションセンター
(カッコ内はPDC賞金ランキング)
(勝敗表は2018年/2019年)
<カッコ内はダブル率>
10月6日(日)
<一回戦結果>
クリス・ドービー(28)<40%> 2-0 リッキー・エバンス(37)<66.67%>
マービン・キング(20)<53.33%> 2-1 ディミトリ・バン・デン・バーグ(30)<42.86%>
イアン・ホワイト(10)<31.58%> 2-1 ジョー・カレン(16)<27.78%>
ジェフリー・デ・ズワーン*(27)<42.86%> 2-0 スティーブ・ビートン(21)<12.5%>
ジェームス・ウェード(8)<61.54%> 2-1 ジョン・ヘンダーソン(22)<36.36%>
マイケル・スミス(5)<38.89%> 2-1 サイモン・ウィットロック(12)<38.89%>
マイケル・バン・ガーウェン(1)<40%> 2-1 ジェイミー・ヒューズ(59)<27.78%>
ギャリー・アンダーソン(4)<40%> 2-0 キーガン・ブラウン(26)<11.76%>
10月7日(月)(現地時間19:00、日本時間翌日03:00)
<一回戦組合せ>
スティーブン・バンティング(18) vs ジョニー・クレイトン(14)
(●●/ー)
ビンセント・バン・デ・ブート(34) vs ナーザン・アスピナル(13)
(-/ー)
エイドリアン・ルイス(15) vs ジャーメイン・ワッティメナ(19)
(ー/ー)
グレン・デュラン(39) vs クリストフ・ラタイスキー(23)
(-/〇●)
ダリル・ガーニー(3) vs ダニー・ノッパート(33)
(-/〇〇)
ガーウィン・プライス(6) vs デーブ・チズナル(11)
(〇/〇)
ロブ・クロス(2) vs メンサー・スルホビック(9)
(●〇●●●●/●〇〇)
ピーター・ライト(7) vs マックス・ホップ(25)
(●〇〇/ー)
10月8日(火)(現地時間19:00、日本時間翌日03:00)
<二回戦組合せ>
ジェームス・ウェード(8) vs マービン・キング(20)
(●〇●●/〇●)
マイケル・スミス(5) vs イアン・ホワイト(10)
(〇●/〇〇〇●)
マイケル・バン・ガーウェン(1) vs ジェフリー・デ・ズワーン*(27)
(●●/〇)
ギャリー・アンダーソン(4) vs クリス・ドービー(28)
(〇/〇)
10月9日(水)(現地時間19:00、日本時間翌日03:00)
<二回戦組合せ>
ガーニー/ノッパート vs バン・デ・ブート/アスピナル
プライス/チズナル vs バンティング/クレイトン
クロス/スルホビック vs デュラン/ラタイスキー
ライト/ホップ vs ルイス/ワッティメナ
10月10日(木)(現地時間19:00、日本時間翌日03:00)
<準々決勝>
10月11日(金)(現地時間19:00、日本時間翌日03:00)
<準決勝>
10月11日(金)(現地時間19:00、日本時間翌日03:00)
<トムカービーアイリッシュマッチプレー決勝>
<決勝>
フォーマット:(全ダブルイン、ダブルアウト)
一回戦:ベストオブ3セット
二回戦:ベストオブ5セット
準々決勝:ベストオブ5セット
準決勝:ベストオブ7セット
決勝:ベストオブ9セット
(ベストオブ5レッグ/セット)
賞金:
優勝=110,000ポンド
準優勝=50,000ポンド
ベスト4=25,000ポンド
ベスト8=16,000ポンド
二回戦敗退=10,000ポンド
一回戦敗退=6,000ポンド
ダブルスタートのトーナメントが日曜ダブリンで開幕、マイケル・バン・ガーウェンはジェイミー・ヒューズにあわやの敗退を免れ、BoyleSportsワールドグランプリタイトル防衛を宣言した。
ワールドチャンピオンのバン・ガーウェンはデビュー戦のヒューズに1セットダウンを先行されたが結果2-1で勝利しこの450,000ポンドのイベント二回戦へ進出した。
劇的な最終セットではヒューズは1-0とリード、しかし第2レッグで2本のダブルをミスするとバン・ガーウェンがレベルへ追いついた。肝心の第3レッグではチップトンのプレーヤーが160スタート、180得点を加え7本までパーフェクトだった。
しかし9ダーツ達成はならず、またダブルもミスして待つ中、バン・ガーウェンが力を見せインブルで135をチェックアウトした。
この決定打でバン・ガーウェンはレッグカウントを2-1リードとし、この4度のチャンピオンは180得点から18ダブルを仕留め、シティウェストコンベンションセンターでの3年ぶりの一回戦敗退を免れた。
「本当に良かった。」とバン・ガーウェン。彼は2012年、2014年、2016年、2018年のチャンピオンだ。「本当のパーフォーマンスじゃなかったけどいくつか素晴らしいところもあったし、そのお陰で勝つことができた。135チェックアウトで彼に凄いダメージを与えられた。」
「ジェイミーはいいプレーをしていた。特に彼にとっては初めてのイベントだしね。僕は一時苦しんでいたし、はるかにもっといいダーツができる。だけどとても短いフォーマットなのが凄く難しい。」
「連続優勝を狙うだけだ。単純なことだ。」
バン・ガーウェンは火曜の二回戦でオランダの将来の希望、ジェフリー・デ・ズワーンと対戦する。彼はスティーブ・ビートンに1レッグしか落とさずストレートセットで勝利し2年連続でベスト16入りを決めた。
ビートンはオープニングから2レッグを分け合ったが、デ・ズワーンが2度続けて11ダブルを仕留め14ダーツで第1セットを取り、第2セットも特段の抵抗もなくすんなりと取った。
「凄くいいプレーをしたと思う。気分は乗っている。でもスティーブが自分のダーツをしていなかった。」でデ・ズワーン。「スティーブはちょっと苦悩していたようだ。でも彼と対戦するのはいつも骨が折れる。」
「さあこれで次の試合のことを考えよう、ようやく勝ったばかりだからね。このフォーマットは自分に合ってるけど凄くタフだし何が起きてもおかしくない。」
2度のワールドグランプリチャンピオンのジェームス・ウェードはこのイベント一回戦を5年ぶりに勝利した。彼はジョン・ヘンダーソンを2-1で下した。
2007年と2010年のチャンピオンはフィニッシュのダブルで8/13本を決め絶好調なところを垣間見せた。さらに142チェックアウトなどでオープニングセットをレッグカウント3-1で取った。
第2セットはヘンダーソンが2本の20ダブルで100をあがり2-0とリード、ウェードも追いつくがスコットランド人がタイムリーな180得点から6ダブルを仕留め最終レッグをものにした。
しかしウェードは第3セットを特段の反撃を受けずに奪い勝利、火曜の二回戦でマービン・キングと対戦する。
「ジョンは思った以上にいい出来だった。でも僕が必要な時にいいプレーができた。」とウェード。「フィニッシュ良くほっとした。」
「ここ4年間はなんの形跡も残せなかったので今夜の勝利は本当に大きい。」
2012年準優勝のキングは敗退の一歩手前までいったがそこから反撃、ディミトリ・バン・デン・バーグとのシーソーゲームを最終セット最終レッグのサドンデスで破った。
バン・デン・バーグはレッグカウント1-2ダウンから112チェックアウトに続く素晴らしい105チェックアウトを見せオープニングセットを奪った。キングはセットとなる4本のダブルをミスしていた。
その後キングは1レッグダウンから鮮烈な112チェックアウトなどで第2セットを3-1で取ったが、第3セットは0-2ダウンとされた。
しかし第3レッグでタイミング良く180得点で残り40としレッグを奪取、さらに素晴らしい133チェックアウトでレベルに追いついて試合は最終レッグへ、ここでこの53歳は16ダブルをきっちり決めて勝利した。
「きつかった、でも反撃でき勝利できたのは素晴らしい。」とキング。
「第1セットこそものにしなければいけなかった。でも取られてしまい凄いフラストレーションが溜まった。遅れをとることは許されなかったけど僕のフォームが丁度戻ってきた。出来ればこれが続いてほしい。」
「ディミトリらしくない幾つかのダーツがあったけど、僕はいつもの通りだった。でも僕が勝てた。いよいよ戦っている実感が湧いた。」
マイケル・スミスはワールドグランプリ7度目の出場でようやく2回目の一回戦通過となった。彼はサイモン・ウィットロックとのフルセットに及ぶ激戦を乗り越えた。
2017年準優勝のウィットロックは第1レッグを1レッグダウンから3-1で奪い、第2セットも120チェックアウトなどで2-1リードとした。しかしスミスが大きな128チェックアウトでセットをセーブ、さらに20ダブルをあがってセットカウントをレベルとした。
続いて第3セットのオープニングでオーストラリア人がダブルを待つ中、スミスは大きな155をチェックアウトし、このセントヘレンズのプレーヤーはさらに2-0とリード、しかしウィットロックもこのワールドチャンピオンシップ準優勝者が2本のマッチとなるダーツをミスすると反撃し最終レッグへもつれ込んだ。
しかしウィットロックは最終レッグでスタートのダブルを6本ミス、スミスが差を拡げ最後に16ダブルを決めて激闘の末初めての勝利をあげた。
「僕の得点力が全く発揮しなかったけど勝利出来て本当に嬉しい。」とスミス。「128チェックアウトは大きなショットだった。あれで試合に残れた。あれが相手にダメージを与え、最後の155チェックアウトが彼を殺した。」
イアン・ホワイトはジョー・カレンとの対戦で1セットと第2セットも2レッグダウンから素晴らしい反撃を見せ、このブラッドフォードのエースに2-1で勝利しベスト16へ進出した。
カレンは第1セットを反撃も受けずに奪取、第2セットもすんなり2レッグリードとした。しかし抑圧していたホワイトも最後の一本をインブルへ放り込んだ。
しかしここからストークのスターは連続して82フィニッシュを見せこれで大反撃に火が付き、16ダブルで第2セットをレベルへ持ち込んだ。最終セットは特段の反撃もなくホワイトが奪った。
「僕はほっとできたけど本当に集中しその結果勝つことができた。」とホワイト。「最後になりまたダブルをミスして元に戻ってしまったようで複雑な気持ちだ。」
「最後もしっかり自分のプレーをしなければいけなかった。序盤は余りにも早投げになってしまっていた。第1セットは全く自分のペースがつかめなかったけど20ダブルが決まってから徐々に自分らしさを取り戻した。」
「僕には失うものがないしトーナメントを負けてもしかりだったけどチャンスをものにした。」
2016年準優勝のギャリー・アンダーソンはキーガン・ブラウンにストレートセットで勝利した。2レッグを落としたのみでベスト16入りを決めた。
このスコットランド人は反撃もなく速やかに第1セットを取り、第2セットはブラウンと第4レッグまで分け合ったものの、素晴らしい13ダーツでアンダーソンが二回戦進出を決め火曜にクリス・ドービーと対戦する。
「一回戦というのは本当に難しいし特にこれだけがダブルスタートのイベントだ。だから馴染むこと自身本当に難しい。」とアンダーソン。「僕は真新しいダーツを使っておりこれが功を奏した。いい兆候だ。」
「僕のゲームは100%じゃないけど徐々に復活しておりより軽いダーツの感触も嬉しい。復活することに懸命になっているけど一度出場すればプレーしたいし結果を見てみよう。」
ドービーは勝ち星でワールドグランプリデビューを果たした。彼は2レッグを落としたのみでリッキー・エバンスにストレートセットで勝利した。彼のスタートダブルは素晴らしく相手の8/28本に対し8/12本だった。
ドービーは第1セットを1レッグダウンから90フィニッシュ、8ダブルでのブレーク、16ダブルで取り3-1とした。
第2セットで両者は180得点からエバンスは13ダーツでレベルとするとドービーも14ダーツで再びリードし、さらに20ダブルをあがって二回戦進出を決めた。
「勝利できてうれしい。」とドービー。「僕のデビューにはアベレージ90が必要だと思った。ダブルがとても入った。」
「これが僕がテレビで見ていたトーナメントで、みんな試しにここでやってみたいと思っている。僕は地元のリーグに戻って練習もしたしその成果が出た。」
一回戦は月曜に一回戦の残る8試合を行い完結、この日のハイライトはワールドマッチプレーチャンピオンのロブ・クロスと3度のダブリンでのベスト4入りを果たしたメンサー・スルホビック戦だ。
この450,000ポンドのトーナメントはユニークなダブルスタートのフォーマットで32名のトッププレーヤーがダブリンで栄誉あるタイトルを目指し戦いを繰り広げる。
トーナメントは10月6日~12日の7夜にわたり開催、試合の模様は英国ではスカイスポーツ、全世界へはDAZNとRTL7を含むPDCの放映網およびpdctv-HDでライブ放映される。