<メジャー>ワールドグランプリ ベスト16その2(第4日/全7日)
ワッティメナ、涙のベスト8進出
https://www.pdc.tv/news/2019/…
2019年BoyleSportsワールドグランプリ
ダブリン、シティウェストコンベンションセンター
(カッコ内はPDC賞金ランキング)
(勝敗表は2018年/2019年)
<カッコ内はダブル率>
10月9日(水)
<二回戦結果>
ナーザン・アスピナル(13)<30.77%> 3-2 ダニー・ノッパート(33)<33.33%>
デーブ・チズナル(11)<31.03%> 3-0 スティーブン・バンティング(18)<23.08%>
グレン・デュラン(39)<55%> 3-2 ロブ・クロス(2)<32.14%>
ジャーメイン・ワッティメナ(19)<42.31%> 3-1 ピーター・ライト(7)<50%>
10月10日(木)(現地時間19:00、日本時間翌日03:00)
<準々決勝組合せ>
マービン・キング(20) vs マイケル・バン・ガーウェン(1)
(-/●〇●)
イアン・ホワイト(10)vs クリス・ドービー(28)
(-/〇)
ナーザン・アスピナル(13) vs デーブ・チズナル(11)
(〇/●〇●)
グレン・デュラン(39) vs ジャーメイン・ワッティメナ(19)
(-/●)
10月11日(金)(現地時間19:00、日本時間翌日03:00)
<準決勝組合せ>
キング/バン・ガーウェン vs ホワイト/ドービー
アスピナル/チズナル vs デュラン/ワッティメナ
10月11日(金)(現地時間19:00、日本時間翌日03:00)
<トムカービーアイリッシュマッチプレー決勝>
<決勝>
フォーマット:(全ダブルイン、ダブルアウト)
一回戦:ベストオブ3セット
二回戦:ベストオブ5セット
準々決勝:ベストオブ5セット
準決勝:ベストオブ7セット
決勝:ベストオブ9セット
(ベストオブ5レッグ/セット)
賞金:
優勝=110,000ポンド
準優勝=50,000ポンド
ベスト4=25,000ポンド
ベスト8=16,000ポンド
二回戦敗退=10,000ポンド
一回戦敗退=6,000ポンド
グレン・デュラン、ナーザン・アスピナル、デーブ・チズナル、ジャーメイン・ワッティメナが水曜それぞれダブリンで勝利し2019年BoyleSportsワールドグランプリのベスト8が出そろった。
(来年度より英国呼称に沿ってそれぞれ改訂:グレン・ダラン、ネーザン・アスピナル、ジャメイン・ワッティミーナ)
このダブルスタートイベントの第4日にはシティウェストコンベンションセンターでベスト16の残り4試合が行われ、3プレーヤーが初のベスト8入りを果たした。
レイクサイドチャンピオンのデュランはロブ・クロスとの5セットに及ぶ大きなプレッシャーの中素晴らしいパーフォーマンスを展開、一方、オランダのワッティメナはピーター・ライトをノックアウトして両者はベスト8で顔を合わせる。
歯切れ良くスタートし、この元ワールドチャンピオン、クロスとレイクサイドチャンピオン、デュランの初の戦いは今年のトーナメント一番の記憶に残る試合として花開いた。
オープニングセットの最終レッグはデビュー戦のデュランが奪い、第2セットはクロスが144チェックアウト、134チェックアウトなどで3-0としセットカウントをレベルとした。
第3セットではデュランは得点力が小さかったので、彼はクロスのフィニッシュの弱さに頼り、最後は109チェックアウトでセットカウント2-1と再びリードした。
第4セットも最終レッグとなったが、クロスは138チェックアウトの12ダーツで奪いセットカウントを2-2として希望をつないだ。
最終セットの第1レッグは両者180得点でしのぎを削ったがデュランが先に16ダブルを仕留め1-0とリードした。
第2レッグでもクロスはダブルを3本外しデュランが5ダブルをあがって再びマッチまであと1レッグに迫り、第3レッグを152スタートし最後は52フィニッシュで劇的な状況に幕を下ろした。
「本当に喜んでここに立ちたかったけど、今のプレーには本当らしさがない。」とデュラン。
「何とか出来たのは入り口と出口だけでそれで今夜は勝てた。余りいいプレーが出来ていないのに本当に厳しい組合せを潜り抜けてきている。」
「次のラウンドはこれじゃだめだと思うしもっと先へ行けるなら今それを解決しておきたい。」
一方ワッティメナはライトを3-1で下し、シングルスで初めてテレビ放映の準々決勝へ進出が決まって涙した。彼はこの6月にオランダを代表しワールドカップでは準決勝へ進出している。
ライトは序盤の111チェックアウトに続き第1セットの最終レッグも148チェックアウトを見せリードした。しかしワッティメナは心の痛みを見せず第2セットを3-0で奪い返した。
第3セットも第5レッグまでもつれ込んだがライトが再び1セットをリードできる筈のダブルを3本ミス、するとワッティメナが20ダブルを2本使い100をチェックアウト、ワールドカップ優勝のスコットランド人にボディブローを見舞った。
第4セットは2レッグダウンからライトは2-2と反撃したがワッティメナが素晴らしい組み立てを見せ、大きな145得点から最後もミスなく12ダブルを仕留め記念すべき勝利をあげた。
UKオープンチャンピオンのナーザン・アスピナルはダブリンはデビュー戦だがダニー・ノッパートに2度の反撃で3-2の勝利、準々決勝では2013年準優勝のデーブ・チズナルと対戦する。
オランダのノッパートは2017年チャンピオンのダリル・ガーニーを一回戦でノックアウトしているが、最悪のスタートで第1セット第1レッグのスタートダブルに17本を費やした。
しかしノッパートは復活し第1セット最終レッグでアスピナルが3本の20ダブルをミスすると5ダブルをきっちり決めセットを奪ってしまった。
第2セットはアスピナルが再び襲い掛かり3-0で奪ったが、第3セットはノッパートが攻勢に転じ3-1で奪った。
第4セットはアスピナルが残り88をインブルフィニッシュで3-1とし、4セットともブレーク合戦となって最終セットへもつれ込んだ。
アスピナルは第1レッグをキープした後、このUSダーツマスターズチャンピオンは最高クラスのダーツを見せ、180得点から92フィニッシュの12ダーツでブレーク、続くレッグも取り勝利を完了した。
チズナルはスティーブン・バンティングをストレートで下しあっさりとベスト8入りを決めていた。
第1セットはバンティングが2-0とリードしていたものの逆転の2-3で落とし、チズナルはそのまま主導権を奪ってその後1レッグを落としたのみで一方的試合となった。
バンティングにとってはダブルインが最大の障壁で立ちはだかり、チズナルが22本ミスしたのに対し43本もミスをしていた。
木曜の準々決勝はまずイアン・ホワイト対クリス・ドービー戦で開幕、一方現チャンピオンのマイケル・バン・ガーウェンは5度目のダブリンのタイトルを目指し、2012年決勝の再現となるマービン・キングと対戦する。
トーナメントは10月6日~12日の7夜にわたり開催、試合の模様は英国ではスカイスポーツ、全世界へはDAZNとRTL7を含むPDCの放映網およびpdctv-HDでライブ放映される。